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濱口竜介の検索結果1 - 40 件 / 62件

  • ぼのぼの on Twitter: "今日の新聞に『ドライブ・マイ・カー』が歴史的快挙を果たした背景がいろいろ書かれていたが、濱口竜介自身のインタビューまで含め、皆が忘れている重大な要素が1つある。それはあの作品が「チェーホフの『ワーニャおじさん』をベースにした作品」… https://t.co/14Zg71MhLF"

    今日の新聞に『ドライブ・マイ・カー』が歴史的快挙を果たした背景がいろいろ書かれていたが、濱口竜介自身のインタビューまで含め、皆が忘れている重大な要素が1つある。それはあの作品が「チェーホフの『ワーニャおじさん』をベースにした作品」… https://t.co/14Zg71MhLF

      ぼのぼの on Twitter: "今日の新聞に『ドライブ・マイ・カー』が歴史的快挙を果たした背景がいろいろ書かれていたが、濱口竜介自身のインタビューまで含め、皆が忘れている重大な要素が1つある。それはあの作品が「チェーホフの『ワーニャおじさん』をベースにした作品」… https://t.co/14Zg71MhLF"
    • いま、「弱さ」でしか男を描けないーー村上春樹原作でカンヌ脚本賞受賞の濱口竜介監督が語る(熊野 雅恵)

      先月開催されたカンヌ国際映画祭で、脚本賞を含め4つの賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』が8月20日より公開中だ。 監督を努めたのは、昨年、『スパイの妻』(‘20)でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞(共同脚本)し、今年に入って『偶然と想像』(今秋公開予定)でベルリン国際映画祭銀熊賞した濱口竜介さん。村上春樹原作の本作に込めた思いについて聞いた。 『ドライブ・マイ・カー』 舞台俳優であり演出家の家福悠介(西島秀俊)は、かつて女優であり、その後脚本家に転身した愛する妻の音(霧島れいか)と幸福な日々を送っていた。ところが、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は寡黙な専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と出会う。妻との記憶が刻まれた車の中で、ドライバーのみさきとお互いの過去を明かすうちに、家福は目を背けて来たあることに向き合うようにな

        いま、「弱さ」でしか男を描けないーー村上春樹原作でカンヌ脚本賞受賞の濱口竜介監督が語る(熊野 雅恵)
      • 特別鼎談 三宅唱×濱口竜介×三浦哲哉偶然を構築して、偶然を待つ──『夜明けのすべて』の演出をめぐって | Creator's Words 三宅唱

        2024年2月9日より公開中の三宅唱監督最新作『夜明けのすべて』。瀬尾まいこ氏の原作を出発点に、その中心に上白石萌音と松村北斗というふたりのキャストを置き、さらには光石研をはじめとする数多くのキャストによって形を成した本作は、日常の小さな出来事に無限の宇宙を見出すような佇まいで多くの観客を迎え入れている。はたしてこの映画の作法はどのように見出されたのか。『ドライブ・マイ・カー』、『ケイコ 目を澄ませて』をめぐる鼎談に引き続き、映画研究者の三浦哲哉氏と映画監督の濱口竜介監督、そして三宅唱監督による本作をめぐる最新鼎談をお送りする。『夜明けのすべて』のもたらす大いなる喜びや希望に導かれるように、一本の映画作品をめぐる3人の言葉はおおらかに紡がれた。 (本記事は全編にわたって映画の内容に触れています。ご鑑賞後に記事をお読みいただくことをお勧めいたします) ■映画をどこから始めるか 濱口竜介:試写

        • 特別鼎談 濱口竜介(映画監督)×三宅唱(映画監督)×三浦哲哉(映画批評家)映画の「演出」はいかにして発見されるのか――『ドライブ・マイ・カー』をめぐって | Creator's Words 三宅唱

          特別鼎談 濱口竜介(映画監督)×三宅唱(映画監督)×三浦哲哉(映画批評家) 映画の「演出」はいかにして発見されるのか――『ドライブ・マイ・カー』をめぐって Creator's Words / 三宅唱, 濱口竜介, 三浦哲哉 第74回カンヌ国際映画祭にて、コンペティション部門脚本賞ほか4賞を獲得した『ドライブ・マイ・カー』は、映画監督・濱口竜介がこれまでに歩んできた様々な「演出」をめぐる冒険の先に確実に位置した作品であると言える。しかしながら、そのことはこれまでに培われた方法を別のフォーマットで「試す」ということだけを意味するわけではないだろう。この作品でなければありえなかったような方法、この作品だからこそ為し得た何かがあるからこそ、『ドライブ・マイ・カー』は私たちの目と耳と心を掻き乱す傑作として結実しているはずだ。 本作の公開にともない、濱口竜介監督と同時代の映画監督・三宅唱氏、二人とさま

            特別鼎談 濱口竜介(映画監督)×三宅唱(映画監督)×三浦哲哉(映画批評家)映画の「演出」はいかにして発見されるのか――『ドライブ・マイ・カー』をめぐって | Creator's Words 三宅唱
          • 濱口竜介監督「悪は存在しない」の不気味な単純さ 蓮實重彦さん寄稿:朝日新聞デジタル

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              濱口竜介監督「悪は存在しない」の不気味な単純さ 蓮實重彦さん寄稿:朝日新聞デジタル
            • 濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」米 非英語映画賞受賞 | NHKニュース

              アカデミー賞の前哨戦とされるアメリカの映画の賞、ゴールデングローブ賞の発表が9日行われ、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞しました。 ゴールデングローブ賞はハリウッドで映画業界を専門に取材する外国人記者でつくる団体が選ぶものでアメリカ映画界最大の祭典、アカデミー賞の前哨戦と位置づけられています。 ことしの発表は審査員の人種構成が多様性に欠けるなどとしてテレビ局が生中継での放送を見送る中、9日、非公開で行われ、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞しました。 「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹さんの短編小説が原作で、妻を亡くした舞台俳優で演出家の男性が専属ドライバーの女性と出会い、ともに過ごすうちに目を背けてきた妻の秘密と向き合う物語です。 去年、カンヌ映画祭で脚本賞を受賞したほか、8日に発表されたアメリカの批評家が去年の最も優れた映画を選ぶ全米映

                濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」米 非英語映画賞受賞 | NHKニュース
              • 特別鼎談 三宅唱×濱口竜介×三浦哲哉「時間」はどのようにして映画に定着するのか?──『ケイコ 目を澄ませて』の演出をめぐって | Creator's Words 三宅唱

                『ケイコ 目を澄ませて』 配給:ハピネットファントム・スタジオ ©2022映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS 2022年12月16日から公開された三宅唱監督の最新作『ケイコ 目を澄ませて』。16ミリフィルムで映し出された、澄み渡るような光、しんと静まり冴え冴えとした空気。寡黙なケイコの目に映るもの、そして流れる時間を丁寧に映し取り、積み重なる小さな瞬間そのひとつひとつにかけがえのなさを感じさせる、紛れもない傑作だ。この作品がどのようにして撮られていったのか、ひとつの映画をつくるまでに何をして、何を考えてきたのか。三宅監督と映画監督の濱口竜介氏、映画研究者の三浦哲哉氏の鼎談をお届けする。 数年前から定期的に映画演出の勉強会を継続しているお三方ならではの、徹底的に演出について検討する問いかけと応答は、実に3時間半にも及んだ。じっくりとお楽しみいただきたい

                • 『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノと濱口竜介 映画という言語で共鳴する同時代の監督。 | FEATURE | HOUYHNHNM(フイナム)

                  お互いがつくりあげたものを通じて、同時代的に刺激を与えあえるということは、クリエイターにとってこれ以上ない幸福であるはず。ポン・ジュノと濱口竜介というふたりの映画監督の、まるで終わらないような対話は、そのことを実感させてくれます。 全員が失業中、半地下の家に住むキム一家が、長男がIT企業社長一家の豪邸に家庭教師として入り込んだことをきっかけに“寄生”していく——第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得したポン・ジュノ監督の最新作『パラサイト 半地下の家族』の日本全国公開が目前に迫っています。濱口監督はかねてよりポン・ジュノ作品を敬愛し、一方のポン・ジュノ監督は『寝ても覚めても』を絶賛しているという間柄。初対面にして時間いっぱいまで話し込んだふたりの言葉と熱量は、映画のスクリーンを飛び出して、読む者の背中も押してくれることでしょう。

                    『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノと濱口竜介 映画という言語で共鳴する同時代の監督。 | FEATURE | HOUYHNHNM(フイナム)
                  • 【単独インタビュー】『悪は存在しない』濱口竜介監督を導いた光とゴダールの謎 | Fan's Voice | ファンズボイス

                    ※本記事には映画『悪は存在しない』のネタバレが含まれます。 第80回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞した濱口竜介監督最新作『悪は存在しない』が4月26日(金)に日本公開されました。 長野県・水挽町。自然が豊かな高原の小さな町に、グランピング施設の建設の話が持ち上がる。政府からの助成金を目当てにプロジェクトを進めている東京の芸能事務所の社員・高橋(小坂竜士)と黛(渋谷采郁)による住民説明会に参加した人々は、町の貴重な財産である水源を汚染しかねない杜撰な計画に憤る。高橋らは、この町に代々住んでいる“なんでも屋”の巧(大美賀均)に相談を持ちかけるが──。 初の商業映画『寝ても覚めても』(18年)がいきなりカンヌ映画祭コンペティション部門に選出、2021年には長編第2作目『偶然と想像』(21年)が第71回ベルリン国際映画祭で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞、同年の第74回カン

                      【単独インタビュー】『悪は存在しない』濱口竜介監督を導いた光とゴダールの謎 | Fan's Voice | ファンズボイス
                    • カンヌ4冠『ドライブ・マイ・カー』の誠実さ 濱口竜介に訊く | CINRA

                      言葉を投げかけ、受け取ることや、同じ空間を共有すること、セックスをすること……そうした行為をいくら重ねても、他人の心をそっくり覗き込むことはできない。けれど、自分自身の心についてなら、どこまでも探究することができる。村上春樹の短編小説『ドライブ・マイ・カー』を読んで受け取った一つの大きなメッセージは、そのようなものだった。 一方で、濱口竜介が実写映画化した『ドライブ・マイ・カー』からは、「人の気持ちを完全に理解することはできない。しかし、わかろうとすることを諦めない」という、ひたむきな姿勢と、強い意志が感じられる。濱口と大江崇允が執筆し、結果的に『カンヌ国際映画祭』で脚本賞を受賞することとなった映画版のストーリーを、村上も文書を通じて快諾したのだそうだ。 突き詰めると自分以外には「他者」しか存在しないこの世界で、人々が共生していくことはできるのだろうか? 映画『ドライブ・マイ・カー』を観て

                        カンヌ4冠『ドライブ・マイ・カー』の誠実さ 濱口竜介に訊く | CINRA
                      • ベルリン映画祭 濱口竜介監督の「偶然と想像」が銀熊賞 | NHKニュース

                        ドイツでは、世界3大映画祭の1つベルリン国際映画祭の授賞式が行われ、濱口竜介監督の「偶然と想像」が、最高賞の金熊賞に次ぐ銀熊賞の審査員大賞を受賞しました。 カンヌ、ベネチアと並ぶ世界3大映画祭の1つベルリン国際映画祭は13日、新型コロナウイルスの影響で延期されていた授賞式を市内中心部の特設会場で行いました。 このうちコンペティション部門では、濱口竜介監督の「偶然と想像」が、最高賞の金熊賞に次ぐ銀熊賞の審査員大賞を受賞しました。 受賞スピーチで濱口監督は、出演者やスタッフの名前を1人1人読み上げながら感謝の気持ちを示し、会場から大きな拍手が送られました。 濱口監督は授賞式のあと記者団に対し、「ベルリンの地に直接来て、実感がわいてきた。オンラインでずっとやりとりしていたので、なかなか本当のことと思えなかったが、ようやく重みを感じている」と喜びを語りました。 最高賞の金熊賞は、ルーマニアのラドゥ

                          ベルリン映画祭 濱口竜介監督の「偶然と想像」が銀熊賞 | NHKニュース
                        • 『ドライブ・マイ・カー』 濱口竜介監督インタビュー | インタビュー|神戸映画資料館

                          村上春樹の同名短篇小説に、さらに二篇を接続して映画化した濱口竜介の新作『ドライブ・マイ・カー』が全国で公開中だ。妻を失った演出家・家福(西島秀俊)と彼の愛車サーブ 900を運転することになったみさき(三浦透子)。カメラはふたりの移動を捉えながら、その関係の微細な移ろいと響き、そして目には見えない「信じ得るもの」を描き出す。過去作にない方法で、劇中に用いられるチェーホフのセリフに倣えば「いつ明けるとも知れない夜また夜」を主人公たちと共にくぐり抜けた監督にインタビューをおこなった。 ──本作からはとても新鮮な感触を覚えました。そのひとつが手話表現で、これまでの「言葉の映画」の魅力を踏まえながら、新しいステップに挑まれています。 神戸滞在期に、〈さがの映像祭〉という聴覚障害者映像祭に呼んでいただく機会がありました。そこで、健聴者は僕や通訳の方ぐらいで、周りの方たちは手話で話している状況に置かれま

                          • 『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督「私たちの誰もが日常生活で演技をしている」 | 世界中から熱視線!

                            第94回アカデミー賞で作品賞をはじめとする4部門でノミネートされた、村上春樹原作の映画『ドライブ・マイ・カー』。この監督を務め、一躍世界に名を広めた濱口竜介が心境を語った。 映画『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』などの作品を通し、ここしばらくのあいだで日本の濱口竜介は最も評価の高い映画監督、また国境を越え、最も個人的なものを描く映画作家の一人として、不可欠な存在となった。 少し前に、2021年のベルリン国際映画祭で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した『偶然と想像』が公開されたところだが、今度は愛と裏切りをめぐる映画『ドライブ・マイ・カー』がスペインで公開された。 主人公は、妻の不貞を前に沈黙を守る舞台俳優・演出家だ。彼は妻亡きあと、広島の演劇祭で『ワーニャ伯父さん』の上演を引き受け、ある無口な若い女性が彼の運転手として雇われる。主人公は互いが抱える過去の痛みと喪失について、この運転手と少

                              『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督「私たちの誰もが日常生活で演技をしている」 | 世界中から熱視線!
                            • 映画「悪は存在しない」 監督:濱口竜介 - ururundoの雑記帳

                              4日土曜日 京都シネマまで 映画を観に行った。 山から下り 京都まで映画館に行くのは 京都に住んでいた頃のように 買い物のついでに というわけにはいかない。 だから 一年に2〜3回ほどの映画鑑賞となる。 「悪は存在しない」 監督は濱口竜介。 なんの前知識もなく ミニシアターの 通路側後部シートに座る。 『長野県水挽町。代々そこで暮らす男と小学生の娘。 その暮らしは 水を汲み、薪を割るといった 自然に囲まれた慎ましいもの。 ある日 近くにグランピング場を作る 計画が持ち上がる。 それは環境や水源を汚しかねない ずさんな計画で・・・』 と チラシに書かれている。 筋書きだけだと 開発業者と地元民の対立だが 重奏音の音楽 自然の怖さを感じさせる映像 笑わない地元民達の表情が 何かあると観ている者に思わせる。 映画館から出て歩いている時や 電車の中 私は難解なラストの意味を考えた。 今でも ふと考

                                映画「悪は存在しない」 監督:濱口竜介 - ururundoの雑記帳
                              • アキ・カウリスマキ、黒沢清、濱口竜介ら映画人がガザ停戦を求める声明発表

                                10月7日にパレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルへの攻撃を開始し、現在もイスラエル人とパレスチナ人の虐殺が行われていることを受け、「ガザ空爆の即時中止、人道回廊の設置、すべての国際機関が要求する物資の提供、人質の解放を訴える」と要求。 また、1967年の第3次中東戦争後にイスラエルのHaaretz紙に掲載され、同国出身の映画作家アヴィ・モグラビが今月フランス・パリで読み上げた「占領は外国による支配をもたらす。外国による支配は抵抗を生む。抵抗は弾圧をもたらす。抑圧はテロリズムと対抗テロリズムにつながる」といった言葉を引用し、「私たちは今日、この言葉のもとに結集する」とつづっている。

                                  アキ・カウリスマキ、黒沢清、濱口竜介ら映画人がガザ停戦を求める声明発表
                                • 「3大映画祭制覇」濱口竜介語る"日本映画の課題"

                                  『ドライブ・マイ・カー』(2021年)で「第74回カンヌ国際映画祭」の脚本賞を含む4冠を獲得。「第94回アカデミー賞」の国際長編映画賞も受賞し、その名を映画界以外にも広く知らしめた濱口竜介監督。 昨年は最新作『悪は存在しない』(4月26日公開)が「第80回ヴェネチア国際映画祭」銀獅子賞(審査員大賞)を受賞し、『偶然と想像』(2021年)の「第71回ベルリン国際映画祭」銀熊賞(審査員グランプリ)受賞とあわせて、世界3大映画祭の主要賞を制覇した。 黒澤明監督以来の日本人映画監督としての快挙が国内で脚光を浴びる中で、世界からは日本を代表する映画監督として注目を集めるとともに、日本映画界の近年の充実ぶりも世界に示した。 そんな“時の人”に、『ドライブ・マイ・カー』(興収13.7億円)でも大ヒットにはならない日本映画界での商業的な成功に対する意識と、独立系映画の苦境、日本映画界の課題について聞いた。

                                    「3大映画祭制覇」濱口竜介語る"日本映画の課題"
                                  • 彼女は何を見ているのかーひとつの濱口竜介論|佐々木敦

                                    『この映画を視ているのは誰か?』(作品社、2019年)収録。初稿なので単行本とは若干異同があるかもしれません。 まぶただけ開いてまだ眠ったままの目が、一瞬、見えた。それからすぐに、目は暗闇を見て、わたしを見た。良介は筋肉の反射反応のように素早く強く目をぎゅっと閉じて、それからまた開けて、わたしの両手に包まれたその顔からわたしを見た。 柴崎友香「寝ても覚めても」 したがって、見つめ合う二つの瞳に対して、映画はいつも敗北しつづけるほかはない。 蓮實重彦『監督 小津安二郎』 I 濱口竜介監督の映画『寝ても覚めても』には原作がある。そんなことはもちろん知っている、とあなたは言うだろう。ならばすぐさまこう続けよう。この映画の原作は、実は二つあるのだ。より精確に言えば、ひとつはごく真っ当な意味でのいわゆる「原作」だが(しかしその原作と映画との関係は通常のそれとはかなり異なっている)、もうひとつの方は、

                                      彼女は何を見ているのかーひとつの濱口竜介論|佐々木敦
                                    • 『悪は存在しない』濱口竜介監督インタビュー。「どっちとも言えない」という視座を丁寧に描くこと | CINRA

                                      濱口竜介の監督作『悪は存在しない』は、『ドライブ・マイ・カー』(2021年)で意気投合した音楽家・石橋英子とのコラボレーションによってつくられた。石橋から受けた映像制作のオファーをきっかけに、石橋のライブ用サイレント映像作品『GIFT』とともに生まれた長編映画だ。 長野の自然豊かな町に持ち上がった、グランピング場の建設計画をめぐって展開される物語は、地方と都市、自然と都会という単純な二項対立では割り切れないさまざまな問いを観る者に投げかける。「現実は、我々が思ってるほどはっきりと分かれているわけではない」と語る濱口。むしろその割り切れなさこそが本作の核にあったようだ。作家の鈴木みのりが話を聞いた。 予告編でも初めに使われている、『悪は存在しない』のファーストショットに、わたしはとても困惑した。この映画の舞台となる長野県・水挽町(架空の町)にある、山中の林を下から捉えながら進んでいくショット

                                        『悪は存在しない』濱口竜介監督インタビュー。「どっちとも言えない」という視座を丁寧に描くこと | CINRA
                                      • やつめうなぎ的思考 木下千花 | 濱口竜介 特集『ドライブ・マイ・カー』 | nobodymag

                                        木下千花 濱口竜介の『ドライブ・マイ・カー』は、やわらかく青みがかった大きな窓を背景に、ぬらりと身を起こしたまま語る女の黒いシルエットで始まる。女は言う。「続き、気になる?」 本作が村上春樹の同名作品ばかりではなく、短編集『女のいない男たち』(文春文庫、2016年)にいっしょに納められた他の短編からも想を得ていることを知っている者なら、すぐに思い当たるはずだ。「ああ、「シェエラザード」だ」と。シェエラザードは、同名の短編小説において、ある秘密組織の「ハウス」に滞在している語り手の男性の元に1、家事と性的サーヴィスを提供するため週に2回ほどやってくる30代の主婦であるが、性行為のあと、あたかも『千夜一夜物語』の美妃のように面白い話を語って聞かせるのだ。 しかし、類似はすぐに疑問を招き寄せる。なぜこの女、音おと(霧島れいか)は、ベッドの上に半身を起こして語っているのか。夫であり、この映画の主人

                                        • 濱口竜介の映画を彩る音楽家・石橋英子「怒りが原動力のひとつです」 | 「暴力と共に美しさもある」

                                          映画『ドライブ・マイ・カー』に続き、『悪は存在しない』と『GIFT』でも濱口竜介の監督作品の映画音楽を担当した石橋英子。シンガーソングライターで作曲家でもある彼女は、ジャンルの垣根を身軽に乗り越えて活躍する。そんな石橋に、英「ガーディアン」紙が取材した。 ヒッチコックとハーマンにせよ、スピルバーグとウィリアムズにせよ、もっと近年でいえばヴィルヌーヴとジマーにせよ、映画監督とそのお気に入りの作曲家が繰り返しタッグを組んで輝かしい成果をあげる例は珍しくない。 最近では、濱口竜介と石橋英子の事例が目立っている。石橋が担当した映画『ドライブ・マイ・カー』のジャズ・ポップなテーマ曲は非常に素晴らしく(哀愁と寛大な心を想起させ、アコーディオンの調べにはややフランスを思わせるふしもある)、この日本映画がカンヌ国際映画祭で4冠に輝き、さらには2022年のアカデミー賞作品賞ノミネートおよび国際長編映画賞受賞

                                            濱口竜介の映画を彩る音楽家・石橋英子「怒りが原動力のひとつです」 | 「暴力と共に美しさもある」
                                          • 映画『偶然と想像』公式サイト|濱口竜介監督 第71回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員グランプリ)受賞、第22回東京フィルメックスオープニング作品観客賞受賞

                                            2020年のカンヌ映画祭では『ドライブ・マイ・カー』が脚本賞など4冠に輝き、2020年のベネチア国際映画祭では、共同脚本を手がけた『スパイの妻』が銀獅子賞(監督賞)、そして本作が第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)受賞するなど世界が最も注目する監督のひとりとなり、また日本映画の新しい時代をリードする存在となった濱口竜介。 待望の新作は、「偶然」をテーマに3つの物語が織りなされる初の、そして自身が「このスタイルをライフワークとしたい」と語る「短編集」となった。 親友同士の他愛のない恋バナ、大学教授に教えを乞う生徒、20年ぶりに再会した女友達… 軽快な物語の始まり、日常対話から一転、鳥肌が立つような緊張感とともに引き出される人間の本性、切り取られる人生の一瞬… 小さな撮影体制でリハーサル・撮影時間を充分に確保し、俳優たちの繊細な表現を丁寧に映した。まるで劇中に流れるシューマン

                                              映画『偶然と想像』公式サイト|濱口竜介監督 第71回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員グランプリ)受賞、第22回東京フィルメックスオープニング作品観客賞受賞
                                            • 映画『ドライブ・マイ・カー』ネタバレ・あらすじ「濱口竜介vs村上春樹でカンヌ4冠受賞!」感想「西島秀俊vs三浦透子」結末「“振動として観る”映画」

                                              映画『ドライブ・マイ・カー』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『ドライブ・マイ・カー』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。 YouTubeで予告映像もご覧ください。 『運だぜ!アート』ツイッターアカウント 『ドライブ・マイ・カー』 (2021年製作/179分/PG12/日本) 【監督】 濱口竜介 【原作】村上春樹【脚本】濱口竜介 大江崇允【製作代表】中西一雄 定井勇二【共同製作】川村岬 松下幸生 奥村景二 中部嘉人 鈴木仁行 久保田修 五老剛【プロデューサー】山本晃久【アソシエイトプロデューサー】近藤多聞【撮影】四宮秀俊【照明】高井大樹【録音】伊豆田廉明【美術】徐賢先【装飾】加々本麻未【スタイリスト】纐纈春樹【ヘアメイク】市川温子【編集】 山崎梓【音楽】石橋英子【

                                                映画『ドライブ・マイ・カー』ネタバレ・あらすじ「濱口竜介vs村上春樹でカンヌ4冠受賞!」感想「西島秀俊vs三浦透子」結末「“振動として観る”映画」
                                              • 『偶然と想像』 濱口竜介監督インタビュー - 神戸映画資料館

                                                「きっと面白くなります」。2020年春、小規模なチームで自主的に撮り始めた未完成の短編集を濱口竜介はそう語った。普段、自分を大きく見せることをしない監督だけに意外な印象を受けたが、約一年半後……、『偶然と想像』と題して世に放たれた作品は、その言葉通りだった。会話劇、演じること、言葉と身体、カメラと演技の調和──追及し続けてきた数々のテーマを深化させた監督に、面白さの源を探るべくお話を訊いた。 ──難聴のため、今回はバーチャル・シアターでバリアフリー日本語字幕版を鑑賞しました。するとセリフと字幕がぴったり一致していて、ストレスなく映画を楽しめました。完成稿をそのまま字幕にされたのでしょうか。 日本語字幕制作を依頼したパラブラさんには(『寝ても覚めても』と『ドライブ・マイ・カー』でも日本語字幕制作をしていただいています)脚本をお渡ししたうえで、それをもとに実際にセリフを聴き取ってもらい、文字起

                                                  『偶然と想像』 濱口竜介監督インタビュー - 神戸映画資料館
                                                • 文喫 六本木で映画「ドライブ・マイ・カー」濱口竜介監督が選ぶ10冊の展示を開催中【8月13日~9月20日】 | ほんのひきだし

                                                  村上春樹の同名短編小説を原作とする映画「ドライブ・マイ・カー」(監督:濱口竜介、全国公開中)は、7月に開催された第74回カンヌ国際映画祭で、日本映画初となる脚本賞を受賞し、そのほか独立賞も含め4冠を獲得したことが大きな話題となりました。 本と出会うための本屋「文喫 六本木」では8月13日(金)から9月20日(月・祝)の期間、映画「ドライブ・マイ・カー」とのコラボレーション展示「ある映画のための補助線 映画『ドライブ・マイ・カー』をめぐる複数の本」を開催しています。 この展示では、濱口竜介監督と「文喫 六本木」が、それぞれ映画により深く入り込むための「補助線」となる本を選び展示しています。 今回は、これまで展示会場でしか見ることのできなかった「濱口監督が選んだ10冊」を、ご本人によるコメントとともに公開します。 ノンフィクションからコミックまで、幅広いジャンルの紹介を通して、濱口監督の思考の

                                                    文喫 六本木で映画「ドライブ・マイ・カー」濱口竜介監督が選ぶ10冊の展示を開催中【8月13日~9月20日】 | ほんのひきだし
                                                  • 濱口竜介監督が問う自然との共生「環境問題に関心があるのか?と聞かれるが、これは身近な暮らしの問題」

                                                    『ドライブ・マイ・カー』で世界を席巻した濱口竜介監督の新作『悪は存在しない』。自然との共生のバランスを見出そうとする本作は、環境破壊に警鐘を鳴らしているのか? タイトルの真意は? 【インタビュー・前編】

                                                      濱口竜介監督が問う自然との共生「環境問題に関心があるのか?と聞かれるが、これは身近な暮らしの問題」
                                                    • 濱口竜介監督「マジか…」 「ドライブ・マイ・カー」がアカデミー国際長編映画賞! – 記事詳細|Infoseekニュース

                                                      ストーリー 舞台俳優であり演出家の家福(かふく)は、愛する妻の音(おと)と満ち足りた日々を送っていた。 しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。 2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱える寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。 悲しみと“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていくーー。 <キャスト> 西島秀俊 三浦透子 霧島れいか パク・ユリム ジン・デヨン ソニア・ユアン アン・フィテ ペリー・ディゾン 安部聡子 岡田将生 <スタッフ> 監督:濱口竜介 原作:村上春樹 「ドライブ・マイ・カー」 (短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊) 脚本:濱口竜介 大江崇允 音楽:石橋英子 製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会 製作幹事:カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド 制作

                                                        濱口竜介監督「マジか…」 「ドライブ・マイ・カー」がアカデミー国際長編映画賞! – 記事詳細|Infoseekニュース
                                                      • 「セリフは一切覚えてこないで」「一字一句変えずに棒読みで」と言われて…映画監督・濱口竜介の“演出術” | 文春オンライン

                                                        今年『ドライブ・マイ・カー』で大きな注目を集めた濱口竜介監督の新作『偶然と想像』が12月17日より公開される。村上春樹の小説を原作に壮大な物語を描いた前作に比べ、3つの短篇から成る新作はとても軽やかかつユーモアに溢れまるでエリック・ロメールの映画のよう。3つの物語を繋ぐテーマは「偶然」。偶然によって出会い、別れ、再会する人々のドラマが濃密な会話劇によって描かれる。 第1話に出演するのは、多くの映画やドラマで活躍する玄理。濱口監督の映画には短篇『天国はまだ遠い』(2016)以来二度目の出演となる。女友達を相手に、運命的な出会いをした男性について語るうち、不思議な偶然に巻き込まれる女性つぐみ役を演じた。 玄理さん 「前回と今回とで濱口さんの演出方法自体はそれほど変わってはいないように思います。元々どの監督とも違うというか、ワークショップなどの経験を通してオリジナルの演出方法を構築されている方な

                                                          「セリフは一切覚えてこないで」「一字一句変えずに棒読みで」と言われて…映画監督・濱口竜介の“演出術” | 文春オンライン
                                                        • 『偶然と想像』など濱口竜介監督作品、海外でなぜ高評価に? 作品づくりに感じる強い意志

                                                          『ドライブ・マイ・カー』が、カンヌ国際映画祭ほか、国内外の映画賞を次々に受賞している。とくにアメリカでも高く評価されているのが特徴で、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなどの映画批評家協会賞でさまざまな賞を受賞するなど、アカデミー賞を前に、日本映画として近年例を見ないほどの快進撃を巻き起こしている状況だ。面白いのは、そんな作品を日本の観客がそれほど観ていないという事実。日本での興行収入ランキングのデータを見ると、2021年に公開された全ての日本映画の中で、トップ50にも入れていないのである。 しかし、最近の海外での『ドライブ・マイ・カー』旋風により、その監督を務めた濱口竜介の新作『偶然と想像』は、小規模公開ながら、かなり注目されているようだ。『偶然と想像』自身もベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど、同じく海外で評価されていることも大きい。筆者が渋谷の「Bunkamu

                                                            『偶然と想像』など濱口竜介監督作品、海外でなぜ高評価に? 作品づくりに感じる強い意志
                                                          • 『スパイの妻』を作った師弟愛。黒沢清・濱口竜介・野原位インタビュー【Director's Interview Vol.84】|CINEMORE(シネモア)

                                                            「世界の黒沢」がまたひとつ、快挙を成し遂げた。黒沢清監督最新作『スパイの妻<劇場版>』(以下、『スパイの妻』)(10月16日公開)が、第77回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)に輝いたのだ。『岸辺の旅』(15)や『トウキョウソナタ』(08)など、カンヌ国際映画祭での受賞はこれまでに経験してきたが、ヴェネツィア国際映画祭は初めて。日本でも、大きく話題を集めた。 この『スパイの妻』、もともとはNHKが8Kで制作する特別ドラマだった。それが好評を博し、劇場公開に展開した形だ。舞台は1940年の神戸。神戸で貿易会社を営む優作(高橋一生)は、仕事で赴いた満州で、恐るべき国家機密を知ってしまう。正義のため、彼はその秘密を公表しようとするが、それは自らの命を危険にさらすことを意味していた。 一方、優作が何かを隠していると勘づいた妻・聡子(蒼井優)は、不安に駆られながらも彼の動向を探り、真相を明ら

                                                              『スパイの妻』を作った師弟愛。黒沢清・濱口竜介・野原位インタビュー【Director's Interview Vol.84】|CINEMORE(シネモア)
                                                            • 観客の度肝を抜く濱口竜介監督『悪は存在しない』。映像とせめぎあう言葉の精度と響き、その圧倒的おもしろさ【宇野維正の「映画のことは監督に訊け」】|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

                                                              映画TOP 映画ニュース・読みもの 悪は存在しない 観客の度肝を抜く濱口竜介監督『悪は存在しない』。映像とせめぎあう言葉の精度と響き、その圧倒的おもしろさ【宇野維正の「映画のことは監督に訊け」】 インタビュー 2024/4/26 23:51 観客の度肝を抜く濱口竜介監督『悪は存在しない』。映像とせめぎあう言葉の精度と響き、その圧倒的おもしろさ【宇野維正の「映画のことは監督に訊け」】 濱口竜介監督の新作『悪は存在しない』について語る上で、まず手続き的に触れなくてはいけないのはその特異な作品の成り立ちだ。本作はまず、『ドライブ・マイ・カー』(21)の音楽を手がけた石橋英子から、ライブ用の映像を制作してほしいという依頼から始まった。それは石橋英子の即興演奏と濱口竜介の映像が織りなす『GIFT』という作品に結実し、それと平行してその映像制作のために撮影された素材を映画館で上映される劇映画として構成

                                                                観客の度肝を抜く濱口竜介監督『悪は存在しない』。映像とせめぎあう言葉の精度と響き、その圧倒的おもしろさ【宇野維正の「映画のことは監督に訊け」】|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
                                                              • 恋愛や性愛にゆだねるもの。 濱口竜介監督作『偶然と想像』公開記念インタビュー | FEATURE | HOUYHNHNM(フイナム)

                                                                今年、映画『ドライブ・マイ・カー』で大きな話題を集めた濱口竜介監督。その最新作は、「偶然」をテーマにした3つの短編から成るオムニバス映画『偶然と想像』。まるでエリック・ロメールのような軽やかさとユーモアを持つこの映画のなかで、登場人物はみな恋愛についておしゃべりし、ときには性的な話題をもあけすけに語り合う。その絶え間ない会話が、いつしか思いもよらぬ場所へとわたしたちを誘っていきます。 『PASSION』(2008)から最新作『偶然と想像』まで、濱口監督は常に、愛を求め、性的な衝動に駆り立てられるひとびとを生々しくも優しく映し出してきました。『偶然と想像』で不思議な3つの物語を描いてみせた濱口監督に、恋愛をテーマに映画をつくること、性をめぐるドラマを描くことの意味について聞きました。

                                                                  恋愛や性愛にゆだねるもの。 濱口竜介監督作『偶然と想像』公開記念インタビュー | FEATURE | HOUYHNHNM(フイナム)
                                                                • 濱口竜介の新作タイトルの意味は?「悪は存在しない」ヴェネツィア映画祭レポート到着

                                                                  「ドライブ・マイ・カー」で米アカデミー賞の国際長編映画賞に輝いた濱口竜介の監督最新作「悪は存在しない」が、イタリア現地時間9月4日に第80回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門で世界初上映。濱口のほか、音楽を手がけた石橋英子、主演を務めた大美賀均らキャスト陣、プロデューサーの高田聡、撮影を担った北川喜雄が映画祭に参加した。

                                                                    濱口竜介の新作タイトルの意味は?「悪は存在しない」ヴェネツィア映画祭レポート到着
                                                                  • 濱口竜介監督『悪は存在しない』公開。効率主義を掲げ、走り出した計画を覆すことができない今の日本を思い出す

                                                                    濱口竜介監督の最新作『悪は存在しない』は、『ドライブ・マイ・カー』で音楽を担当した石橋英子が、濱口に映像制作を依頼したことから始まったもので、試行錯誤の結果、本作と、ライブパフォーマンス用のサイレント映画『GIFT』が誕生したのだという。ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞している。 『悪は存在しない』と言い切ったタイトルなのに、見終わった後は、そんな言い切りで終わらせないものがある。あまり単純な感想を書くのはなんとなく気恥ずかしくなるところもある映画だし、映画を見る前に、ここに書いたことが正解というわけではなく、あくまでも一人の見方としてほしいということをまず書いておきたい。それくらい、見た人によって、それぞれに思うことが生まれる映画であるということは、すでに見た人の反応からも伝わってくるのではないだろうか。 物語は、長野県の水挽町(みずびきちょう)という場所に暮らす巧(大美賀均)と娘

                                                                      濱口竜介監督『悪は存在しない』公開。効率主義を掲げ、走り出した計画を覆すことができない今の日本を思い出す
                                                                    • 映画『悪は存在しない』公式サイト - EVIL DOES NOT EXIST|監督:濱口竜介×音楽:石橋英子

                                                                      イントロダクション INTRODUCTION きっかけは、石橋から濱口への映像制作のオファーだった。『ドライブ・マイ・カー』(21)で意気投合したふたりは試行錯誤のやりとりをかさね、濱口は「従来の制作手法でまずはひとつの映画を完成させ、そこから依頼されたライブパフォーマンス用映像を生み出す」ことを決断。そうして石橋のライブ用サイレント映像『GIFT』と共に誕生したのが、長編映画『悪は存在しない』である。自由に、まるでセッションのように作られた本作。濱口が「初めての経験だった」と語る映画と音楽の旅は、やがて本人たちの想像をも超えた景色へとたどり着いた。 第80回ヴェネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞、濱口に世界3大映画祭制覇の快挙をもたらしたのち、各国での上映や映画祭へと広がり、世界中から絶賛の声が止まない。 主演に、当初はスタッフとして参加していた大美賀均を抜擢。新人な

                                                                        映画『悪は存在しない』公式サイト - EVIL DOES NOT EXIST|監督:濱口竜介×音楽:石橋英子
                                                                      • 濱口竜介監督が語る、石橋英子との共犯関係。「この映像にどんな音楽をつけますか?」と委ねるつもりで

                                                                        濱口竜介監督が語る、石橋英子との共犯関係。「この映像にどんな音楽をつけますか?」と委ねるつもりで映画『悪は存在しない』ロングインタビュー【前編】 『ドライブ・マイ・カー』の監督・濱口竜介×音楽・石橋英子が再び組んだ最新作『悪は存在しない』(4月26日より全国順次公開)。企画の始まりは、石橋さんが濱口監督にライブ用映像の制作を依頼したこと。そこから本作が完成するまでに、お二人が口を揃えて「綱渡りのようだった」と言うほど、偶然的でユニークなプロセスを辿ったとか。前編では、濱口監督にお話を伺います。【後編】はこちら「石橋英子が明かす、濱口竜介監督の音楽センス。」 ──濱口監督は今までtofubeatsさん、阿部海太郎さんと、錚々たるミュージシャンの方々に映画音楽を依頼されてきました。中でも、石橋英子さんとの創作上の共犯関係はますます濃密になっていると思うのですが、『ドライブ・マイ・カー』で出会わ

                                                                          濱口竜介監督が語る、石橋英子との共犯関係。「この映像にどんな音楽をつけますか?」と委ねるつもりで
                                                                        • 濱口竜介、小島秀夫、富野由悠季ら20名がドキュメンタリーアニメ「FLEE」を絶賛

                                                                          また、アニメーション監督の富野由悠季は「本作が示している現実は、人が構築してきた社会システムが宗教もふくめて、想像以上に人に過酷であるという事実をむき出しにしている。ここまで酷いのかという現実は、アニメ主導の構成でなければ公開できなかっただろう」と分析している。 ヨナス・ポヘール・ラスムセンが監督を務めた「FLEE フリー」は6月10日より東京・新宿バルト9、グランドシネマサンシャインほか全国でロードショー。 ※一部記述を修正しました。 濱口竜介(映画監督)コメント柔らかなタッチのアニメーションは監督が主人公・アミンに対して抱く親しみを着実に観客と共有する、その最良の方法となっている。その人の生い立ちからセクシュアリティまでを知るうちに、理不尽への怒りと未来への祈りがないまぜになった感情を抱かずにはおれない。「今まさに見るべき映画」であることは間違いないが、それ以上に「他者を知ること」につ

                                                                            濱口竜介、小島秀夫、富野由悠季ら20名がドキュメンタリーアニメ「FLEE」を絶賛
                                                                          • ドライブ・マイ・カー インタビュー: 西島秀俊、濱口竜介監督との対話で封印を解く カンヌ4冠「ドライブ・マイ・カー」を語る - 映画.com

                                                                            西島秀俊、濱口竜介監督との対話で封印を解く カンヌ4冠「ドライブ・マイ・カー」を語る「ドライブ・マイ・カー」に主演した西島秀俊例えば、映画を見終わった後、こんな思いに駆られることがある。「すぐに帰りたくない」。スクリーンから放たれた力を反芻しながら、ひとり当て所もなく歩いてしまったり、同行者がいるのであれば、時間を忘れて話し合ってしまう(往々にして、興奮のあまり立ち話となる)。そういう作品が、世の中には存在する。 濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」(原作:村上春樹)は、その例に漏れなかった。主演・西島秀俊へのインタビューを申し込んだ際、その吉報はもたらされてはいなかったが、妙な予感があったことは確かだ。7月17日(日本時間:7月18日)、第74回カンヌ国際映画祭授賞式において、日本映画初となる脚本賞、そして国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞といった独立賞の受賞が

                                                                              ドライブ・マイ・カー インタビュー: 西島秀俊、濱口竜介監督との対話で封印を解く カンヌ4冠「ドライブ・マイ・カー」を語る - 映画.com
                                                                            • カンヌ映画祭 濱口竜介監督と大江崇允さんに脚本賞 | NHKニュース

                                                                              世界3大映画祭の1つフランスのカンヌ映画祭で、濱口竜介監督と大江崇允さんが「ドライブ・マイ・カー」で脚本賞を受賞しました。 フランスのカンヌ映画祭は、最終日の17日、授賞式が行われました。 このうちコンペティション部門では、濱口竜介監督と大江崇允さんが、脚本を担当した「ドライブ・マイ・カー」で脚本賞を受賞しました。 「ドライブ・マイ・カー」は、平成26年に出版された村上春樹さんの短編集「女のいない男たち」に収録されている同名小説が原作です。 妻を亡くした舞台俳優で演出家の男が主人公で、男の車を運転することになったドライバーの女性と出会いともに過ごすうちに、目を背けていた妻の秘密と向き合っていく物語です。 主人公の男性を西島秀俊さんが務め、寡黙なドライバーの役を三浦透子さんが演じます。 濱口竜介監督が、映画監督で脚本家の大江崇允さんとともに手がけた脚本には「女のいない男たち」に収録されている

                                                                                カンヌ映画祭 濱口竜介監督と大江崇允さんに脚本賞 | NHKニュース
                                                                              • 濱口竜介「AIが映画を作りはじめても、私のやることは変わらない」 | 新作『悪は存在しない』と創作活動を語る

                                                                                映画監督・濱口竜介の新作『悪は存在しない』(4月26日から全国順次公開)がヴェネチア国際映画祭の銀獅子賞を受賞した。これにより、濱口は世界三大映画祭と米アカデミー賞での受賞を果たし、黒澤明以来の快挙を成し遂げたことになる。世界が注目する独自の映画制作のスタイルについて話を聞いた。 音楽を“乱暴”に扱った理由 映画監督の濱口竜介といえば、巧みな会話劇を軸に濃密な恋愛や痛ましい喪失を描いた作品が思い浮かぶ。だが新作『悪は存在しない』(4月26日から全国順次公開)は、これまでとはまた違った味わいの傑作だ。 『悪は存在しない』の予告 物語の舞台は、長野県の山間にある小さな街。周囲には広大な森が広がり、野生動物も生息する。斧で薪わりをして暖をとる主人公・巧(たくみ)の暮らしには温かみもある一方、冬枯れた自然に囲まれていて見る者をどこか不安にもさせる。この街に、東京の企業がグランピング場を建設しようと

                                                                                  濱口竜介「AIが映画を作りはじめても、私のやることは変わらない」 | 新作『悪は存在しない』と創作活動を語る
                                                                                • 芸術選奨に濱口竜介監督、佐野元春さん、藤井風さんら28人:朝日新聞デジタル

                                                                                  ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

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