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午後5時過ぎ 真冬の色のない世界で 日暮れ時の 淡い夕焼け空の ほのかなピンク色は 心を温かくする。 この空の色を合図に 除雪の手を止めて 小屋の中に入る。 今日は屋根の雪が落ちた。 その雪を 赤のスノーダンプで運び川に捨てる。 単調な労働を繰り返す私を警戒し シジュウカラは餌台にやってこない。 そして 私が小屋に入ると 何羽ものシジュウカラがやって来て 餌を咥えては 木の枝に止まる。 深夜に 屋根の雪が落ちる音がする。 今日も 昨日と同じような1日だった。
午前中に 雪を踏むとバリバリと音がした。 「小屋」に隣接する小屋の 扉の棒に溜まった雪。 風に吹かれて波打った雪は 凍ったままで その姿が面白くて 写真に撮った。 今日の除雪は 又 車の上に積もった雪 小屋の周りの雪など。 昼ご飯の後 4時間 せっせと雪掻きに精を出した。 途中で熱いほうじ茶と金時豆の甘煮を食べた。 小屋の周りの50センチ程の深さの雪に ひとりが歩けるほどの道が何本か出来た。 明日の朝 又この上に雪が積もっているのだろうか? 夕方 5時になってもまだ明るい。 春に向かって 少しずつ日暮が遅くなる。 これはとても嬉しい事だ。
25日 午後4時 うちから車で20分ほど奥に 「おとうと君」は住んでいる。 そこは ここの2倍の雪が降る。 雪の様子はどんなかと やって来た。 そして 昨晩の台風並みの風の強さを お互いに話した。 今日 40センチか50センチの雪が積もり 除雪をしても また積もる。 そして 動物の足跡も 雪が消してしまったのかどこにもない。 この雪の様子は 例年の降りようだ。 断続的に雪が降り 車も通らないが コミュニティバスは いつも通りのスピードで 音もなく走って行く。 除雪ブルドーザーが 2台でやってくる。 遠くからライトを灯して 地響きをたて その音がだんだん近づいてくる。 午後から 車の上に高く積もった雪を落とし 周りの雪を スノーダンプで谷に捨てた。 急に車が必要な時 すぐに出られるように。 明日は 小屋の周りの除雪に精を出そう。 汗で風邪を引かないように気をつけながら。
数日前から 雪が降るぞ 降るぞと 楽しい事を待っているような変な気分だった。 そして今朝から 雪は降り始めた。 降ったり止んだりの昼間 灰色の空から 青空に変わったりと 目まぐるしく天気が変わり 今まで見た事がないような雲が 形を変えて 飛び去った。 そして夕方 吹雪になり 台風並みの 横殴りの風に吹かれた雪が 窓の外に見えた。 引っ越して来た頃 村の鍛冶屋さんが言った言葉。 「雪の日もええもんでっせ ゆっくりしますわ」 なるほど ゆっくりすればいいんだな。 バーボンの熱いお湯わりに レモンを絞った。 薄く切ったコーヒーケーキ。 ちびりちびりと飲みながら ゆっくりした。
山の岩盤を 細い水の力で長い時間をかけ 岩をえぐり 小さな洞が出来る。 そこに 岩から滲み出た水が ポトリポトリと落ちる音色は まるで水琴窟。 小さな洞に響く 軽やかな雫の音だ。 朝方まで降った雪は 屋根に薄く積もった。 すぐに溶け始め 屋根から忙しなく落ちる水滴も 水の溜まったバケツに落ちて 音を鳴らす。 気をつけて 耳をすませば 冬の静けさの中にも 音がある。 今日 私は 土の中を流れ滲み出した伏流水が 表に現れ苔の間から落ちる時の 軽い音を聴いた。
郵便局の前の国道 集落の郵便ポストの集荷は 午前10時前の1日1回。 うちの小屋の前に 赤の軽バンが止まり うちの白いポストに コトンと郵便物が届く。 そして 500m先の赤いポストで郵便物を回収して 又次の集落へ。 集荷時間に間に合わなければ 私は1日2回集荷の 国道沿いの郵便局まで 車で15分 山を下る。 京都や大津に出かけた帰り道。 赤の軽バンが忙しそうに 県道や国道を走っているのを見かける。 街に住んでいる時には感じなかった 「こうやってハガキや荷物が届くんだ」 と 改めて気がつくのだ。 今日 私は山を下って 県道の郵便局のポストへ車を走らせた。 雪に濡れないように 投函口へ重い封筒を滑らす。 一仕事終えた気がした。
私は 集中して何時間も本を読む事はない。 しかし 活字好きではあるようだ。 フィクションよりも ノンフィクションを好む。 たまに小説を読む事もあるが 読後は 久しぶりに懐かしいものを食べた そんな感じがする。 新聞の書評を読み それに惹かれて 読んでみようと思う本もある。 しかし 私はある時気がついた。 同じ書評なのに 紙の新聞で読んだ時は 読みたいと思った程良かったのに デジタル新聞で読むとそれ程でもない。 新聞の少し黄色みを帯びた紙に印刷された「活字」 紙の手触りと香り。 香りのないパソコン液晶の つるりとした画面に浮かぶ「フォント」を指で辿る。 その違いだろうか? 今日 こちらは雪は降らなかった。 空は午後から灰色になり 少し動くと汗ばんだ。 咲く花はないが 広葉樹の枝には小さな固い芽 鳥達は 鳴き交わし飛び回る。 まあ いい日だったかなと思う。
琵琶湖に注ぐ源流の川。 淡い翡翠色の 綺麗に澄んだ流れは 今日は穏やかだ。 白い泡を立てて走り去る川は 雪の日でも 晴れた日でも 変わる事なく 元気に見える。 私は毎日 この川に沿って歩く。 スマホをズボンのポケットに入れ マフラーをくるっと巻き 色々な鳥の鳴き声 飛行機のジェット音 そして 川の流れを聞き 立ち止まったり 屈んだりして 道に落ちている葉っぱを 指で摘んだりしている。 明日から又 雪が降ると天気予報は伝える。 除雪に明け暮れるのか 小屋の中で何かをしているのか。 朝 目が覚めてから考えよう。
シジュウカラ 神経質なシジュウカラを 窓ガラス越しに見る。 私が少しでも動くと パッと飛んで行ってしまう。 スマホで撮るには 難しいなあ。 餌台に好物のカメムシ みかんを置く。 すぐに どこかから 何羽も飛んで来て チーチーと鳴き交わし 餌を食べる。 あるものは木の枝に咥えて行き あるものは 餌台の箱の中で。 今朝 屋根の上 土の上に うっすらと積もった雪も すぐに溶けてしまった。 雪が雨になり とても冷たい1日だった。 図書館の入り口に置いてある 顔を近づけると測れる体温計で 平熱が36度3分の私の体温は 35度6分だった。 驚いた。 GYAOで何の期待もせずに観た 日本映画「殿、利息でござる!」がよかった。 後半に進むにつれて心に沁みた。 『原作は磯田道史の評伝「穀田屋十三郎」(『無私の日本人』所収)で、18世紀に仙台藩の吉岡宿で宿場町の窮状を救った町人達の記録『国恩記』(栄洲瑞芝著)
1月16日 午後3時 狭い山間の村に住んでいる。 だから 平野や海辺より太陽は早く沈む。 今日も 白く輝く光を放ち 一足早く 山の向こうへ消えた。 夕焼けは 5時ごろ。 淡いピンクの小さな雲が ぽっかり浮かんだり オレンジ色の燃えるような雲が 西の空を染めたりと 太陽の 1日の終わりを 小屋から飛び出し 外で眺める日もある。 メルカリに2年前に出品した本を 3日前に買ってくれた人。 今日 とても丁寧なコメントが届いた。 長い間買い手のなかった本だった。 この勢いで 夕方の薄暗くなる前に 分厚い一冊の本を写真に撮り メルカリに出品した。 1月も もう半分が過ぎた。 又 雪が降り 春になり 田植えが始まり・・・ ぼんやりしていると すぐに1年が過ぎる。 焦ってしまう。
アケビの蔓 数日後に 雪が降るという天気予報。 今は 暮れに降った雪がどんどん溶けて行き 川の流れの水かさが増えて 茶色に濁った水が激しく流れている。 除雪に明け暮れた去年に比べると なんと 楽な日常だ。 雪が溶けると アケビの蔓と それについた葉が姿を現した。 少し 痛めつけられた葉 固くしっかりとしたアケビの蔓。 これは 見栄えのいい籠になる。 クッキーでも載せられるような 小さな皿状の籠を作りたい。 材料はあちらこちらに生えている。 やってみようか。 素朴な菓子の載った蔓の籠。 それは うちの小さな小屋の中で きっと居場所を見つけ 日々の生活に 少しの潤いを与えるだろう。
先日 ご紹介した「泉北ニュータウンのレモン」を 熱々のレモネード ホットレモンにして飲んだ。 湯呑みにレモンを絞り 蜂蜜をたっぷり加え ストーブの上で湯気をたてているヤカンから ほとばしる熱湯を注ぐ。 その湯呑みは30数年前 寺町二条の骨董屋で買った。 かなり出回っている湯呑みらしく 「私も持ってます」と言われる。 好きな器で飲む 冬の日のホットレモン。 21歳の時に買った 益子焼の湯呑みで 夫の友達が運んで来てくれたバーボンを 熱湯で割り飲んだりもする。 トウモロコシで作ったバーボンウィスキー ケンタッキーの香り。 渋い茶色の 分厚く素朴な湯呑みが 本当によく似合うと思う。 どれも大切にしている。
雪の少ない冬は 色々な意味で本当に楽に暮らせる。 今でも日陰 田んぼや畑の様な 平坦な場所には 雪が残っている。 昨日 日当たりのいい雪の田んぼで 猿の家族がはしゃいで遊んでいた。 こういう光景を見るのが楽しい。 杉の林は鉄錆色になり いよいよ花粉の舞い散る日が近づいた。 いつもなら雪の下の水仙が 今日 蕾をつけているのを見た。 外は冷たく 道が凍ってはいるが 明るい日差しを浴びるのは嬉しい。 まだ一月半ば 雪は必ず降るだろう。 しかし この明るさが今だけとしても 存分にそれを享受したい。
大阪府堺市泉北ニュータウンのレモン。 それが二個 姉からの荷物の中に入っていた。 堺市の山側 古墳もある丘陵地のニュータウン。 そこをレモンの街にしようというプロジェクトが 2014年に立ち上がった。 今 各家庭の庭 会社や施設にレモンの木が植わり 黄色のレモンの実がたわわに実る。 減農薬のレモンをたくさん育て販売し ジャムやお菓子を作っているらしい。 レモンの木が地中海や 日本の温暖な地に育っている それはとても豊かな風景だ。 住宅地の家や会社の庭に植ったレモンの木々に たわわにレモンが実っているのは 意外性も相まって 私の心が喜んだ。 そのレモンがうちのテーブルの上に。 まだ青さの残るレモン。 黄色くなれば 蜂蜜入りの ホットレモンで飲んでみよう。 「檸檬(れもん)」という字も好きだ。 senboku-lemon.net
1月11日 午後4時 今日は京都の友達の家に行く予定だった。 朝9時ごろ 友達から電話があった。 友達の家は京都市北区。 外の階段も 水溜りも凍っている だから 私の住んでいる所から出て来るのは危険だと。 スリップ事故を経験している私はOK!と従った。 昼ごはんを食べる頃から 雲一つない空が広がった。 夕方 トミコさんにパンを届けた。 ホームベーカリーで焼いた普通のパンを トミコさんはとても喜んでくれる。 バシッと断り上手のトミコさんが 催促するほど好きなうちのパン。 留守だったのでポストに入れた帰った。 その時に見た 夕方の風景 山の裾に流れる白い靄と静寂。 それが 今日の写真だ。
葉を落とした広葉樹の間に 天然の杉がポツリポツリと立っている。 健康的な山の姿を見るようだ。 美しいなあと思う。 春の芽吹きの 山桜とコブシが咲く時は 眺めても飽きない。 いつも 原田泰治の絵を思い出す。 夕方まで降り続いた 雪と強い北風は 体から熱を奪い 私は久しぶりに 分厚いズボンを履き フカフカ毛糸のマフラーを巻いた。 冬に歩くのは 体を温めるウォーミングアップ 少し歩き始めると 調子が良くなる。 そして 暖かい小屋に帰れば 酒粕に砂糖を加えて湯を足し 電子レンジで甘酒を作って飲もう。 それに 擦った生姜を載せる。 これは冬の日の楽しみの一つだ。
友達 知人から時々手紙が届く。 返事をすぐに書こうと思っても 便箋もハガキもない。 絵葉書はあるが 好きなのが残っていない。 パソコン スマホに頼ってしまっている結果だ。 暮れに年賀状を作った勢いで 絵葉書を作ろう。 パソコンに保存してある写真から選び プリンターで印刷した。 ブルーベリーパイやら テレビの画面を写したのやら 本を開いたのやら 12枚ほど出来た。 美味しいものが届いたら これですぐにお礼の葉書が出せる。 すぐに取り出せるようにと 切手の箱に入れた。
ココアクッキー 夕ご飯の準備をしながら 私はNHKEテレで「ターシャ・テューダー」を観ていた。 今までも 時々観ているが ちゃんとしたタイトルは知らない。 テューダー家の台所 分厚い鋳物のフライパン。 それで 10センチくらいの大きさの パンケーキを次々と焼いて重ねる。 テーブルに着いた家族四人。 それぞれの皿にパンケーキを取り分け 熱々のメープルシロップを ピッチャーからたっぷりとかけた。 私の目が その映像に釘付けになった。 私は常々 メープルシロップを思い切り 使ってみたいと思っている。 パンケーキは勿論 朝のパンにもたっぷりと。 カナダ産の純正メープルシロップ 189ml 100%pure 添加物着色料不使用で ¥1600 毎朝の食卓に これが安いか? 高いか? それは人によって感じ方は違うだろう。
今年は七草粥を食べ損ねた。 毎年の粥も 七草ではなく 小松菜だけ 大根葉だけを刻んだりする。 白くて 淡い塩味のさらりとした粥に 刻んだ緑の美しさ。 日本人の感性は褒められていい。 「春の七草」はまだ雪の下。 少し先の春を夢見て冬眠中だ。 数日間降り積もった 霙のような雪は 屋根からポツリポツリと滴り落ちる。 それが朝陽を受けて輝く。 そんなに珍しい事ではないが いつ見ても こころが動く。 今日の喜びはこんな小さな事だった。
杉の蕾(雄花) 春になると 空気が黄色くなるほどの 花粉を飛ばす杉の花を見た事のある人。 どれくらいいるだろうか? 杉の人工林に囲まれた山間に住んでいる私は 毎年 その移り変わりを見ての生活だ。 雄花は花粉を飛ばし 雌花はコロンとした茶色の枯れた実をつける。 桧もメタセコイアもよく似た実。 私は時々間違える。 拾って持ち帰り 栃や栗 どんぐりと一緒に同じ鉢に入れて 枯れた花と共に 私のコレクションとする。 杉の人工林は 深い緑で重苦しく 暗く 人の心を押しつぶすような力を持つ。 しかし いくら嫌われ者だとしても 素朴なクリーム色の花 手のひらの上で転がる 茶色の実を見ると 気の毒に思う時もある。
今日も又 一日中霙まじりの雪が降り 飛行機のジェット音が 南の空から 頻繁に聞こえた。 朝の暗い内から 除雪ブルドーザーが 地響きと除雪の音を立てて通った。 野鳥の餌台に 二つ切りにしたみかんを置くと 雑食のシジュウカラ ヤマガラが 入れ替わり飛んで来て くちばしで雪を跳ね飛ばしながら みかんを突いた。 屋根から 今日も雨垂れが忙しなく落ちた。 陽が出ている時は キラキラと美しい。 そして 小屋のまわり 車のまわりの 雪かきをして体を温めた。
秋明菊 小屋の周りに軽く積もった雪 それは15センチほどだ。 山の向こうから 遅い日の出の輝く光が あたり一面を照らす時 夜の間に降った雪の反射が 目を鋭く射る。 雪の中から 細いがしっかりとした茎に しがみついた小さな塊。 それは 秋に咲いた秋明菊の 枯れて咲き遅れた蕾。 その美しさを見逃さず 私は写真に撮った。 モノクロ写真のようで 白い雪は 微かに青く化けている。 しかし 秋明菊の繊細さはそのままだ。
大きな傘を広げて 外に出る。 霙の様な水を含んだ雪が 灰色の空から舞い降りる。 すぐに傘は重くなり 傘の縁から雫が落ちる。 その灰色の空の上から 飛行機のジェット音が聞こえる。 以前と同じように 南の空を 頻繁に飛行機が飛ぶ。 音の無い冬の雪景色の中で 空を行く飛行機の音は 人の気配を感じさせ 嬉しいものだ。 友達が落ち穂拾いの様にして集めた 小豆のぜんざいを 大きめの木の椀によそい ストーブの上で焼いた餅を 小豆の上に載せる。 熱々のぜんざいを食べ 年賀状を読み DVDを観たりと いつもより朝寝坊して 私のお正月は終わった。
霙の様な雪が朝 昼 夕に降った。 屋根から ずっと雨垂れが落ちていた。 夕方になり やっぱり 外の空気を吸いに行こうと 散歩に出た。 ダウン上着のポケットに傘を 胸ポケットにはスマホに入れた。 私は葉の落ちた木の山が好きだ。 春には 芽吹きの緑で覆われる山の 冬の山肌の雪と 木の焦茶色。 霙が降れば ポケットから傘を出し 融雪剤で溶けた雪の道路を ジャリジャリと音を立てて歩いた。 暗くなり始めた。 さあ 帰ろう。 歩みを速めて小屋に帰り 濡れた上着をパンパンと振るい ストーブの側で乾かそう。
冬イチゴ 1月1日 木イチゴが実をつけるのは夏や秋だけではない。 冬の初めに 崖に赤い実の蔓を這わせ 雪が降ると その下でじっと春を待ち 雪解けで 瑞々しい実を現す冬イチゴ。 初めて出会った頃 動物達と競争するように採り 少しずつ冷凍庫で保存して ジャムを作ったりもした。 他の木苺も同じだ。 今はもうしない。 余りにも身近にあり過ぎてしまった。 でも その可愛さと 自然の中で実をつけるその素朴さに 心動かされるのは変わりない。 今日 暮れに降った雪が溶けた崖に 私の目に止まった 艶やかな赤い実。 春まで 後数ヶ月 又 雪の中で巣籠もりする冬イチゴ。
太陽が明るく輝く新年になりました。 戦争 新型コロナ 気候変動 貧困 小さな地球が悲鳴をあげています。 どうぞ 少しでもいい年になりますように。
「タイチさん」の家 オクドさんの飾り 集落のタイチさんご夫婦は信心深く 仏さん 神さんは毎月 弁天さんは一年に一度 滞りなくお供えをしてお参りをする。 そして 30日には 玄関に自家製のシンプルなしめ縄 釜戸のオクドさんには 小さな鏡餅で 正月を迎える準備が整う。 三方に 小さな鏡餅に昆布と干し柿 柚とみかん 甘栗を乗せる 松とユズリハを飾る。 私も小屋の近くから 松の枝 笹の葉 梅の小さな固い蕾の枝を 切って持ち帰り 白の広口花瓶に生けた。 松の爽やかな香りが 私の手に残る。 「二坪小屋」に 兎の陶鈴と一緒に飾った。 混沌とした2022年だった。 新年はどんな年になるのか。 変わらない様な気もするし いや 希望を持ちたいと思う。
雲のそばに小さな半月 小屋の周りの雪は まだ溶けず しかし 風のない 明るい冬の日が続いている。 冬の青空の明るさは特別で いつまでも 上をむいて眺めていたい。 やっと今日の昼過ぎに 年賀状を投函した。 今回はインクの予備もあり 20年余り使っているプリンターの中にカメムシもおらず スピードは遅いが ちゃんと印刷出来た。 宛先は手書きと決めている。 亀岡の小豆畑で 落ちた小豆を拾ったのを貰った。 落ち穂拾いの様に 腰を屈めて集めた小豆。 ありがたくいただこう。 ストーブの上の鋳物鍋で ぐつぐつと甘く煮えたぜんざいを 小分けにして 冷蔵庫と冷凍庫に保存した。 食べる時には こんがりと焼いた餅を ぜんざいに入れよう。
まるで氷河時代か 近未来映画のようだと アメリカの東海岸の様子を ニュースで観る。 そして 気温はマイナス30℃近くにもなった所があると 新聞の記事を読む。 うちのあたりの マイナス2℃が 暖かく感じてしまう不思議さ。 10センチほど積もった雪の朝の そこに残された 動物達の足跡。 白い雪に散らかる 掘り起こした 埋めた生ゴミ。 深夜の小屋の中で 私がテレビを観たり 眠っている間に こんなにも 近くで活動している動物達。 大きな足跡 小さな足跡 それらは真っ直ぐであったり 曲がっていたり。 そんな動物達の 雪の上の足跡を見た時の驚き 雪を被った餌台に飛んで来る野鳥の姿を 小屋の中から 窓越しに眺める楽しさ。 冬の面白さを感じるのは そんな時だ。
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