師匠の教え 「バフェット流」とは一体何か?と問われると、色々な答えが考えられる。なにしろ、11歳の時に株式投資を始めて以来、91歳の現在に至るまで、80年間も「バフェット流」で投資を行ってきたのだ。その内容が多岐にわたるのはもちろん、内容そのものの変遷もある。 だが、バフェットの大学生時代の体験こそが、現在我々が「バフェット流」と呼ぶものの原型を形作ったと言っても間違いが無いと思う。 バフェットは、ベンジャミン・グレアムの著書「賢明なる投資家」に出会った時の衝撃を「バフェットからの手紙」で度々語っている。「霧がかかっていた頭の中が、一瞬で晴れ渡った」類のものであったようだ。 今では「投資の神様」と呼ばれるバフェットだが、20歳ごろまではチャート分析や短期取引を行っており、それなりに成功はしていたものの、「このままで良いのか、自分の手法は正しいのか」という漠然とした不安を抱いていた。 そのバ