いま、「弱さ」でしか男を描けないーー村上春樹原作でカンヌ脚本賞受賞の濱口竜介監督が語る（熊野 雅恵）

先月開催されたカンヌ国際映画祭で、脚本賞を含め4つの賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』が8月20日より公開中だ。 監督を努めたのは、昨年、『スパイの妻』（‘20）でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞（共同脚本）し、今年に入って『偶然と想像』（今秋公開予定）でベルリン国際映画祭銀熊賞した濱口竜介さん。村上春樹原作の本作に込めた思いについて聞いた。 『ドライブ・マイ・カー』 舞台俳優であり演出家の家福悠介（西島秀俊）は、かつて女優であり、その後脚本家に転身した愛する妻の音（霧島れいか）と幸福な日々を送っていた。ところが、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は寡黙な専属ドライバーの渡利みさき（三浦透子）と出会う。妻との記憶が刻まれた車の中で、ドライバーのみさきとお互いの過去を明かすうちに、家福は目を背けて来たあることに向き合うようにな

[okbc99]

“男性を描いていても社会的な問題にたどり着かない。当人の内面の問題に終始しがちです。それは、男性が社会構造に保護されているからです。”

[grisella]

ここで「弱さ」と説明されているのは、むしろ強さ、人間らしさでは。「特権」を享受する代償として、自省や他者への共感を捨て社会の歯車として生きることを強いられている。

[frothmouth]

🤔　“男性を描いても社会的な問題にたどり着かない" のは男は社会に甘えるな、と思われているから／男性に対する社会の圧は透明化されている。男性の自殺を「社会的な問題でなく個人の弱さの問題」としていないかな

[quick_past]

そもそも強い弱いしか男を語る尺度がないってのが、自覚的な男性の自意識が、男性文化の中にできてないってこととちゃうの

[death_yasude]

それ強烈な自己責任論でしかないけど本当にいいの？やっぱりフェミニズムって左派の理念と原理的に対立するものなのではちょっと許しがたいな

[kidspong]

「男性は生まれた時から無自覚に得てきた特権をどんどん奪われていくことになります。それは個人の視点からすると単に抑圧され、奪われるようなつらい体験なのかもしれないけど〜その痛みを受容しなくてはいけない」

[nessko]

"いま、「弱さ」でしか男を描けない"　このセリフを優に三十年は聞かされてきたような気がする。文学の名作もたいてい男の弱さをじくじく書いてたし、だからまるでこれまでそうじゃなかったかのように言うのは何故？

[maturi]

この映画で伝えたい濱口監督からのメッセージについてお聞かせください。 濱口：メッセージというものはない、とは言いませんが、あくまで映画を通じて感じていただけたら、と思っています。

[yeenee]

"男性が女性の不在をきっかけに自分と向き合うということが村上春樹作品の本質""コミュニケーションの本質は言語ではない""多言語演劇"

[cinefuk]

『暴力的な態度が資源や時間がない時に人をコントロールするために有効な方法であることも目にしました。男性で、しかも年長者になりつつあるということは、気がつかないうちに強者の態度を取る罠にはまる可能性が』

[atashi9]

実際弱いし守られてる

[yutorination]

観に行きたい。

[shimomurayoshiko]

トキシックマスキュリニティとかかな

[haru-k]

良いインタビューのやり取り。奇をてらわず、素直で丁寧だから胸にくる。お味噌汁が美味しいみたいな話だな〜。