並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 23 件 / 23件

新着順 人気順

ピエール・ブルデュー 概念の検索結果1 - 23 件 / 23件

  • 100分de名著(Eテレ)でブルデューを扱っており「自分がたまたま好きになったと思っている趣味は階級や学歴や経済格差により定められている」という話をしていた

    はまりー @travis02130213 100分de名著。プルデュー『ディスタンクシオン』。「自分がたまたま好きになったと思っている趣味は、階級や学歴や経済格差により定められている」という話。芸術作品との“稲妻の一撃”による出会いを否定し、文化的慣習行動による必然の出会いしかないと定義。これだ、こういう話が聞きたかったんだ! 2020-12-08 19:24:56 はまりー @travis02130213 「趣味とは文化資本の産物。文化資本とは親の遺産。音楽を日常的に聴く環境下に居なければラジオからたまたま流れてきた曲に感動することはできない」。すごい、すごい。SNSに氾濫する「好きという感情がいちばん尊い」論に対する叛逆だ、これは。 2020-12-08 19:26:32 リンク 藤原書店オフィシャルサイト ピエール・ブルデュー 「超領域の人間学者、行動する世界的知識人」ピエール・ブル

      100分de名著(Eテレ)でブルデューを扱っており「自分がたまたま好きになったと思っている趣味は階級や学歴や経済格差により定められている」という話をしていた
    • そもそもお前ら、「文化資本」って意味わかって使ってるの?

      いや、おれも知らん。 と思ったのでググってみた。これは社会学用語なんだな。 文化資本(英語: cultural capital、フランス語: le capital culturel)とは、社会学における学術用語(概念)の一つであり、金銭によるもの以外の、学歴や文化的素養といった個人的資産を指す。フランスの社会学者ピエール・ブルデューによって提唱されて以来、現在に至るまで幅広い支持を受けている。社会階層間の流動性を高める上では、単なる経済支援よりも重視しなければならない場合もある。 wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B3%87%E6%9C%AC) フランスの社会学者ピエール・ブルデュー,P.(Pierre Bourdieu, P.)とジャン=クロード・パスロン,J-C.(Jean-Claude Pass

        そもそもお前ら、「文化資本」って意味わかって使ってるの?
      • 僕たちもまた山上徹也のひとりにすぎないということ|人格OverDrive

        安倍元首相銃撃事件を受けて 2022 年 7 月に 「父、 文鮮明のこと——負の現人神」 という記事を書いた。 だいたい次のような話だ。 終戦後、 天皇という家父長を失った朝鮮半島に再臨の現人神あらひとがみを名乗る教祖たちが雨後の竹の子のように生まれる。 はじめはどんぐりの背比べじみたところがあった。 けれどもそのうちの一つが猥褻なミームとしての頭角をあらわし、 感染爆発を引き起こすことになった。 そこでの僕の関心は、 それを邪悪な淫行集団として切り捨てるのではなく、 その背景にあるものを掘り下げることにあった。 その一環として、 極東の近現代史のなかに事件を位置づけることで浮かびあがってくるものを探った。 そこで言いたかったのは、 かつての日本には神のために自身や他人の生をも犠牲にすることのできる 「神の子」 たちがいたということ、 それゆえに安倍元首相銃撃事件によって噴きあがった血塗ら

          僕たちもまた山上徹也のひとりにすぎないということ|人格OverDrive
        • 田舎からはるか遠き「食文化のセンス」

          ネットの風は、ときにぞっとするほど世知辛い。 2022年2月の上旬に巻き起こった、イタリアンファミリーレストラン「サイゼリヤ」を巡る話題もそうで、「サイゼリヤに男性が女性をデートに連れていく」という行為を巡ってさまざまな人が意見を述べ、ちょっと政治的なステートメントを表明したりして盛況だった。 くだらない話のように見えて切実なテーマだったから、話題の連鎖反応が起こったのだろう。 とはいえ、これ自体は長くネットを眺めている人には既出の話題ではある。 そうしたなかで私がしみじみと感じ入ったのは、以下のような枝葉の議論についてだ。 「高過ぎず気取ってなくて居心地のいいそこそこセンスのある美味しいお店」を探索・提示できる能力って、まさに文化資本ど真ん中としか言いようがない。尤も、どの分野でも「コストがかかりすぎず気取ってなくて居心地良くてセンスのある○○」って文化資本ど真ん中だよね。それらを認めた

            田舎からはるか遠き「食文化のセンス」
          • 訳文;「そこにはなんの報酬もありません。このゲームが何を為していてどう機能しているのか、ただただ見ていたかったのです」ジェンキンズ、カーソン、ホッキング、『Outer Wilds』へつづく2,3の論考 - すやすや眠るみたくすらすら書けたら

            翻訳の秋が今年もきました。また去年みたく面白い記事をいくつか見つけて勝手に紹介したいところです! 去年アップした『訳文;「"好奇心駆動型の冒険"とでも言うべき特殊なタイプの冒険に報酬を与えるゲームをつくりたい、それが『Outer Wilds』の主目的です」A・ビーチャム氏の論文より』で翻訳紹介した論考のなかで、参照文献として挙げられていた文献のうち2つ、ヘンリー・ジェンキンズ著『GAME DESIGN AS NARRATIVE ARCHITECTURE(物語による建築物としてのゲームデザイン)』とボニー・ルバーク取材『Clint Hocking Speaks Out On The Virtues Of Exploration(クリント・ホッキングが語る冒険の美徳)』。別記事1つ、ドン・カーソン著『Environmental Storytelling: Creating Immersive

              訳文;「そこにはなんの報酬もありません。このゲームが何を為していてどう機能しているのか、ただただ見ていたかったのです」ジェンキンズ、カーソン、ホッキング、『Outer Wilds』へつづく2,3の論考 - すやすや眠るみたくすらすら書けたら
            • なぜ「趣味」が社会学の問題となるのか――『社会にとって趣味とは何か』編著者・北田暁大氏インタビュー【後篇】|Web河出

              いよいよ発売の、北田暁大+解体研[編著]『社会にとって趣味とは何か』。一見わかりにくいタイトルの本書は、いったいどんな書物なのか。北田暁大さんに訊いてみた。前篇・後篇、2回に分けてお届けする。 (前篇はこちら) :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 3◇「差異化の論理」との向かい合い方 ――本書のように趣味を捉えると、従来のサブカルチャー論などとどのように違ってくるのでしょう? 北田■たとえば、『神話解体』が出される以前の80年代~90年代初頭の文化論って、ものすごく記号論的、というか、他者との差異を示す記号として趣味を捉えるという志向性が強かったと思うんです。商品や消費対象である文化的生産物の「内実」の序列ではなく、横並びの記号化された商品・生産物の、記号的な差異を示すことに強い意味がみいだされる。ファッション、モードが一番良く採りあげられてい

                なぜ「趣味」が社会学の問題となるのか――『社会にとって趣味とは何か』編著者・北田暁大氏インタビュー【後篇】|Web河出
              • 調査する人生 第1回:打越正行 x 岸政彦 相手の10年を聞くために、自分の10年を投じる|web岩波たねをまく

                今回お話しするのは、和光大学の打越正行さんです。2019年に刊行された『ヤンキーと地元──解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち』(筑摩書房)は、発売より大きな話題を呼び、第6回沖縄書店大賞 沖縄部門大賞を受賞しました。対談を通じて、10年以上をかけて沖縄の若者たちの社会に入っていった打越さんの「調査する人生」を聞きます。 暴走族の中でパシリをはじめる 岸 打越正行さんは社会学の中では伝説的なひとで、最初に会ったのは15年くらい前、当時からすごいフィールドワーカーがいると話題になってたんです。まだ20代ですよね。あの時は沖縄に入る前だった? 打越 そうですね。広島で暴走族の調査をやってた頃です。はい。 岸 その調査は、打越さんが暴走族のたまり場に歩いて近寄っていって、「ぼくを入れてください!」って言って始まった。 打越 人類学的には極めてオーソドックスな、つまり調査する人びとの

                  調査する人生 第1回:打越正行 x 岸政彦 相手の10年を聞くために、自分の10年を投じる|web岩波たねをまく
                • 名著104「ディスタンクシオン」

                  なぜ「格差」や「階級」は生まれ、どのようなメカニズムで機能し続けているのか? この大きな疑問に回答をもたらそうとした名著があります。フランスの社会学者、ピエール・ブルデューの「ディスタンクシオン」。20世紀でもっとも重要な社会学の書10冊にも選ばれた名著です。階級や格差は単に経済的な要因だけから生まれるわけではありません。社会的存在である人間に常に働いている「卓越化(ディスタンクシオン)」によってもたらされる熾烈な闘争の中から必然的に生まれてくるといいます。番組では、この名著を読解することを通して、知られざる階級社会の原因を鋭く見通すとともに、「趣味」と「階級」の意外な関係を明らかにしていきます。 フランス南西部で郵便局員の息子として生まれたブルデューは、まさに階級社会の底辺に出自があるといえます。彼は、エリート校に進学した際、周囲に上流階級の子弟が圧倒的に多いことに愕然とします。格差社会

                    名著104「ディスタンクシオン」
                  • 民主主義のエクササイズnote版|岸野雄一

                    この原稿は、2021年6月16日発売の、新しい問いを考える哲学カルチャーマガジン「ニューQ・Issue 03名付けようのない戦い号」に掲載されたものです。 発売前の雑誌の原稿全文を、書籍が発売される2021年6月4日から6月16日までnoteに無料で全文が読めるという実験を行いました。この実験に関するレポートは改めて書くことにします。おかげさまで様々な反響をいただきました。この試みに賛同して実現に向けてご対応くださいましたニューQ編集部に感謝いたします。 発売日以降に読みたい方、紙で持っておきたい方は「ニューQ」誌をご購入ください。自分の原稿以外でも、今読むべき良い記事が満載されています。 なおweb上でも継続して読みたいという声が大きかったので、有料でも購読できる様にしました。 なお、前回までのクラフトワークの論考は、書籍化の話が出ているため、今年中に一度、論文の形にしてから発表します。

                      民主主義のエクササイズnote版|岸野雄一
                    • 趣味の社会学――文化・階層・ジェンダー/片岡栄美 - SYNODOS

                      日本には経済的な格差はあっても、文化的な格差はあまり意識されることがない。たとえばクラシック音楽を好きな人が、JPOPも好きでカラオケをしていたり、あるいは古典文学を愛好しつつアニメも好きという人がいるので、文化はフラット化したとか、日本は文化的に平等だといわれることが多い。しかし本当に文化の格差はないのだろうか。 20世紀後半を代表するフランスの社会学者、ピエール・ブルデューの理論と問題関心に導かれた著者は、計量的な社会調査やインタビュー調査を通じて、日本の文化実践や文化格差について研究を続けてきた。そして昨年、『趣味の社会学 文化・階層・ジェンダー』を上梓した。タイトルの「趣味」とは「テイスト」の意味であり、本書は日本における趣味やライフスタイルの階層性、文化による差異化、文化資本や教育の再生産、階級のハビトゥスなど、文化的再生産とよばれる領域について、ブルデュー理論を日本で検証した社

                        趣味の社会学――文化・階層・ジェンダー/片岡栄美 - SYNODOS
                      • ジョセフ・ヒース「イデオロギー論の諸問題」(2001年10月1日)

                        Vector continuous line drawing human heads with opposite thinking concept illustration 目次 1 イデオロギーと非合理性 2 集合行為問題 3 信頼 4 適応的選好 5 結論 現代の社会批評において「イデオロギー」概念が中心にあり続けているのは、カール・マルクスと青年ヘーゲル派のしつこく残り続けている遺産の1つである。「イデオロギー」概念は、個人が、自らを抑圧し搾取する制度の維持や再生産にしばしば自主的に加担するという、極めて特殊な現象を説明するために導入された。極端な場合、そうした個人は、自らにとって利益となるような制度変革を試みる他人の努力に、積極的に抵抗することさえある。よって明らかに、〔こうした状況への〕なんらかの説明――個人がいかにして自己利益の把握に系統的に失敗してしまうのか、あるいは自己利益

                        • アーキテクチャから文体へ | 濱野智史×宇野常寛 | 遅いインターネット

                          濱野智史さんはかつて『アーキテクチャの生態系』で、この国のガラパゴス的に発展したインターネットのもつポジティブな可能性を発見する批評を展開し、衝撃を与えた書き手です。しかしあれから10年余りが経ち、「この国の」インターネットに注目する意味はおろか、インターネットそのものが停滞していると彼は指摘します。そんな濱野さんに「遅い」インターネットという宇野の問題提起をぶつけてみました。 本記事をはじめ、「遅いインターネット」では、現在の速すぎるネット社会の問題とその向き合い方について、様々な観点から特集しています。 停滞の10年の先に、 「遅いインターネット」を始めよう 宇野 濱野さんの著書『アーキテクチャの生態系』が出版されたのは、いまから10年と少し前の2008年のことです。これは、iモード、2ちゃんねる、ニコニコ動画など日本でガラパゴス的に発展したインターネットに、アメリカのそれとは異なる独

                            アーキテクチャから文体へ | 濱野智史×宇野常寛 | 遅いインターネット
                          • アクターネットワーク理論 - Wikipedia

                            アクターネットワーク理論(Actor-network-theory)は、社会科学における理論的、方法論的アプローチのひとつである。社会的、自然的世界のあらゆるもの(アクター)を、絶えず変化する作用(エージェンシー)のネットワークの結節点として扱う点に特徴がある。しばしば、ANT(エーエヌティ)と略称される。 ブリュノ・ラトゥール、ミシェル・カロン、ジョン・ローらが提唱しており、その出自は科学社会学、科学人類学にあるが、ANTの影響は、社会学や人類学にとどまることなく、とりわけ2000年代以降は、経営学、地理学、組織論、会計学、社会心理学、教育学、歴史学など社会科学全般に広がるとともに、哲学や建築学、アートなどに幅広く及んでおり、ANTは21世紀における人文社会科学分野で最も大きな影響力をもつ理論のひとつになっている。 概要[編集] アクターネットワーク理論では、社会的、自然的世界のあらゆる

                              アクターネットワーク理論 - Wikipedia
                            • 私たちはなぜ怒りが必要なのか 名著「ディスタンクシオン」に学ぶ | 毎日新聞

                              「ディスタンクシオン」の翻訳者、石井洋二郎さん=東京都千代田区で2021年1月25日午後3時5分、待鳥航志撮影 今、注目されている専門書がある。フランスの社会学者ピエール・ブルデュー(1930~2002年)の代表的な著作「ディスタンクシオン」だ。日本語訳の初版は1990年だが、昨年11月に「普及版」が発売された。NHKの人気番組「100分 de 名著」で取り上げられて話題になり、既に3刷を数える。それにしても、2冊計1000ページに及ぶフランス社会の考察が、なぜ日本でこれほど読まれるのか。「ディスタンクシオン」の翻訳者で、解説書「ブルデュー『ディスタンクシオン』講義」(藤原書店)を最近出版した東京大名誉教授の石井洋二郎さん(フランス文学・思想)に背景を語ってもらった。【待鳥航志/統合デジタル取材センター】 趣味は階級に対応する ――難解な本です。基本的なところからお聞きします。タイトルの「

                                私たちはなぜ怒りが必要なのか 名著「ディスタンクシオン」に学ぶ | 毎日新聞
                              • 人間関係リセット症候群とは何か。それは競争社会が生んだ病であり、自分の価値を評価されるストレスから逃避するルサンチマン(防衛機制) - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

                                同世代の地元の友人は家庭や車を持っている。 仕事のための勉強をし、休日は育児や家族サービスで、SNSやネットに没入するような時間なんてない。 でもそれでも問題ない。 下部構造(経済活動)において、仕事に精を出し、自分よりも高い所得を得ている。 孤独な日々を過ごすアローン、独身の自分と違い、配偶者や子どももいる。 それらの点で、自己肯定感を得る機会が、低所得者やアローンよりも多いのではないだろうか? 逆に自己肯定感を、人間との触れ合いにあふれた仕事生活、下部構造から得ることができない自分のような人間は、インターネット等のヴァーチャル性の高い空間、上部構造の世界に主戦場を変える。 動物的な生殖行為およびそれに類する恋愛による生物的優越感、労働とマネーゲームによる経済的優越感を得ることができないため、ブクマの数やいいねの数やリツイートの数といった抽象性が高い優越感を求め、自己肯定感を得る手段を置

                                  人間関係リセット症候群とは何か。それは競争社会が生んだ病であり、自分の価値を評価されるストレスから逃避するルサンチマン(防衛機制) - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸
                                • 自己啓発としての短歌 - リリカルはなくそオーガスタ

                                  あなたはわたしを読んでいるが、果たして、わたしの言語を理解しているという確信があるだろうか? J.L.ボルヘス「バベルの図書館」より はじめに本論は、短歌における「私性」について考える文章である。しかし、残念ながら(?)本論はいわゆる「短歌評論」ではない。 「私性の文学」などと呼ばれる短歌は(よくも悪くも)事実として、作品を通じた自己表現を主眼としている。営みとしての短歌の主だった目的は、たとえば、巧みな表現を行うための技術の向上という点――そのような自己表現を担いうる〈私〉の実現を目指す、ある種の「自己づくり」にあると言ってよい。 「自己づくり」において重要なことは、その都度ごとに自己を演じることではなく、そうして演じられることが〈私〉の言葉としていわば「板につく」までの過程にほかならない。一般向けの書籍における紹介としては、小野田(2021)が引用している、平野啓一郎の「分人」というア

                                    自己啓発としての短歌 - リリカルはなくそオーガスタ
                                  • ニューヨーク版「セレブという生き方」 – 橘玲 公式BLOG

                                    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2017年11月9日公開の「気鋭の社会学者が見たニューヨークの最底辺とセレブの意外な共通点と超えられない壁」です(一部改変)。 shutterstock/AS Inc ****************************************************************************************** スディール・ヴェンカテッシュはインドで生まれ、カリフォルニアで育ち、シカゴ大学で社会学を学んでいた。文化人類学や社会学にはエスノグラフィーという分野があり、文明と接触した経験のない伝統的社会(かつては「未開社会」と呼ばれた)や、先進国のなかのマイノリティー

                                    • 趣味の社会学 文化・階層・ジェンダー | - 片岡 栄美(著)

                                      紹介ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』の問題意識を共有しながら、社会調査や計量分析を基に、日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。 解説「日本に経済格差はあるが、文化的には平等である」――戦後、こういった神話が語られてきたが、はたして本当に平等と言えるだろうか。平等だと言うことで、どういう現実が覆い隠されてきたのだろうか。 ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』の問題意識と方法を共有しながら、社会調査や計量分析を基に、日本の文化資本の機能を読み解く。 芸術・音楽・読書などの趣味とジェンダー/ライフスタイルの関係、趣味を通じた友人のネットワーク形成、家庭の文化資本が学歴や地位の形成に及ぼす効果とその男女差などの分析を通して、日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性と

                                        趣味の社会学 文化・階層・ジェンダー | - 片岡 栄美(著)
                                      • 構造的暴力とは?: 医療人類学による社会構造の批判 | Anthro JP みんなの人類学

                                        医療人類学は人々がもつ健康や病に対する理解の仕方、信念、価値観やそれに伴う健康や病の経験などを描いてきました。 一方で、医療人類学は医療や健康をめぐる不公正な社会の仕組みについて積極的な批判を避けてきたのではないか、と指摘することもできます。 構造的暴力の視点は、選択の自由と自己責任や、ライフスタイル、文化的習慣などに基づいた理解にとって代わり、社会の仕組みに対する批判と社会正義の観点を与えます。 Photo by THE COLLAB. on Pexels.com 構造的暴力は、医療人類学の主要な概念の一つで、医者で医療人類学者のポール・ファーマー (Paul Farmer)によって導入されました。この視点から、医療をめぐる不公正さに批判的な医療人類学者たちは、「構造的に不利な立場にある人々の健康がどのように脅かされているか?」を問います。(Farmer 2004b)「どのような不公正が

                                          構造的暴力とは?: 医療人類学による社会構造の批判 | Anthro JP みんなの人類学
                                        • 日本だけじゃない!「パパ活」が世界中で問題に。|Culture|madameFIGARO.jp(フィガロジャポン)

                                          アメリカの社会学者アシュリー・ミアーズは超富裕層のナイトクラブでフィールドワークをおこない、美しい女性が権力者によってどのように消費されるのかを調査研究した。 ニューヨークからサントロペまで、2年にわたるフィールドワークを実施し、著者は超富裕層の世界に潜入した。photography : Getty Images 社会学者のアシュリー・ミアーズは前作『Pricing Beauty: The Making of a Fashion Model(原題訳:美の値段、ファッションモデルの作り方)』(2011年)で、ファッション業界内でモデルが評価されるメカニズムを検証した。新著『Very Important People(原題訳:VIP)』ではナイトクラブで美しい女性がどのように搾取されているのかの実態を探っている。ニューヨーク、サントロペ、マイアミ、ハンプトンズなど世界各地でのフィールドワークを

                                            日本だけじゃない!「パパ活」が世界中で問題に。|Culture|madameFIGARO.jp(フィガロジャポン)
                                          • 名著104「ディスタンクシオン」

                                            1967年生まれ。社会学者。専門は沖縄、生活史、社会調査方法論。著書に『同化と他者化─戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版)、『街の人生』(勁草書房)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社)、『はじめての沖縄』(新曜社よりみちパン!セ)、『マンゴーと手榴弾─生活史の理論』(勁草書房)など。最新刊は『地元を生きる─沖縄的共同性の社会学』(共著、ナカニシヤ出版)。近年は小説の執筆にも取り組んでおり、「ビニール傘」が芥川賞・三島賞候補、「図書室」が三島賞候補となった。 ◯『ディスタンクシオン』 ゲスト講師 岸 政彦 私はどこから来て、どこへ行くのか 社会学という学問があります。広い意味で言うと、社会問題を調査し、研究する学問です。人びとは何をやっているのか。どう暮らしているのか。なぜそれをやっているのか。それをどう意味づけているのか。そういったことを地道に調べ、分析するのが社会学です。 社

                                              名著104「ディスタンクシオン」
                                            • 対談 ローラン・ビネと平野啓一郎 | 平野啓一郎公式サイト

                                              このイベントはアンスティチュ・フランセ日本の主催による第13回『読書の秋』の一環として2020年10月31日にアンスティチュ・フランセ東京にて開催されたオンライン・ライブイベント『対談 ローラン・ビネと平野啓一郎』の書き起こしです。歴史的、社会的問題に妥協せずに取り組んできたローラン・ビネ氏と平野啓一郎が本イベントで出会いました。 彼らは、既成概念を超えて、そこに新しい視点から光をあてることを試みています。 ローラン・ビネ(パリ)+平野啓一郎(東京)+司会:佐々木敦(東京) 【前作『HHhH』とは全く違う『言語の七番目の機能』】 佐々木:本日はオンラインで、フランスの作家ローラン・ビネさんと平野啓一郎さんの対談をお送りします。私は司会を務める佐々木敦と申します。オンラインでの対談というのはなかなか奇妙な感じはしますけれども、丁度ローラン・ビネさんの小説第二作目の『言語の七番目の機能』の翻訳

                                                対談 ローラン・ビネと平野啓一郎 | 平野啓一郎公式サイト
                                              • 調査する人生 第1回:打越正行 x 岸政彦 相手の10年を聞くために、自分の10年を投じる|web岩波たねをまく

                                                今回お話しするのは、和光大学の打越正行さんです。2019年に刊行された『ヤンキーと地元──解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち』(筑摩書房)は、発売より大きな話題を呼び、第6回沖縄書店大賞 沖縄部門大賞を受賞しました。対談を通じて、10年以上をかけて沖縄の若者たちの社会に入っていった打越さんの「調査する人生」を聞きます。 暴走族の中でパシリをはじめる 岸 打越正行さんは社会学の中では伝説的なひとで、最初に会ったのは15年くらい前、当時からすごいフィールドワーカーがいると話題になってたんです。まだ20代ですよね。あの時は沖縄に入る前だった? 打越 そうですね。広島で暴走族の調査をやってた頃です。はい。 岸 その調査は、打越さんが暴走族のたまり場に歩いて近寄っていって、「ぼくを入れてください!」って言って始まった。 打越 人類学的には極めてオーソドックスな、つまり調査する人びとの

                                                  調査する人生 第1回:打越正行 x 岸政彦 相手の10年を聞くために、自分の10年を投じる|web岩波たねをまく
                                                1