【上海=河崎真澄】3億人以上が利用登録している中国版ツイッター大手「新浪微(ウェイ)博(ボ)」が、ユーザーの発言内容に応じて「減点」をし、持ち点がゼロになると登録が解除される異例のポイント制を導入した。管理者側が、国家安全に危害を加えたり社会秩序を乱したりしたと判断した発言が主な減点対象。ネット言論統制の強化策といえる。 新浪微博が30日までに公表した新たな管理規定によると、まず80ポイントが与えられた利用登録者が、発言によって減点されて60ポイントになると、「低信用」との表示がついて回るようになる。 政治問題や体制批判と受け取られる内容に加え、誹謗中傷、性的発言なども減点。管理者がデマと判断した発言が千回以上転送されれば、10ポイント減点で15日間の発言禁止処分を受けるなど、細かい罰則規定がある。重慶市党委前書記の薄煕来氏をさす「不厚」などの政治問題に関わる隠語使用も減点対象になる。 中