東京電力福島第一原発に、夏場約2カ月間にわたって作業員となって潜入取材を行い著書「ヤクザと原発~福島第一潜入記~」を発表したフリージャーナリストの鈴木智彦氏。自身が見たことや取材を通じて知り得たことを15日、東京・外国特派員協会で講演した。福島第一を「ぶっちゃけ、完全にアウトな状態」と語った。 「働いてみない?」と誘われ日当2万円で働く 「ぶっちゃけ、完全にアウトな状態にあります。取材をした技術者たちによると、極端な話をすれば、原発の中に住んでいるようなものだそうです。日本の原子炉作業はすべて不正の上に成り立っています」 鈴木氏は、7月から8月22日まで、東電福島第一原発で作業員として勤務した。まだメディアが入ったのは、合同取材の1度だけ。それも東電が決められたコースを巡っただけだが、作業員が目にした光景は、恐ろしく違うものだった。 いわき市内の取材をしている最中に、働かせてくれるという所