ルーマン私訳一覧へ戻る Niklas Luhmann, Der neue Chef, Verwaltungsarchiv 53 (1962), S. 11-24 イントロ |第一節|第二節 |第三節 第一節 どんな社会的秩序であっても、その機能分析はつねに可能である。その秩序の安定性を問題とみなし、その秩序の構築と維持に貢献しているものが何であるのか、と問うだけでいい。では社会生活が安定性をもつのに必要なことは何か。それは、他人の行動が予測できるということだ。互いに、相手に対する行動期待がつねに充足されていて、その期待に対する疑問が湧いてこない。そういう条件が満たされていてはじめて、社会生活は安定する。ではさらに、そのために必要なことは何か。それは、その行動期待が、様々な点で一般化していることだ。つまり、多種多様な事例に適用できるように複雑に類型化されていること、反復可能であること、合意さ