私の住む町は香川県三豊市。 平成の大合併の波に乗って誕生した小さな「市」です。 田園地帯を擁する7つの町が寄り合った市なので、 未だに「おらが町」といった考え方が根強く残っています。 都会に行って出身地を「香川県です」と言ったら、 返ってくる言葉は「あ~、四国の?」って。 これはまだいい方で、「香川って、もしかして四国だっけ?」と 言われてしまうことも珍しくなくて、寂しい思いをすることもしばしば。 四国だから4つの国、つまり4つの県があることだけは 知ってもらっているのですが、 その4つの県名や位置を覚えてもらっているかと言うと、 はなはだおぼつかないのが実際のところです。 そんな香川県は、あとの3県のように有名人とか名物があまりないので、 質素で日陰のような存在だったわけです。 その中でも「三豊」は目立たずすこぶる地味で、ひっそりとした 静寂な地域だったのですね。 ところが。 このわが市