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村上春樹 新作 評価の検索結果1 - 40 件 / 45件

  • 2022マンガベスト10(永井乳歯,中野でいち,竹田純,南田冬,yaca,水田まる,一ノへ,くそごり,川勝きりん,両棲類,シャルトリューズ山田,ねぎしそ,ななめの,ジュンスズキ,小野未練,佐藤タキタロウ,人間が大好き,okadada,ふぢのやまい,井戸畑机,投擲装置,華沢寛治,@maritissue,しゃりあ,ほしがた,41号_西瓜士,げそにんちゃん,藤井夏子,関野葵,八月のペンギン) - exust’s blog

    みんなの2022年のマンガベストです。去年から倍の人数になりました。みなさんありがとうございます。番号がない人は順不同。 投擲装置(鶴田裕貴) 永井乳歯 中野でいち 竹田純 南田冬 Yaca 水田マル 一のへ くそごり 川勝きりん 両棲類 シャルトリューズ山田 ねぎしそ ななめの(織戸久貴) ジュンスズキ 小野未練 佐藤タキタロウ 人間が大好き okadada ふぢのやまい 井戸畑机 華沢寛治 @maritissue 怖いリプライ ~ sᴄᴀʀʏ ʀᴇᴘʟʏ ~(しゃりあ) ほしがた 西瓜士 げそにんちゃん 藤井夏子 関野葵 八月のペンギン 投擲装置(鶴田裕貴) twitter.com 1.『偽物協会』白井もも吉 偽物協会(2) (サンデーうぇぶりコミックス) 作者:白井もも吉 小学館 Amazon 読みましょう。 2.『アクティング・クラス』ニック・ドルナソ(訳:藤井光) アクティング・

      2022マンガベスト10(永井乳歯,中野でいち,竹田純,南田冬,yaca,水田まる,一ノへ,くそごり,川勝きりん,両棲類,シャルトリューズ山田,ねぎしそ,ななめの,ジュンスズキ,小野未練,佐藤タキタロウ,人間が大好き,okadada,ふぢのやまい,井戸畑机,投擲装置,華沢寛治,@maritissue,しゃりあ,ほしがた,41号_西瓜士,げそにんちゃん,藤井夏子,関野葵,八月のペンギン) - exust’s blog
    • ハヤカワのAmazonセールに合わせ、海外から国内、SFからミステリに至る傑作を一覧紹介してみた。 - Something Orange

      ハヤカワの傑作小説を紹介するよ。 ●海外SF グレッグ・イーガン『順列都市(上)(下)』 グレッグ・イーガン『ディアスポラ』 グレッグ・イーガン『しあわせの理由』 アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)(下)』 オーソン・スコット・カード『エンダーのゲーム』 ウィリアム・ギブスン『クローム襲撃』 アーサー・C・クラーク『宇宙のランデヴー』 アーサー・C・クラーク『太陽系最後の日』 ニール・スティーヴンスン『スノウ・クラッシュ(上)(下)』 コードウェイナー・スミス『スキャナーに生きがいはない』 ダン・シモンズ『ハイペリオン』 フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 テッド・チャン『あなたの人生の物語』 ロバート・A・ハインライン『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』 レイ・ブラッドベリ『火星年代記』 グレッグ・ベア『鏖戦/

        ハヤカワのAmazonセールに合わせ、海外から国内、SFからミステリに至る傑作を一覧紹介してみた。 - Something Orange
      • 「本の翻訳がいつまでも魅力的な仕事であってほしい」

        金原瑞人 (翻訳家) Fair Trade Interviews Vol.1 掲載日: 2023年5月31日 聞き手・文字起こし: 早川健治 ——出版翻訳を始めたきっかけを教えてください。 金原 大学4年生、就職試験に落ちたとき、知り合いの先生から「大学院に来ないか」というお誘いがありました。おかげで法政大学英文学科の大学院へ進みました。その先生が子ども向けの本の翻訳をされていて、月1回で翻訳の勉強会もやってらっしゃった。5人か6人くらいの集まりだったかな。それに参加しているうちに翻訳の道に入ったという感じです。子どもの本から始まり、ヤングアダルトから一般書へと翻訳のジャンルが広がっていきました。もうひとつは、34歳で法政大学の教員になって、それからは二足のわらじで現在に至ります。『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』というエッセイ集に詳しく書いてます。 ——それは出版翻訳の道へ足を

          「本の翻訳がいつまでも魅力的な仕事であってほしい」
        • ウィリアム・ギブスン:意匠だけのファッションショー小説 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

          Executive Summary ウィリアム・ギブスンの1990年代三部作と、2000年代三部作は、いずれの小説としての体をなしていない。ストーリーはどれもほぼ同じで、まったく必然性のない探索を、まったく必然性のないアート系女子が、大金持ちに依頼され、必然性のないところをうろうろして、最後に目的のものが見つかっても何も起きない。途中の必然性のない場所や出会う人々のスタイル、ファッションといった意匠をやたらに並べ立てるだけのファッションショーでしかない。1980年代の大傑作のおかげで万人の期待が大きく、駄作でも深読みしてもらえていたが、かつては鋭敏だったファッションアイテムへのセンスや社会観もすでに停滞し、作家としての価値はすでにないも同然ではないか。 はじめに:ギブスンの意義 ウィリアム・ギブスンはそれなりに特別な作家だし、ある時点では文化的にとても重要な役割を持っていた。ぼく個人にとっ

          • 映画『ドライブ・マイ・カー』は「過程と細部を堪能させる作品」。はてなブログに投稿された感想をピックアップ! - 週刊はてなブログ

            2021年8月に公開された、映画『ドライブ・マイ・カー』。 カンヌ国際映画祭での4冠獲得をはじめ国内外で評価が集めるほか、各地で再上映が開始されるなど、公開から5ヶ月が経過した今なお、注目を集めています。 はてなブログにも、映像・言葉・自動車・演技など、様々な部分に着目した感想が投稿されました。 自動車から見る「過程と細部の描き込み」 ”どうして日本の男性監督は、男性の内面を描くのにあたって女性の姿を『借りる』のか。” 利他と「信頼と安心」 「あの映画の中で成り立つユートピアの原点」 はてなブロガーが語る『ドライブ・マイ・カー』 語りたくなる作品を観たあとは 自動車から見る「過程と細部の描き込み」 dreamy-policeman.hatenablog.com また車という観点でもう少し細かい点を書くと、家福を演出家として広島に招いた公的機関の公用車として登場するミニバンが、広島に本社を置

              映画『ドライブ・マイ・カー』は「過程と細部を堪能させる作品」。はてなブログに投稿された感想をピックアップ! - 週刊はてなブログ
            • みんなの『2021年の本ベスト約10冊』をランキングにしてみた - 俺だってヒーローになりてえよ

              どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。乾燥肌です。 最近はブロガーというよりも、Twitter集計人としての活動がメインになっているが、そろそろ頭の良い方がプログラムでスマートに集計しだしているので、お役御免になる日も近いだろう。私の残り僅かな命を皆さんで眺めて楽しんでいただきたい。地味に散ってやるぜ。 ということで、この記事を書いてるのは2022年の1月初旬。 この時期になると、Twitter読書垢の風物詩が見られる。 それが… #2021年の本ベスト約10冊 である。 新刊に限らず、2021年に読んだ本の中で特に良かった(印象に残った)作品を約10冊選んだタグになる。約ってのがいいよね。 読書家といっても人それぞれで、好む読書ジャンルも違えば、読むスピードだって違う。中には10冊を選べるほど読んでないという方もいるし、たくさん読んでるけど10冊はとてもじゃないけど選べないという方もい

                みんなの『2021年の本ベスト約10冊』をランキングにしてみた - 俺だってヒーローになりてえよ
              • 『パラサイト』に見る、格差社会への失望と「諦めの悪さ」 | CINRA

                ※本記事は映画本編の内容に関する記述を含みます。あらかじめご了承下さい。 『グエムル』や『スノーピアサー』……「システム」への疑念を作品に込めてきたポン・ジュノ監督 ポン・ジュノの映画にはいつも社会への疑念が根底に存在しているように思う。『殺人の追憶』(2003年)や『グエムル -漢江の怪物-』(2006年)は、韓国で実際に起こった事件に着想を得て作られ、そこに韓国におけるアメリカという存在への不信がちりばめられていた。 韓国、アメリカ、フランスで合作の『スノーピアサー』(2013年)では、温暖化を食い止めようとした結果、氷河期が訪れた地球で、大企業が作った列車の中にある階級社会をSF作品として描いた。筆者がこの映画で来日した監督にインタビューを行なったとき、「作品を一言で表すと?」という問いかけに対し、「『列車を壊せ!』はどうでしょうか。列車は映画のなかではシステムを意味しますから、『シ

                  『パラサイト』に見る、格差社会への失望と「諦めの悪さ」 | CINRA
                • なぜ『文体の舵をとれ』は創作者にとって特別な指南書なのか?

                  『闇の左手』『ゲド戦記』などの作品で知られる小説家、アーシュラ・K・ル=グウィンの創作指南書『文体の舵をとれ』は2021年の邦訳刊行直後から「文舵ぶんかじ」という愛称で呼ばれ、創作者の間で大きな話題となりました。本書収録の練習問題に対する解答(作品)を「#文舵練習問題」というハッシュタグでSNS上に投稿するというムーブメントが発生し、創作者がオンライン上で集い合評会を行うという動きもありました。 今回は文芸サークル「サ!脳連接派」を主宰し、二度にわたり「文舵合評会」を運営した経験をもつ大戸又さんと、その合評会に参加し「竜と沈黙する銀河」で第14回創元SF短編賞を受賞しデビューした阿部登龍さんのお二人に、創作者目線で『文体の舵をとれ』について語っていただきます。 また、本書の翻訳を担当した大久保ゆうさんには、作家アーシュラ・K・ル゠グウィンについて、そしてアメリカにおける創作教育の歴史につい

                    なぜ『文体の舵をとれ』は創作者にとって特別な指南書なのか?
                  • 宮崎駿濃縮還元100%体験(笑)でした〜『君たちはどう生きるか』と威圧の強いタイトルと内容から「承継」を描いた物語としてとらえる - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

                    評価:★★★★☆星4.5 (僕的主観:★★★★星4つ) 2023年7月。君たちはどう生きるか?を見てきました。宮崎駿御大の最新作。この時代に前宣伝一切ないしという驚くべき手段で、僕は2日前くらいに予約したが、たった2日前ですら「本当に上映するの?」と思わせるほどの情報のなさだった。結果として、僕は「前情報完全ゼロ」の状態で劇場に臨むことになって、これは「宣伝が行き届いている今時代ではありえない状態」だし、なによりも、わざわざその手段を選択するという意味で、鈴木敏夫プロデューサーが、「このように見てほしい、見えるべきだ」という賭けに出たわけなので、良い悪いの判断は後にして、「そのように」臨みたかった。現在82歳という高齢を考えると、次があるかどうかはわからないから、同時代に生き、アニメーションを宮崎駿作品を愛したものとして、これは経験しておきたかった。日比谷ミッドタウンのTOHOシネマズで。

                      宮崎駿濃縮還元100%体験(笑)でした〜『君たちはどう生きるか』と威圧の強いタイトルと内容から「承継」を描いた物語としてとらえる - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
                    • 新海誠、Macの向こうから世界を変えたクリエイターが語る「創作の原点と未来」

                      新海誠、Macの向こうから世界を変えたクリエイターが語る「創作の原点と未来」2020.03.06 19:0023,613 照沼健太 まさに、Macの向こうから世界を変えた人物。 アップルが展開するキャンペーン『Macの向こうから』をご存知でしょうか? Macを使って世界にインパクトを与える活動を行っているクリエイターや、注目すべき学生たちにフォーカスを当てて来た、人気のキャンペーンシリーズです。 先日、有名アニメ作品のキャラクターがMacを使っているシーンを集めた新作が話題となったのも記憶に新しいところですが、その最新作に大ヒット作品『天気の子』や『君の名は。』で知られるアニメーション監督の新海誠さんがフィーチャーされました。 Video: Apple Japan/YouTube新海監督の最初のブレイクスルーは、Macとともにたった一人で作ったアニメーション作品『ほしのこえ』。大人数での作

                        新海誠、Macの向こうから世界を変えたクリエイターが語る「創作の原点と未来」
                      • 高評価な短編ADV『ファミレスを享受せよ』開発者・おいし水にインタビュー。ビジュアル&サウンドのルーツや新作についても訊いた | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

                        大好評の短編ノベルゲーム『ファミレスを享受せよ』。筆者はこちらの記事で詳細なプレイレポートを書かせていただいている通り、同今作の大ファンなのですが、今回はその開発元である月刊湿地帯のおいし水さんにインタビューを実施しました! 『ファミレスを享受せよ』制作の背景から新作『METRO PENGUIN EUTOPIA』の情報まで様々な質問を投げかけましたので、既にプレイされた方もこれから遊ぶ予定の方もぜひチェックしてみてください! ――最初に、自己紹介をお願いします。ゲーム制作を始めたきっかけや、サークル名の由来なども併せて教えてください。 おいし水さん(以下、敬称略) おいし水(すい)と申します。月間湿地帯というウェブサイトを月イチで更新しつつ、ゲーム制作をしています。現在は『METRO PENGUIN EUTOPIA』という新作に取り掛かっております。 ゲーム制作についてですが、元々小学生の

                          高評価な短編ADV『ファミレスを享受せよ』開発者・おいし水にインタビュー。ビジュアル&サウンドのルーツや新作についても訊いた | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト
                        • 「映画祭が持ってる意味って事が有るとすれば、一つはやっぱマーケットっていうね」『新潟国際アニメーション映画祭』で押井守監督のインタビュー - fullfrontal.moe

                          「映画祭が持ってる意味って事が有るとすれば、一つはやっぱマーケットっていうね」『新潟国際アニメーション映画祭』で押井守監督のインタビュー by Matteo Watzky | May 20, 2023 | インタビュー | 0 comments 新潟国際アニメーション映画祭は、2023年3月に第1回を開催し、世界各国の作品を紹介しました。そして、この新しい映画祭を見事にスタートさせたのが、世界的なアニメ監督である押井守氏の審査員長でした。 『パトレイバー2』や『御先祖様万々歳!』など、押井守監督の作品はアニメの歴史を塗り替え、新しい世代に影響を与えた。 この度、押井氏に本映画祭の審査員長としての経験、新潟で特別上映された映画『スカイ・クロラ』、そして現在のアニメ業界に対するご意見を伺う機会を得ました。 オリジナル(英語版):https://ffl.moe/oshii ワツキ ・マッテオ ジ

                            「映画祭が持ってる意味って事が有るとすれば、一つはやっぱマーケットっていうね」『新潟国際アニメーション映画祭』で押井守監督のインタビュー - fullfrontal.moe
                          • 津原泰水の本棚 - ラヂオデパートと私

                            リブロ渋谷店にて先々月から先月いっぱい開催され、好評を得ました「津原泰水の本棚」。そこで配布されましたリーフレットの内容を、ここに転記します。 実際に書棚を眺めることはせず、すべて記憶から引き出しておりますので、もし内容にまつわる勘違いなど御座いましたら、陳謝致します。 *** 好きな本を列挙しているときりがないので、基本的に一作家一作、二十代までに読んで「津原泰水」を形成してくれた本、という制約をみずから設けました。三十以降に読んだけれど、いまなお入手可能であることを知り、つい嬉しく……という本もすこし加わっています。 〈国内篇〉はまるで教科書の文学史年表のようなセレクション、〈海外篇〉はSFが結構な比率を占めるという、自分でも意外な結果となりました。まず父親が集めていた文学全集で小説に触れ、大学時代は「二日に三冊」のペースで海外SFを勉強していたことを思い出すに、順当な結果とも申せます

                              津原泰水の本棚 - ラヂオデパートと私
                            • 村上春樹のキャリアから学べることは多い。

                              2023年4月、村上春樹が6年ぶりの新作長編『街とその不確かな壁』を発表し、初版30万部と話題になった。 村上氏は、1979年に30歳でデビューして以来、40年以上ものあいだ第一線で活躍し、高い存在感を発揮し続けている。他の分野を含めてもめずらしい、超人的な高みにあるクリエイターだ。この特異な小説家のキャリアから、ビジネスパーソンが学ベることがあるだろうか。 僕は「ある」と思う。 村上春樹は、特定の組織やそのときどきの業界の空気に依存せずに、インディペンデントに活動してきた。終身雇用的なコンセプトが一段とゆらいでいる2020年代のビジネスパーソンのキャリアに通じるヒントを彼から得ることは、十分に可能だろう。 村上氏は、90年代ごろまでは自身の創作やキャリアの舞台裏を積極的には語ってこなかった。しかし、2000年代の後半、60歳の手前あたりから、覚悟を決めたかのように後進にむけた「自分語り」

                                村上春樹のキャリアから学べることは多い。
                              • 村上春樹さん 6年ぶりの新作長編「街とその不確かな壁」発売 | NHK

                                世界的に高く評価されている作家、村上春樹さんの6年ぶりとなる長編小説が13日に発売され、午前0時から販売を行った東京都内の書店には熱心な読者が集まりました。 13日に発売された村上春樹さんの「街とその不確かな壁」は、前作の「騎士団長殺し」以来6年ぶり、15作目の長編小説です。 東京・新宿区の書店では、日付が変わる午前0時から特別に店を開けて販売が行われ、事前に予約した70人ほどが集まりました。 そして、カウントダウンで午前0時を迎えると、拍手と歓声が上がり、さっそく並べられた新作を手に取っていました。 購入した男性は、「6年ぶりの長編で興奮しています。村上春樹さんの読書会を行っているメンバーで集まりました。コロナ禍を経ての作品ということで、どれぐらい作品に表れているか楽しみです。このあとみんなで読もうと思います」と話していました。 紀伊國屋書店新宿本店の吉野裕司副店長は、「あしたまで待てな

                                  村上春樹さん 6年ぶりの新作長編「街とその不確かな壁」発売 | NHK
                                • POP LIFE THE PODCASTにおける宇野維正先生の気になる発言をまとめて何故彼が炎上する発言を続けるのか考察|あーりんマッギー

                                  古今東西、叩かれる職業と言えば音楽、映画の評論家があると思う。音楽聴いたり、ライブに行ったり、映画観たりしてその感想を書いてご飯が食べられる仕事。それが音楽、映画の評論家。彼らが叩かれる理由の多くは嫉妬もあるのは事実だろう。そんな夢のような仕事があって良いのかと?(もちろん芸能人と同じで誰でも生活出来る程稼げる訳ではないし稼げる人は特別な才能があるのだろうしなった人しか分からない苦労があるのだろうが) スポーツの評論家はそのスポーツにおいて偉大なる実績をあげた人物に許せた尊敬される立場だが音楽や映画の評論家のほとんどは別に名作映画や名曲を作った訳ではない。だからこそ批判される。かつての名スポーツ選手なら現役の選手を批判してもそれだけの実績をあげて来たのだから言う権利はある。しかし、音楽や映画の評論家だと批判すると「だったらお前がやってみろ!」と言われるのが関の山だ。しかし、そんな事とは全く

                                    POP LIFE THE PODCASTにおける宇野維正先生の気になる発言をまとめて何故彼が炎上する発言を続けるのか考察|あーりんマッギー
                                  • スーザン・ネイピアさん「ミヤザキワールド 宮崎駿の闇と光」インタビュー 巨匠の世界観の深淵に米研究者が迫る|好書好日

                                    文:ハコオトコ 写真:斉藤順子 スーザン・ネイピア米タフツ大学修辞学・日本研究コース教授 専門はアニメーションと日本文化。1955年生まれ。ハーバード大学で84年、三島由紀夫・大江健三郎研究で博士号取得。テキサス大学教授などを経て現職。著書に『現代日本のアニメ――「AKIRA」から「千と千尋の神隠し」まで』(神山京子訳、中公叢書)。 「ナウシカ」は大人向けの娯楽と気付いた ――本作では、宮崎アニメが生み出された背景や作品世界の裏にある監督の真意について、膨大な資料や宮崎駿本人へのインタビューを踏まえ、彼の個人史や時代背景についても緻密に分析しています。日本でもアニメを高度な文芸作品として研究するようになったのは比較的近年です。もともと米国で日本文学を専攻していたネイピアさんが日本アニメを研究するきっかけは何でしょうか? 私が若い時、米国では「アニメや漫画は一切研究する価値が無い」と言われて

                                      スーザン・ネイピアさん「ミヤザキワールド 宮崎駿の闇と光」インタビュー 巨匠の世界観の深淵に米研究者が迫る|好書好日
                                    • 村上春樹の人気は?ブックメーカーを参考にして2023年ノーベル文学賞を予想してみた - 日々の栞

                                      もうそろそろ「村上春樹、今年こそノーベル賞受賞なるか?」というニュースを見かける季節になると思うので、一足先にブックメーカーを参照して今年のノーベル文学賞を予想したいと思う。 「村上春樹、今年こそノーベル賞受賞なるか?」というのはもはや秋の風物詩だ。 街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 特に今年は、村上春樹が新作長編『街とその不確かな壁』を出版するなど、活動的な一年だった(まだ今年は終わっていないが)。また、ヨーロッパで最も権威がある賞の1つと言われている、スペインのアストゥリアス王女賞の文学賞を受賞するという快挙を達成している。 もうこれは、今年もマスメディアで「村上春樹、今年こそノーベル賞受賞なるか?」祭りが盛り上がってしまうのだろう。やれやれ。 少し気は早いかもしれないが、今年もブックメーカー(賭け屋)において村上春樹の人気がどうなのか確認してみた。 今年も村上

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                                      • 『文芸ピープル』言葉の壁を越える日本文学 - HONZ

                                        翻訳は面白い。例えば、松田青子の短編集『おばちゃんたちのいるところ』の英訳タイトルWhere The Wild Ladies Areを初めて目にした時、「おばちゃん」が“Wild Lady”と訳されているのに笑ってしまった。ワイルドレディー。ひとたび目にするともう、「ヒョウ柄の服を着たやたら圧の強い年配女性」のイメージしか浮かばない。ちなみにこの作品は昨年、「TIMEが選ぶ10月のおすすめの新刊」に選ばれた。 ここ数年、日本の女性作家が英語圏で注目を集めている。 2018年、村田沙耶香の『コンビニ人間』(Convenience Store Woman)がニューヨーカーなど十数誌で「ブック・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、多和田葉子の『献灯使』(The Emissary)が全米図書賞翻訳文学部門を受賞した。 2019年には、小川洋子の『密やかな結晶』(The Memory Police)が全米図

                                          『文芸ピープル』言葉の壁を越える日本文学 - HONZ
                                        • メタファー(笑)が分からなくても楽しめる村上春樹の短編小説5選 - 世界のねじを巻くブログ

                                          【初めての方におすすめの作品】 ひさびさの短編小説集『一人称単数』を発売する村上春樹さん。 けっこうどれもひと癖あるので、 心理学や、文学、音楽などいろんな知識がないと楽しめない面もあります。 また、村上春樹の作品は 過去作とリンクしているような小説も少なくないので、 初心者の方にはおすすめできないものがあるのも正直なところ。 今回は 「メタファーって何?」 とハルキワールドがわからない読者に向けて、 おすすめの短編小説を5つほど紹介したいと思います。 www.nejimakiblog.com 【短篇ベスト5】 単純にストーリーで楽しめる短編小説を、 ベストオブハルキ的な短編集である 『象の消滅』と『めくらやなぎと眠る女』より 5つほど紹介します。 まずは短編小説のなかでも特に短いこの作品から。 鏡 最近、ホラーブームが再燃しているような気がします。 この「鏡」という短編は7ページほどの超

                                            メタファー(笑)が分からなくても楽しめる村上春樹の短編小説5選 - 世界のねじを巻くブログ
                                          • 【2022年版】名刺代わりの小説10選を集計してみた!! - 俺だってヒーローになりてえよ

                                            どうも、読書中毒ブロガーの ひろたつです。 さあ今年もやってきました!!! ショボブロガーである私を一躍それなりに有名にしてくれた人気企画である。 題して… #名刺代わりの小説10選を集計してみた!! わーーー パチパチパチ… #名刺代わりの小説10選 とは… Twitter上の人気タグのひとつ。 これまで読んできた小説の中でも「これだけは譲れない!!」という10冊を選んだもの。 10選の枠に収めるためには多大な取捨選択が必要であり、大きな苦しみを伴う。 人生でまったく得る必要ない苦しみをあえて自分に課そうとする読書アカウントの奇習。奇祭。 私もやっているが、作品への愛と10選というあまりにも少なすぎる枠によって生まれる苦しみが半端ではないタグだ。 選ばなかった作品や、大好きな作家さんへの申し訳なさも凄まじい。選ぶ、というよりもむしろ切り捨てる作業が「#名刺代わりの小説10選」の本質なのだ

                                              【2022年版】名刺代わりの小説10選を集計してみた!! - 俺だってヒーローになりてえよ
                                            • 映画「バーニング 劇場版」原作は村上春樹氏。あらすじと観ての感想。 - sannigoのアラ還日記

                                              こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。 だいぶ秋らしくなってきて、紅葉がきれいな茨城県の「竜頭の滝」などの景色がテレビに映し出される季節がやってきました。『読書の秋』『芸術の秋』ということで、今回は読書を絡めた映画の感想を書いていこうと思います。 最近ちょっとハマってしまって、続けざまに読んでいるのが「村上春樹」さんなんですが『1Q84』から始まり、『ノルウェイの森』『羊をめぐる冒険』『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』までで、まだまだ読みたいという欲望が身体に渦巻いている感じです。 村上春樹さんの小説がまさか映画化されていないよね?と軽く検察してみたら、すでに数本映画化されてるじゃないですか?これはいかん!ということで今回は村上春樹原作の「納屋を焼く」を原作の映画「バーニング 劇場版」を観てみました。 今回初めて観たつもりでしたが、実は衝撃的なラストの

                                                映画「バーニング 劇場版」原作は村上春樹氏。あらすじと観ての感想。 - sannigoのアラ還日記
                                              • 絶賛!『神様になった日』ネタバレ感想&考察 麻枝准のクリエイターとしての苦悩を覚悟を反映した作品に! - 物語る亀

                                                今回はオリジナルテレビアニメ『神様になった日』の感想&考察記事になります! 構楽しむことができた作品だったね カエルくん(以下カエル) 「今回は考察記事ということで、色々と独自解釈が入ります。 ご了承ください」 主 「自分はネットで言われるほど、賛否が巻き起こる作品とは思えないんだけれどねぇ」 カエル「まあ、楽しみ方は人それぞれなので……それでは、記事のスタートです! 読み終えて面白かったらツイート、ブックマークなどをお願いします」 感想 作品考察 本作を楽しむ上での3つの観点 村上春樹 私小説 麻枝准 「神様に”なった”日」の意味とは? 最後に 新作TVアニメ「神様になった日」第1弾アニメPV 感想 それでは、Twitterの短評からスタートです! #神様になった日 これは良作以上の評価をしたい! 結構挑戦的ながらも、最終話まで非常に興味深く見た作品でした 本作を読み解くには ○麻枝准

                                                  絶賛!『神様になった日』ネタバレ感想&考察 麻枝准のクリエイターとしての苦悩を覚悟を反映した作品に! - 物語る亀
                                                • 村上春樹による村上春樹のリマスターは成功したのか――『街とその不確かな壁 』評

                                                  ところで、大江健三郎が亡くなった直後に、村上の『街』が出たことにはやはりそれなりに象徴的な意味があるだろう。最後にそのことを述べておきたい。 先日リアルサウンドの批評(福嶋亮大の大江健三郎 評:《弟》の複眼――大江健三郎の戦後性)でも記したように、大江健三郎は戦後日本を外部のない「閉鎖空間」として捉えた作家である。先行する安部公房が中性的な「壁」をテーマとしたのに対して、大江は「粘液質の厚い壁の中」に閉じ込められ「不思議な監禁状態」に置かれた若者を描き続けた(「他人の足」1957年)。この粘っこく濃密な空間のなかで、大江の主人公はいわば右目と左目で異なる世界を見るように強いられる――このパララックス(視差)にこそ、経験豊富な≪兄≫の世代の戦後文学者(野間宏や大岡昇平に代表される)たちとの違いがあることは、先の批評で詳しく述べたとおりである。 大江自身は「敗戦の現実に立ち、終末観的ヴィジョン

                                                    村上春樹による村上春樹のリマスターは成功したのか――『街とその不確かな壁 』評
                                                  • 文学は何の役に立つのか?|平野啓一郎公式サイト

                                                    昨秋に公式メールレターでお届けし、過去最高の反響があった講演録。『決壊』から最新小説『本心』に至るまで、現実の苦しさに文学がどう応えられるか、その葛藤についても平野啓一郎が語っています。 この世の中で文学を問うこと 只今ご紹介いただきました小説家の平野啓一郎です。今日はこのような立派な場所にお招きいただきまして、ありがとうございます。 今日はあいにくの大雨です。少し前までは、雨が降ってもさほど気にしなかったんですが、台風の被害がまだ関東以北にかなり残っているので、これだけ降ると被災された方は大変なんじゃないかと、心配しております。 日本は自然災害も含めて、大変な状況にあると思います。そういう中で人はついつい、すぐに何か役に立つものを求めがちですが、今日はあえて「文学のサバイバル」という大きなテーマの中で、「文学は何の役に立つのか?」という身も蓋もないテーマを設定してみました。 小説家の悪い

                                                      文学は何の役に立つのか?|平野啓一郎公式サイト
                                                    • セカイ系とSFはどう違っているのか? 『ほしのこえ』から『ガンダム』まで方法論を読み解く。 - Something Orange

                                                      「セカイ系」とは何なのか、たとえば「SF小説」とはどう違っているのか? その問いから始めて、『エヴァ』や『ガンダム』から『攻殻機動隊』、あるいは『進撃の巨人』といった傑作アニメに共通する「ワールドビルディング」という方法論を見ていきたい。 【「セカイ系」は「SF」の一種なのか?】 【セカイ系と「SF的リアリティ」の欠落。】 【SF小説は「ミクロ」が弱い。】 【ここが違う! 「SF小説」と「セカイ系」の落差。】 【ライトノベルも文学も。】 【「キャラ」と「キャラクター」の両立。】 【ライトノベルは「キャラ」中心。】 【『天冥の標』のキャラクター描写。】 【「世界の秘密」を探る物語が流行する?】 【物語への興味が「個人の内面」から「世界の秘密」へ移っている?】 【『ガンダム』の魅力は「世界」にあり。】 【「小世界」と「大世界」は補い合う。】 【「世界」とは「生きたひとりのキャラクター」。】 【

                                                        セカイ系とSFはどう違っているのか? 『ほしのこえ』から『ガンダム』まで方法論を読み解く。 - Something Orange
                                                      • 劇場版公開を機に紐解く『輪るピングドラム』 より暗くなってゆく時代へのアンサーとは

                                                        TVアニメ『輪るピングドラム』の放送から、およそ10年の時を経て、新作パートを加えた総集編として、新たに構築された『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略』が、劇場公開された。 『輪るピングドラム』は、『美少女戦士セーラームーン』の一部シリーズや劇場版で評価を高め、さらには女性の自由意志をテーマとした伝説的といえる『少女革命ウテナ』を生み出した、日本のアニメーション界の異才・幾原邦彦監督が2011年に発表したTVシリーズだ。ギャグが散りばめられたポップなラブコメ作品のかたちで提出されながら、ところどころに異様な表現が飛び出し、数々の暗喩や、実際の重大事件を思わせるシリアスなテーマが表れる複雑な内容は、放送当時アニメファンの間に大きなインパクトを残した。 とはいえ、その描き方が難解で謎めいたものだったために、十分に理解されなかったのも事実。

                                                          劇場版公開を機に紐解く『輪るピングドラム』 より暗くなってゆく時代へのアンサーとは
                                                        • ドライブ・マイ・カー インタビュー: 西島秀俊、濱口竜介監督との対話で封印を解く カンヌ4冠「ドライブ・マイ・カー」を語る - 映画.com

                                                          西島秀俊、濱口竜介監督との対話で封印を解く カンヌ4冠「ドライブ・マイ・カー」を語る「ドライブ・マイ・カー」に主演した西島秀俊例えば、映画を見終わった後、こんな思いに駆られることがある。「すぐに帰りたくない」。スクリーンから放たれた力を反芻しながら、ひとり当て所もなく歩いてしまったり、同行者がいるのであれば、時間を忘れて話し合ってしまう(往々にして、興奮のあまり立ち話となる)。そういう作品が、世の中には存在する。 濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」(原作:村上春樹)は、その例に漏れなかった。主演・西島秀俊へのインタビューを申し込んだ際、その吉報はもたらされてはいなかったが、妙な予感があったことは確かだ。7月17日(日本時間:7月18日)、第74回カンヌ国際映画祭授賞式において、日本映画初となる脚本賞、そして国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞といった独立賞の受賞が

                                                            ドライブ・マイ・カー インタビュー: 西島秀俊、濱口竜介監督との対話で封印を解く カンヌ4冠「ドライブ・マイ・カー」を語る - 映画.com
                                                          • フランスの友人と大阪で再会、そしてペットの名付けについて。(2023.4.16) - 世界のねじを巻くブログ

                                                            てんしば・うみねこ・サバティカル ひさびさに純日記的なものを書こうかなと。 ほんとは「ねじまき日記」に書くつもりだったけど思ったよりボリューム出てきたのでこちらで。 てんしば・うみねこ・サバティカル アニー・エルノーについて シャルリー・エブド襲撃事件のその後 マクロン大統領 日本文化について ペットの名付け方について サバティカル制度 大阪の外国人観光客や道頓堀について 日曜日、丸一日休みが取れたので、 お昼から大阪の天王寺へ行って、ゲイ友達とフットサル。 サッカー経験ゼロなのでまだまだ足を引っ張ってばかりだけど、 少しずつ上達はしてる気がする。 スポーツなんてほんとに楽しんだもん勝ちなのでほどほどにやっていきたい。 天王寺を訪れたのは、 あべのハルカスの美術館に「楳図かずお展」を見に行った時以来なので、 じつに半年ぶりだったけど、とにかく人の多さに驚いた。 ●出稽古とDJと楳図かずお展

                                                              フランスの友人と大阪で再会、そしてペットの名付けについて。(2023.4.16) - 世界のねじを巻くブログ
                                                            • 村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」はなぜイラつくのか。完全バージョン - 埋没地蔵の館blog

                                                              満を持して、村上春樹を読んでみました。めちゃ売れてるって評判だし、本屋でも下品なぐらい平積みされてるし、アイフォーンの新作かってぐらいの長蛇の列がテレビで流れていたので、あんまりウザイから読んでみたのです。 読んでみてすぐに王様のブランチで本仮屋ユイカとかが「うーん・・・なんか難しいとこもあったんですけど・・・最後にすごい村上さんから明るい励ましのメッセージをもらったようで元気になりました!」ってぶりっ子然な感じでなんの生産性もないコメントをしているのがなんとなく目に浮かび・・・。その脇で谷原章介が「うんうんそこが村上作品の魅力だよねー」とスカした感じで頷いてる光景が脳裏によぎりました・・・。王様のブランチで褒められている小説はたいがいろくでもないという相場は決まっております。だから変な期待を持たずに読み終えることができました。あらかじめ言っておくと、ボクは村上作品のいい読者ではありません

                                                                村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」はなぜイラつくのか。完全バージョン - 埋没地蔵の館blog
                                                              • 村上春樹と物語の現在――最新作『街とその不確かな壁』をゆっくり読む|文学+WEB版

                                                                【書評】松田樹 「ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲めってね」鼠はジェイに向って微笑み、ドアを開け、階段を上る。(村上春樹『1973年のピンボール』) 「…ねえ、少し歩かない?」とマリは言う。 「いいよ。歩こう。歩くのはいいことだ。ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」 「何、それ?」 「僕の人生のモットーだ。ゆっくり歩け、たくさん水を飲め。」(村上春樹『アフターダーク』) 一、なぜいまさら『街とその不確かな壁』か――「ハルキ現象」の現在 村上春樹の最新長編『街とその不確かな壁』(新潮社)が、2023年4月13日に刊行された。 本作が作家自身によって葬られた幻の旧作「街と、その不確かな壁」(『文学界』1980.9)のリライトであるとか、改作によってコロナ禍の下でのロックダウン状態が反映されているといった時事的な話題は、いまさらもう、問わない。 注目したいのは、刊行直後の瞬間風速的な反応が終息して

                                                                  村上春樹と物語の現在――最新作『街とその不確かな壁』をゆっくり読む|文学+WEB版
                                                                • 村上春樹がアストゥリアス皇太子賞の文学部門賞を受賞した件について - 日々の栞

                                                                  www.jiji.com 村上春樹がアストゥリアス皇太子賞の文学部門を受賞したというめでたいニュースが入ってきた。スペインの文学賞・アストゥリアス皇太子賞は、ヨーロッパで最も権威がある賞の1つで、日本人作家が文学部門で受賞したのは初めてのようだ。 この記事では、村上春樹が受賞したアストゥリアス皇太子賞について書きたい。 アストゥリアス皇太子賞って何? なぜ村上春樹がアストゥリアス皇太子賞の文学部門賞を受賞したのか 世界中の文学賞を席巻している村上春樹 村上春樹ノーベル文学賞候補か?祭りの燃料にされそうな予感 アストゥリアス皇太子賞って何? アストゥリアス皇太子賞とは、アストゥリアス(スペイン王太子)が主宰するスペインの賞だ。この賞は、「スペインのノーベル賞」とも呼ばれていて、ヨーロッパで最も権威がある賞として知られている。 表彰しているのは、コミュニケーションおよびヒューマニズム部門、社会

                                                                    村上春樹がアストゥリアス皇太子賞の文学部門賞を受賞した件について - 日々の栞
                                                                  • 第11回 「イエロー・マジック」との闘い(その6)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま

                                                                    比類なき輝きを放つ作品群を遺すとともに、「脱原発」など社会運動にも積極的に取り組んだ無二の音楽家、坂本龍一。その多面的な軌跡を「時代精神」とともに描き出す佐々木敦さんの好評連載、第11回の公開です! 1 カンヌ国際映画祭、ベルトルッチ監督との出会い 『戦場のメリークリスマス』は、1983年の1月半ばに完成し、同年5月末に予定された、この種の芸術映画としては大規模な全国公開に向けて、宣伝チームが動き始めた。その際にもっとも重視されたのが、公開直前に開催されるカンヌ国際映画祭への出品である。大島渚監督は前作『愛の亡霊』(1978年)でこの映画祭の監督賞を受賞しており、カンヌの最高賞であるパルム・ドールの受賞は悲願でもあった。 書籍『『戦場のメリークリスマス』知られざる真実 ――『戦場のメリークリスマス30年目の真実』完全保存版』(WOWOW「ノンフィクションW」取材班/吉村栄一)には、当時の関

                                                                      第11回 「イエロー・マジック」との闘い(その6)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま
                                                                    • [INTERVIEW] Faye Webster | Monchicon!

                                                                      photo: Pooneh-Ghana ある時はナイキのエアマックス97の広告を撮影する、97年生まれのフォトグラファー。またある時は、世界選手権出場を目指すヨーヨーの達人。そんなFaye Websterの正体は、2019年の前作『Atlanta Millionaires Club』で一躍ブレイクを果たした、アトランタ出身のシンガー・ソングライターだ。 夢中になったことは最後まで突き詰めないと気が済まない、その圧倒的なバイタリティで「死ぬまでにやりたいことリスト」を次々と叶えてきた彼女が最新作の『I Know I’m Funny Haha』で実現させたのは、もっとも影響を受けたと語る日本人ミュージシャン、mei eharaとのコラボレート。 R&Bを思わせるリズム・セクションの上に、ペダル・スティールとアンニュイなヴォーカルが乗った新感覚のカントリー・ソウル・ミュージックを聴かせるアルバム

                                                                      • 今日を生き抜くため、少女たちは犯罪に手を染めた――川上未映子が、クライム・サスペンスに挑んだ理由|WEB別冊文藝春秋

                                                                        長篇『夏物語』は40か国以上で翻訳され、世界中に多くのファンを持つ川上未映子さん。 そんな川上さんの待望の最新作『黄色い家』は、自身初となるクライム・サスペンスです。親もとを出て「黄色い家」に集い、カード詐欺に加担する少女たち――彼女たちを通して伝えたかったものとは? 本作に込めた想いについて、存分に語っていただきました。 作家の書き出し Vol.23 〈インタビュー・構成:瀧井朝世〉◆「カネ」「家」「犯罪」、そして「カーニヴァル」——新作の『黄色い家』、夢中になって読み、胸が熱くなりました。これは新聞に連載された長篇ですね。 川上 ありがとうございます。そう言って頂けて、ほっとしました。新聞連載を始めるにあたって、最初になんとなく、女の人たちが疑似家族みたいに暮らしているイメージが浮かんだんです。そのコミュニティがどうやって成り立ち、どう変容していくのかを書きたいと思いました。 ——第一

                                                                          今日を生き抜くため、少女たちは犯罪に手を染めた――川上未映子が、クライム・サスペンスに挑んだ理由|WEB別冊文藝春秋
                                                                        • 中心なき宇宙を泡のように漂い続ける〈ブギーポップ〉の物語たち 「ユリイカ2019年4月号 特集=上遠野浩平」寄稿|Ryuichi Taniguchi

                                                                          漂っていた泡に触れた。そんな出会いだった。 1998年2月にライトノベルレーベルの電撃文庫から刊行された上遠野浩平の『ブギーポップは笑わない』を、すぐに手にとって読んだという記憶がない。1996年2月から書き続けているウエブ日記を見返してみても、『ブギーポップは笑わない』を買って読んだという記述がない。電撃文庫の存在はすでに知っていて、『ブギーポップは笑わない』が大賞となった第4回電撃小説大賞で金賞となり、同時に発売された橋本紡の『猫目狩り』は読んだ記憶がある。『ブギーポップは笑わない』に反応していないのは、積極的に読んでいたSFだと認識できず、学園が舞台のホラーか何か思って後回しにしたからかもしれない。 それでも、2月のうちに『ブギーポップは笑わない』が評判になっていることには気がついた。誰かのウエブサイトのBBSだったか日記上だったか、泡のようにポツポツと浮かび上がっては漂い始めた称賛

                                                                            中心なき宇宙を泡のように漂い続ける〈ブギーポップ〉の物語たち 「ユリイカ2019年4月号 特集=上遠野浩平」寄稿|Ryuichi Taniguchi
                                                                          • 村上春樹の小説がフランスで初アニメ化『めくらやなぎと眠る女』は村上ワールド全開だった

                                                                            村上春樹さんの6本の短編を原作に、1本の長編アニメとして制作された『めくらやなぎと眠る女(Blind Willow, Sleeping Woman)』 世界中にファンを持ち、4月13日(木)には6年ぶりの新作長編『街とその不確かな壁』の刊行を控える小説家・村上春樹さんの作品が、フランスで長編アニメーション映画として制作された。 タイトルは『めくらやなぎと眠る女(Blind Willow, Sleeping Woman)』。 村上春樹さんによる6本の短編──「かえるくん、東京を救う」「バースデイ・ガール」「かいつぶり」「めくらやなぎと眠る女」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」「UFOが釧路に降りる」──を原作とした、村上春樹作品初のアニメ映画だ。 各短編の物語や登場人物を下敷きにしつつ1本の群像劇的に描かれた本作は、3月22日(水)まで開催中の「第1回新潟国際アニメーション」の3日目、3月19日

                                                                              村上春樹の小説がフランスで初アニメ化『めくらやなぎと眠る女』は村上ワールド全開だった
                                                                            • 継続するコツ 第7回 作るとは自分が得意な方法が何を知ること|坂口恭平

                                                                              前回書こうとしてたら書きそびれて、脱線してしまったので、もう一回書くことにしましょう。継続していくと、こういうことが起きます。作るという行為は、何かの目的のために一目散にやっているわけじゃなくて、作っている最中の自分ってのはその都度変化しているわけです。こうやって書きながらも、毎秒変化している。頭の中にあるものは固まった何かではなく、ウニャウニャと動いてます。それを外に出すと、その都度変化する、それをまた外に出そうとすると、これまた変化する。そういうことの連続なんです。だから、外に出さないことには始まらないのですが、外に出した途端に始まるどころか、動き始めます。最初は、外に出すだけで力が入るので、例えば、執筆であれば、何かについて書こうと思って、ある程度、ゴールを設定して、そのゴールに向かって書こうとします。しかし、それだと固いんですね。今、継続するコツについて書いてますが、そうすると、も

                                                                                継続するコツ 第7回 作るとは自分が得意な方法が何を知ること|坂口恭平
                                                                              • People In The Box『Camera Obscura』インタビュー (後編) | People In The Box Official Site

                                                                                取材・執筆・編集:柳樂光隆、れみどり 『Camera Obscura』の制作について(後編) 「視点」の意識 ーー 『Camera Obscura』のコンセプトについても伺いたいです。タイトルにカメラ・オブスクラを据えたり、歌詞において並列化されたモチーフであったり……虚像的なものを取り扱っているような印象を受けました。 波多野 アルバムタイトルは一番最後につけたのですが、今回は構造が入れ子っぽいというか、その外側と内側がいれかわるというイメージでした。 ーー 反転ですか。 波多野 「違う視点から見つめる」感じですね。こちらが見ていると思っていたら実はこちらが見られていた、とかそういうことなんですけど。要は主体を移動させるということが起こっていて、主体が変わればみえる虚像が実像になったり、実像が虚像になったりという変化が起こるという意味では虚像的とも言えるかもしれませんが、どちらかといえば

                                                                                • 「コロナ後の世界」には女はいない、あるいは、分別と多感②|重箱の隅から|金井 美恵子|webちくま

                                                                                  30年前の1991年8月19日のクーデター未遂事件によって、超大国ソ連崩壊の引き金が引かれた、と語られる歴史をふりかえるといった類のテレビ番組や新聞の特集記事を目にすることが極端に少なかったのは、もちろん、コロナとオリンピックのせいなのだろうが、数少ない記事の一つを目にして、私が思い出したのは、ソ連クーデター未遂事件というより、それを伝えるNHKテレビのニュース映像というか、や、り、方、である。 たしか、現、場、の、中、継、で放送された生、々、し、い、映、像、は、NHKのモスクワ支局(おそらくクレムリンとそう離れてはいないビルの5階かそこらにあるらしい)の外に明りが漏れるのを恐れるかのようにブラインドが閉ざされた窓辺で支局長(時期が時期だけにニュースの度に登場していた)がブラインドをわずかに手で押し開き、その隙間を覗き込むようにして、ああっー、と驚きの絶叫があって、見えます、見えます、装甲

                                                                                    「コロナ後の世界」には女はいない、あるいは、分別と多感②|重箱の隅から|金井 美恵子|webちくま