記者会見で説明する内田教育長(右)ら(赤磐市で) 岡山県赤磐市教委は30日、勤務していない臨時職員に賃金76万円を支払い、市議会議員による情報公開請求を受けた後、賃金の支払い実態に合わせて、公文書の記述を一部作り直していたと発表した。市教委は関与した幹部職員の処分を検討している。 発表によると、市教委は昨年6月、給食配送車の運転手として男性1人を採用。一度も働いていないのに、男性が退職した今年2月までの間、月8万円などを支払っていた。 市教委は3月、男性の任用形態に関する公文書の情報公開請求を受け、男性に対して、実際は月給で支払っていたのに、文書上は時給と記載されていたため、作り直した。採用時に作成した公文書は破棄したという。 市教委の調べでは、こうした不正に幹部数人が関与していた。 内田恵子教育長は赤磐市内で記者会見し、「市民の信頼を損ねる行為で、申し訳ない。今後はチェック体制を強化する