オランダからの報道によると、同国のスホーフ新首相は3日の議会演説で、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を続ける考えを表明した。昨年11月の下院総選挙でウクライナへの武器供与停止を訴えた極右政党主導の4党連立政権が2日発足し、オランダの対応が注目されていた。 オランダはルッテ前首相の下で、F16戦闘機の供与を決めるなどウクライナ支援に積極的な姿勢を見せてきた。スホーフ氏はウクライナ支援では路線を大筋で継承するとみられる。ルッテ氏は10月に北大西洋条約機構(NATO)事務総長に就任する。 スホーフ氏は「ウクライナは今後もオランダの財政、軍事、政治的支援を当てにすることができる」と強調。ウクライナで「恐ろしい戦争が起きている」と指摘し「ロシアにとっては人命など、どうでも良いようだ」と同国を痛烈に批判した。(共同)