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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/idconsult (5)

  • The Culture of Fear (誰が煽っているのだろう) - 感染症診療の原則

    米国でベストセラーとなったThe Culture of Fearは日語訳があって(『アメリカは恐怖に踊る』)amazonで中古をみつけることができました。著者はもともとジャーナリストであった、南カリフォルニア大学教授→現在はオレゴンの大学の学長をしているBarry Glassner教授。 メディアによって煽られた不安によって、望ましくない行動をとる、という米国社会の問題を扱うです。 p.231からが 恐怖の予防接種『ワクチンルーレット』 です。 (略) "問題の騒動がはじまったのは、正確に言えば1982年4月19日の夜だった。その夜、ワシントンDCにあるNBC系列のWRCテレビが『DPT-ワクチン・ルーレット』と題する1時間のニュース・マガジンを放映。その瞬間、あらたな医学現象が誕生した。ワクチン後遺症である。 番組では、子どもへの接種が義務づけられているジフテリア、百日咳、破傷風の三

    The Culture of Fear (誰が煽っているのだろう) - 感染症診療の原則
  • 性感染症は自然に治るか? - 感染症診療の原則

    コメント欄でもときどきあるのですが、「性感染症は自然に治るのか?」はよくある質問です。 病気による、ともいえますし、 治った!と騒ぐ人も、そもそも確定診断されてないのに症状が消えたことを治った、といっているだけのひともいます。 自然に治った!という人も、実は呼吸器感染症で抗菌薬飲んでいたじゃん、みたいなこともあります。 自覚症状が消えても、実際には感染症が二次的問題をひきおこしているような場合もあります。 いずれにしても、「自然に治る」を説明するためには、 1)性感染症になるリスクをとった人(同じ病気)を集め、 2)ラボ診断で「その病気になった」ことを確定し、 3)治療をあえてしないで観察する 4)定期的に検査して、自然消失するかみる ことが必要になります(倫理的な問題がひそんでいるので、研究の承認をもらうのもたいへんですが)。 そして、分母と分子をみます。 そして、「12%の人は自然に治

    性感染症は自然に治るか? - 感染症診療の原則
    salmo
    salmo 2011/01/11
    >誰かの経験は別の人の経験を説明しません。名言ですね。
  • ホメオパシーと感染症 その1 - 感染症診療の原則

    先日ひとばんに約1万アクセスがあったのは、2ちゃんねるでリンクがあったからのようでした。下ネタも書いていないのに(!)おかしいな・・・・と編集長と話していたのですが。 ---------------- ホメオパシーの有効性うんぬんはすでに結論が出ていますので、承知で趣味で使う成人のリスクテイク(経済的負担含め)はさておき、他人に勧めたり(販売したり)というのは問題でしょうね。 そして、「来受けるべき医療を妨げるリスク」ことも問題(医療ネグレクト)。 昔々、ナイチンゲールは次のようにいっているそうです。 「・・・(略)その「丸薬」は、どうしても善行を施して満足したい人たちが必要とする一粒の愚行なのであろう。というわけで、どうしても他人に薬を与えたいという女性には、ホメオパチーの薬を与えさせるとよい。さしたる害とはならないであろう。」。『看護覚え書―看護であること・看護でないこと』(現代社)

    ホメオパシーと感染症 その1 - 感染症診療の原則
    salmo
    salmo 2010/09/01
    後で使うかも。
  • 「予防接種しないと何か問題か?」という親の質問 - 感染症診療の原則

    (新潟症例情報のところ一部修正) 予防接種を子どもにしたくないという親から「しないと人生上なにか不都合があるのでしょうか?」と聞かれました。 集団免疫の話などはまた別の機会に。ここではご人のリスクを考えてみたいと思います。 「医学部とか看護学部とか教育学部の進学はあきらめますかねえ・・・」(実習できない→免許はとれない) 「アメリカやオーストラリアなどメジャーなところの留学とか駐在も難しい、問題がおきると大ごとですかねえ・・・」 「妊娠育児のとき怖いでしょうねえ・・・」 といったらそんなことは考えたこともなかった、といわれました。 (まあ、その頃には人が自分の意思で接種できますが。それまでが怖い) 医療関係者としては「怖い」が先にきます。 怖さの実感が一般の人と医療者でずいぶんことなります。 医療機関には当然のことながら重症になった人がきます。 このため、医療者は子どものときに予防接

    「予防接種しないと何か問題か?」という親の質問 - 感染症診療の原則
    salmo
    salmo 2010/07/14
    勉強になります。
  • HIV感染は退職をすすめる根拠になりません - 感染症診療の原則

    で3番目に新規HIV症例報告の多い愛知県で、病院の看護師が退職をすすめられた、というニュースがありました。 記者は双方からコメントをとっているようです。 HIV感染理由に退職勧奨 愛知・病院側は否定 4月30日 47ニュース HIVに感染している医師も看護師も薬剤師もこれまで通り勤務をしていますし、上司相談をしている人も多く、個人情報保護などに配慮も行われています。 HIVや肝炎ウイルスに感染している医療従事者への対応については、2010年3月に米国のSHEAをUpdateしました。 このUpdateの概要はインフェクションコントロール2010年春季増刊『臨床ですぐ使える感染対策エビデンス集+現場活用術』に書きました。 記事を細かく見てみましょう。 「看護師は「病院幹部から看護師としては働けないと言われ、退職強要と受け止めた」と話している。病院側は「退職を求める意図はなかった」と、退

    HIV感染は退職をすすめる根拠になりません - 感染症診療の原則
    salmo
    salmo 2010/05/03
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