今回から数回に分け、TOCを導入するまでに発生する問題や障害及び、これらの課題を乗越える方法(対応策)について、架空の会社を想定しストーリー的に書きます。 内容としては、TOC導入を社長に決断させるところまでを、変化への抵抗として6つの階層に分け、話しを進めます。 <変化への抵抗> 対応している問題を問題として認めない。 解決策の方向性に同意できない。 解決策が問題を解決するとは思わない。 この解決策は、もし実行すると、マイナスの影響を引き起こしてしまう。 提案されている解決策の実行を妨げる障害がある。 その解決策を実行した結果起こる、未知のことへの恐怖感 ストーリーの設定 中堅企業に勤める一人のスタッフ(T係長)は、海外企業の進出による製品価格の下落に対応すべく、IEなどの従来改善技法を駆使し原価低減に必死に取組んでいた。 しかし、稼働率や生産性など改善効果(計算上の効果)は出ているはず