カプコンは数年前から全社を挙げてデジタル戦略に取り組んでおり、19年はこれらコンテンツのデジタル販売を通してデータ収集に注力しました。現在、カプコンがコンテンツを販売している世界の国と地域は200以上に及び、PlayStation4(PS4)やXbox One、PCなどのプラットフォームごとに、今まで判明していなかったような興味深いデータが入手できるようになりました。 17年1月発売の『バイオハザード7 レジデント イービル』以降、店頭のセルスルー(販売本数)と在庫状況、そしてデジタル販売のダウンロード状況を見ながら、コンテンツの動向を分析できるよう指標の数値化に力を入れてきました。 従来は販売店から得られる実売データだけを手掛かりに保守的な価格戦略を取らざるを得ないこともあり、その結果、収益ロスが生じることがありました。20年3月期時点では、コンシューマータイトルにおけるカプコンのダウン