“「従属意識」のありか”の続き。 どうしてBigBang氏や藤原新也、大江健三郎といった人たちの「小泉総理グレースランド訪問」批判がこんなに不快なのか考えてみると、どこかの国の文化を愛好することを「従属意識」や「○○コンプレックス」に結びつける安易さが嫌なのだった。 たとえば台湾の李登輝・元総統は22歳まで「日本人」だった。親日派として知られる彼が日本を訪問したとき日本語で短歌を詠んだらそれは「日本への従属意識の表れ」なのだろうか。 そんな風に考えるのは馬鹿馬鹿しいことだ。 ドイツのメルケル首相は旧東ドイツ地域の出身である。仮に彼女が少女の頃からソ連(ロシア)の映画スターのファンだとして、サンクトペテルスブルグサミットのついでにそのスターの記念館に行ってはしゃいだらそれは「ロシアコンプレックス」なのか。 そんなことを言うのは下らない。 もしそんなことを本気で主張する者がいるとしたら、頭の悪