米Gartnerは米国時間2011年4月13日、世界パソコン市場に関する調査結果(速報値)を発表した。それによると、2011年第1四半期のパソコン出荷台数は8430万台で、前年同期と比べ1.1%減少した。第1四半期は通常パソコン販売が減速するが、今回は単なる季節的パターンとはいえないと、Gartnerは指摘している。同社は当期の市場を同3%増と予測していた。 成長を妨げた最大要因は、消費者向けパソコンの需要が弱かったことだ。低価格の消費者向けパソコンは長い間市場成長の刺激剤になっていたが、もはや購入者の関心はタブレット端末(メディアタブレット)などの電子機器に向いている。 当期の市場で明るい要素は、企業向けパソコンが買い換えサイクルにより堅調に伸びていること。企業分野を除くと、近年で最悪の範囲の落ち込み幅になるという。買い換え需要は、地域によって異なるが2011年後半か2012年初頭まで続