ヘルマン・シュミッツ(ドイツ語: Hermann Schmitz、1928年5月16日 - 2021年5月5日)は、ドイツの哲学者。全5巻10分冊の大著『哲学体系(System der Philosophie)』(1964年 - 1980年)により、〈新しい現象学〉を展開した。身体と感情の現象学で知られるが、その業績は、存在論、認識論、時間論、空間論、宗教論、芸術論、法哲学、自由論、共同体論など、きわめて多岐にわたる。 略歴[編集] 1928年、ドイツのザクセン州ライプツィヒで生まれた。ギムナジウム時代の1939年、家族とともにボンに居を移す。1948年から1953年まで、ボン大学で哲学を専攻し、エーリッヒ・ロータッカーに師事して学ぶ。1955年に博士号、1958年に教授資格を取得し、キール大学哲学研究室の助手になった。1971年に正教授に就任。1993年まで教鞭をとり、退官を迎えた。20