2014年09月10日12:32 カテゴリゲーム研究 1980年に始まるゲームサウンドの転換期~短いフレーズのループによるBGMの導入 前回のエントリで紹介した「ゲーム・ミュージック」という書籍は、ゲームにおける音的要素がまとまった形で解説されており、その意味で大いに参考になるものですが、個々の細かいエピソードにも面白いものが数多く紹介されています。そのひとつとして興味をひかれたのが、短いフレーズをループさせてBGMに仕立てるという手法を取り上げた部分でした。ここではその経緯について、「ゲーム・ミュージック」の記述を要約する形でまとめてみたいと思います。 もともとコンピュータ・ゲームに音はありませんでした。メインフレームで動作する、最初期のビデオゲームである「二人用テニス」(1958年)や「スペースウォー」(1962年)にも音はいっさいありません。 最初に音が導入されたゲームは、世界で初め