先日、読売新聞を見ていてあるろう学校の先生のコメントが目に留まった。読売新聞には「写真大賞事務局」があるそうだ。おそらく報道写真や人物写真等のコンテストをしているところだと思われるが、その事務局主催で「写真授業『見る・撮る・伝える』」という催しが、東京都立大塚ろう学校で行われた。小学4年生から6年生の児童を対象に、構図の決め方やカメラの扱い方などを教えるものだ。ろう児たちにいろいろな経験をさせるのは良いことだ。この写真授業をきっかけにカメラの魅力に目覚めた子どももいたにちがいない。 しかし、見過ごせなかったのは、その授業を担当した教師のコメントである。「言葉で表せない子どもたちの気持ちが伝わってくる」という。 ろう児たちは「言葉で言い表すこと」ができないというのだろうか。これがろう学校教師のコメントなのだろうか。ろう児たちは言葉を持たない動物と同じだととらえているのか。もしくは、言葉と