〈日本独自の油脂資源確保へ期待、大豆油・オリーブ油など他の代替油生産の可能性も〉 日清食品ホールディングス(HD)は、酵母から取り出したパーム油の代替油から、“麺のプロフェショナル”もおいしいと認める油揚げ麺の開発に成功した。 【関連記事】日清食品HDと新潟薬科大学 世界初“酵母油で油揚げ麺”作製成功、代替パーム油として期待 世界初の研究成果として、3月に実施された日本農芸化学会では、同社としても初となる「トピックス賞」を受賞し、油脂・食品メーカーから大きな注目を集めた。大豆や菜種といった油脂原料の大半を輸入に頼る日本にとって、将来的に独自の油脂資源を確保できる期待も大きい研究だ。酵母の培養条件を変えることで、油の脂肪酸組成を変化させることができ、大豆油やオリーブ油など、他の油種の代替油を生産できる可能性もあるという。 同研究を管轄する食品栄養研究室の相部かおり氏と、入社初日から実務を担当