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  • 50代は要注意…!年を取るほど「不幸」になる人の思考(久坂部 羊)

    老いればさまざまな面で、肉体的および機能的な劣化が進みます。目が見えにくくなり、耳が遠くなり、もの忘れがひどくなり、人の名前が出てこなくなり、指示代名詞ばかり口にするようになり、動きがノロくなって、鈍くさくなり、力がなくなり、ヨタヨタするようになります。 世の中にはそれを肯定する言説や情報があふれていますが、果たしてそのような絵空事で安心していてよいのでしょうか。 医師として多くの高齢者に接してきた著者が、上手に楽に老いている人、下手に苦しく老いている人を見てきた経験から、初体験の「老い」を失敗しない方法について語ります。 *記事は、久坂部羊『人はどう老いるのか』(講談社現代新書)を抜粋、編集したものです。 優秀な人ほど苦しむ老い 老人デイケアのクリニックに勤務していたとき、私は先にも書いた通り、利用者さんのテーブルをまわって順番に、「調子はどうですか」と聞いていました。「大丈夫です」と

    50代は要注意…!年を取るほど「不幸」になる人の思考(久坂部 羊)
    shinchi
    shinchi 2024/09/22
  • 多くの人が陥る「労働者による労働こそが価値の源泉である」という強固な考え方の「罠」(酒井 隆史)

    「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」はなぜエッセンシャル・ワークよりも給料がいいのか? その背景にはわたしたちの労働観が関係していた?ロングセラー『ブルシット・ジョブの謎』が明らかにする世界的現象の謎とは? 「自由」になった労働者たち 資主義への移行の過程において、直接生産者たちはじぶんの仕事を裁量する余地を奪われていくわけですが、そこで必要だったのは、「民衆的知への攻撃」でした。 第六章では、こう述べられています。「桶屋や荷車製造者、女裁縫師たちは、それぞれに独自の秘密の知を有する誇り高い伝統の継承者であると自認していた。ところが、あらたに官僚主義的に組織された株式会社や『科学的管理法』は、労働者をその動作のすべてを上からあらかじめ規定することで、可能なかぎり文字通りの機械の付属品へと変えようともくろんでいた」(BSJ 303)。 職人には、その職人しかわからない伝承と経験に

    多くの人が陥る「労働者による労働こそが価値の源泉である」という強固な考え方の「罠」(酒井 隆史)
    shinchi
    shinchi 2024/09/17
  • 「儲かっているふり」をする人たちが「貧乏」で苦しむ「意外な実態」(岩尾 俊兵)

    わたしたちはいつまで金銭や時間など限りある「価値」を奪い合うのか。ベストセラー『世界は経営でできている』では、気鋭の経営学者が人生にころがる「経営の失敗」をユーモラスに語ります。 ※記事は岩尾俊兵『世界は経営でできている』から抜粋・編集したものです。 貧乏は誰にでも忍び寄ってくる。 表面的には富裕層に見える人にも貧乏の影は迫る。 たとえば落ち着いた雰囲気の喫茶店で見かける、高級時計とオーダーメイドスーツで身を固め、ついでに髪の毛はジェルで固めた「デキる」ビジネスマン風の肉系お洒落ゴリラ型の人にも、である。 上品な喫茶店に寄ってみると、こうした人が相手を捕する勢いで熱心に営業している姿を時々見かけるだろう(当のゴリラは草動物なので不思議である)。 なお私は親切な肉系お洒落ゴリラ先輩からオーダーメイドスーツを買うよう説得されたことがあったが、いかんせんスーツが絶望的に似合わない。首

    「儲かっているふり」をする人たちが「貧乏」で苦しむ「意外な実態」(岩尾 俊兵)
    shinchi
    shinchi 2024/09/17
  • 立ち食いそばの名門『峠そば』が復活!懐かしの「ごま油」の香りも健在…店主が明かす、東京・日本橋茅場町で再スタートさせた「秘策」と「こだわり」(坂上 遼) @moneygendai

    立ちいそばの名門が復活! 昨年1月、再開発のため立ち退きを迫られ、最後のごま油1斗缶が無くなったのを潮に閉店した虎ノ門『峠そば』が、7月18日午前7時から場所を茅場町に移して新規オープンした。 午前6時15分過ぎ、地下鉄茅場町駅2番出口の階段を上り地上に出た瞬間、ぷ〜んとごま油の香りが漂ってきた。 駅から徒歩1分足らずの店は、自宅兼用の自社ビルのため、これまで自転車で20分かけて虎ノ門まで出かけていたが、その必要がなくなった。「それでも午前5時15分から準備を始めましたね」と店主の柏木秀之さん(43)。厨房の蕎麦やうどんを茹でる窯も湯が沸騰し始めた。天ぷら鍋にも火が入った。 開店30分前、店の外に人影が見える。一番乗りは、『花王』に勤める吉田樹由(きよし)さん(52)で、千葉県八千代市から午前5時40分の電車に乗ってやって来たという。 「友人に鉄道オタクがいて、彼の勧めで立ちいそば活動

    立ち食いそばの名門『峠そば』が復活!懐かしの「ごま油」の香りも健在…店主が明かす、東京・日本橋茅場町で再スタートさせた「秘策」と「こだわり」(坂上 遼) @moneygendai
    shinchi
    shinchi 2024/09/12
  • 意外と多い、エリートで「人生失敗」する人に共通する「シンプルな原因」(岩尾 俊兵)

    わたしたちはいつまで金銭や時間など限りある「価値」を奪い合うのか。ベストセラー『世界は経営でできている』では、気鋭の経営学者が人生にころがる「経営の失敗」をユーモラスに語ります。 ※記事は岩尾俊兵『世界は経営でできている』から抜粋・編集したものです。

    意外と多い、エリートで「人生失敗」する人に共通する「シンプルな原因」(岩尾 俊兵)
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    shinchi 2024/09/12
  • 「現状を誰かのせいにする」人ばかりの日本社会で「変えるべきたったひとつのこと」(現代新書編集部)

    わたしたちはいつまで金銭や時間など限りある「価値」を奪い合うのか。ベストセラー『世界は経営でできている』では、気鋭の経営学者が人生にころがる「経営の失敗」をユーモラスに語ります。 ※記事は岩尾俊兵『世界は経営でできている』から抜粋・編集したものです。 世界から経営が失われている 経営とは、企業や社長のものなのだろうか。 『世界は経営でできている』で気鋭の経営学者は、経営を「価値創造(=他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること」だという。 そして、そのような経営はすっかりみられなくなった。 〈世界から経営が失われている。 来の経営は失われ、その代わりに、他者を出し抜き、騙し、利用し、搾取する、刹那的で、利己主義の、俗悪な何かが世に蔓延っている。来の経営の

    「現状を誰かのせいにする」人ばかりの日本社会で「変えるべきたったひとつのこと」(現代新書編集部)
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    shinchi 2024/09/12
  • もし人間も「波動」の一種なら…ある科学者が「死は終わりではない」と考える「最新科学にもとづく根拠」(週刊現代) @gendai_biz

    田坂広志 たさか・ひろし/1951年生まれ。東京大学大学院博士課程(原子力工学)修了。1990年に日総研設立に参画、取締役などを歴任。世界経済フォーラム(ダボス会議)メンバー、内閣官房参与などを務める 田坂広志氏(73歳)。原子力工学の博士号を取得後、研究者を経て日総研の設立に参画した、日を代表する経営学者のひとりだ。 田坂氏の著書『死は存在しない』(光文社新書)がロングセラーとなり、20万部を超えたいまも、新たな読者を獲得し続けている。そこで示された、死についての衝撃的な「仮説」とは?その核心を今回、田坂氏が誌に語った。 前編記事はこちら:【元内閣官房参与が「死は存在しない」と主張する「科学的な理由」…新たな世界観「ゼロ・ポイント・フィールド」とは何か?】 この世界は「巨大な湖」 まず、素粒子などのミクロな物質の性質を解き明かす物理学である「量子力学」によれば、私たち人間も含めて

    もし人間も「波動」の一種なら…ある科学者が「死は終わりではない」と考える「最新科学にもとづく根拠」(週刊現代) @gendai_biz
    shinchi
    shinchi 2024/09/08
  • 大多数の人が「仕事に苦しんでいる」という「厳しすぎる現実」(酒井 隆史)

    「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」はなぜエッセンシャル・ワークよりも給料がいいのか? その背景にはわたしたちの労働観が関係していた?ロングセラー『ブルシット・ジョブの謎』が明らかにする世界的現象の謎とは? 「精神的暴力」の構造 どうして、楽勝のはずの仕事で多数の人が苦しんでいるのでしょう。この精神的暴力はどこからやってきているのでしょうか? ここでグレーバーの分析を確認したいとおもいます。 まず押さえるべき基的ポイントは、人間が自己を獲得するその根源には、「原因となるよろこび」が存在するという発想です。『ブルシット・ジョブ』で、仕事に意味があること、実質があることを指す表現として「世界に影響を与える」という日語があてられているとき、原文ではたいてい「make a difference in the world」がそれに該当しています。直訳すれば、「世界にちがいをつくること」

    大多数の人が「仕事に苦しんでいる」という「厳しすぎる現実」(酒井 隆史)
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    shinchi 2024/09/05
  • なぜ夫婦は「ちょっとしたこと」でケンカするのか…問題を解決する「シンプルな思考法」(現代新書編集部)

    誰もが経営の現場を持っているというメッセージを発する新書『世界は経営でできている』がベストセラーになっている。気鋭の経営学者・岩尾俊兵氏は、仕事や家庭、恋愛、老後など人生のあらゆるシーンに経営が潜んでいることを鮮やかに示し、そのことに気づかないと、人生の不合理や不条理がもたらされつづけると主張している。 前編はこちら:「経営」と「マネジメント」の違いをご存知ですか? 経営が不足しているという「日の病」 家庭は経営でできている 『世界は経営でできている』では家庭や仕事、就活、恋愛など幅広いトピックを扱いました。「家庭は経営でできている」のパートなんかは、主婦の方はもちろんのこと、意外と会社経営をされている方が共感してくださることが多いです。要するに、家庭における手段と目的の転倒や目的の喪失の話で、これこそが経営なんです。来は、奥様と子どもも幸せにしつつ自分も幸せになることが家庭の目的のは

    なぜ夫婦は「ちょっとしたこと」でケンカするのか…問題を解決する「シンプルな思考法」(現代新書編集部)
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    shinchi 2024/08/29
  • 読んでいるそばから忘れる哲学書! 現代の古典をどう読むか?(学術文庫&選書メチエ編集部)

    長いあいだ翻訳を絶望視されてきた古典が、ついに邦訳されました。著者のカヴェルは、ウィトゲンシュタインの後継者であり、アメリカ哲学の巨人です。現代の古典といえるこの難解な哲学書『理性の呼び声』は、どうしたら読めるのか。 前記事に引き続き、荒畑靖宏氏と古田徹也氏に、書の読み方について語っていただきます(記事は、2024年7月3日/ジュンク堂書店池袋店で開催されたイベントより一部編集のうえ再構成しています)。 書いた人すら忘れている? 荒畑:(『理性の呼び声』の)読者の皆さんはたぶんすごくプレッシャーを感じていると思うんですけど、まず書は、読んでいるそばから忘れていくんですよね。読みながら、一つの物語を頭の中で紡ぎ出そうとしても、これは絶対無理です。もちろんカヴェル人もたぶんできてない、結構忘れていると思いますし。 古田:恐れていたことでもあるけれど、これを買ったり借りたりして「読み

    読んでいるそばから忘れる哲学書! 現代の古典をどう読むか?(学術文庫&選書メチエ編集部)
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    shinchi 2024/08/26
  • 仏教はなぜここまで日本で受け入れられたのか…私たちの根源に埋め込まれた「空」というメッセージ(藤田正勝)

    明治維新以降、日の哲学者たちは悩み続けてきた。「言葉」や「身体」、「自然」、「社会・国家」とは何かを考え続けてきた。そんな先人たちの知的格闘の延長線上に、今日の私たちは立っている。『日哲学入門』では、日人が何を考えてきたのか、その質を紹介している。 ※記事は藤田正勝『日哲学入門』から抜粋、編集したものです。 「空」とは何か 「空」という概念をめぐって、西谷啓治が「空と即」(『講座仏教思想』第五巻、一九八二年)という論文のなかで興味深いことを記している。西谷によれば、「空」の概念はインドで──たとえば先ほど見た「色即是空」の場合のように──すべての事物がそれ自体として存在しているのではないということを言い表す理論上の概念として成立したが、それが日に伝えられたとき、純粋に理論的な概念としてではなく、むしろ感情や情緒と結びつく仕方で受け入れられた。その背景には、そもそも日では「死

    仏教はなぜここまで日本で受け入れられたのか…私たちの根源に埋め込まれた「空」というメッセージ(藤田正勝)
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    shinchi 2024/08/26
  • この身体は誰のものなのか…日本の哲学者が苦悩した「西洋と東洋の本質的な違い」(藤田正勝)

    明治維新以降、日の哲学者たちは悩み続けてきた。「言葉」や「身体」、「自然」、「社会・国家」とは何かを考え続けてきた。そんな先人たちの知的格闘の延長線上に、今日の私たちは立っている。『日哲学入門』では、日人が何を考えてきたのか、その質を紹介している。 ※記事は藤田正勝『日哲学入門』から抜粋、編集したものです。 「共通感覚」とは何か 私たちは視覚は視覚、聴覚は聴覚、嗅覚は嗅覚というように、それぞれ独立した感覚であると考えるが、古代ギリシアのアリストテレスはそれらの基層に、共通の感覚能力、つまり「共通感覚(コイネ・アイステーシス)」があると考えた。それによって私たちは砂糖の「白さ」と「甘さ」とを別の感覚として感じ分けることができるし、感覚作用そのものを感じとることもできると考えたのである。 このアリストテレスの「共通感覚」には、戦前にも中井正一や西田幾多郎、西谷啓治らが関心を寄せてい

    この身体は誰のものなのか…日本の哲学者が苦悩した「西洋と東洋の本質的な違い」(藤田正勝)
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    shinchi 2024/08/25
  • 若い頃に知りたかった、「勉強できる人」と「勉強できない人」の決定的な違い(岩尾 俊兵)

    わたしたちはいつまで金銭や時間など限りある「価値」を奪い合うのか。ベストセラー『世界は経営でできている』では、気鋭の経営学者が人生にころがる「経営の失敗」をユーモラスに語ります。 ※記事は岩尾俊兵『世界は経営でできている』から抜粋・編集したものです。 勉強は経営でできている 図書館や喫茶店などにおいて一心不乱に教科書や参考書を蛍光ペンでカラフルに塗りたくっている人に出くわすことがある。 みるみるうちに三、四、五と次々に新しい蛍光ペンが登場して彩りが足されていく。ときどき「ああっ、ピンクがもうないじゃん」などと愚痴をこぼしている。どうしようもなくなって、充血させた目をひん剥いて「だめだ、ピンクがなきゃ」と、インクが切れた蛍光ペンを買いにダッと駆け出すことも珍しくない。 こうしてようやく出来上がった充血と腱鞘炎の結晶の「作品」は確かに美しい。だが果たしてその人は当に色彩豊かな現代アートを

    若い頃に知りたかった、「勉強できる人」と「勉強できない人」の決定的な違い(岩尾 俊兵)
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    shinchi 2024/08/19
  • 「経営」と「マネジメント」の違いをご存知ですか? 経営が不足しているという「日本の病」(現代新書編集部)

    今の日を覆い尽くす病 なぜわざわざこのような手間をかけたのか。それは現代社会において「経営」を語る言葉が、ビジネスモデルがどうとか資金調達がどうとか、お金の話に終始してしまっていることに危機感があったためです。というか大学で「ビジネスモデルの理論と実践」という講義を担当していて、実際に学生起業して学費を稼いでいた私はその片棒を担ぎ続けていたという反省もあります。絵に描いたのそれっぽいビジネスモデルでうまいことお金を集めて、実際には金融投資でずる賢く儲けることはできても――そうしないと雇用を維持できないならばそれも大事なことではあるのですが――それでは人の力を借りて新たな価値を創造し市場に提供することができない。そうすると多くの人の所得を増やすことはできず、経営者自身もやがて投資も集まらなくなってジリ貧となり、会社もうまくいかなくなるぞ――といった話をこれまでも専門書や論文で発信してきま

    「経営」と「マネジメント」の違いをご存知ですか? 経営が不足しているという「日本の病」(現代新書編集部)
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    shinchi 2024/08/18
  • 「中3冬の体験」から確信…!「哲学に向いている人」と「科学に向いている人」のわかりやすい特徴(立花 希一)

    古代ギリシャの原子論から、コペルニクスの地動説、ガリレオの望遠鏡、ニュートン力学、ファラデーの力線、アインシュタインの相対性理論まで、この世界のしくみを解き明かす大発見はどのように生まれてきたのか? 親子の対話形式でわかりやすく科学の歴史を描き出した新刊『父が子に語る科学の話』。そのユニークな特徴や、著者ヨセフ・アガシをめぐるエピソードなどについて、訳者の立花希一さんが語った特別インタビューをお届けしよう。 「科学とはなにか?」を探求する学問 「科学哲学」という言葉にはふたつの意味があり、「科学的哲学(scientific philosophy)」と「科学の哲学(philosophy of science)」です。ここでは後者に限定して説明します。 科学哲学の歴史は浅く、有名な物理学者マッハをウィーン大学に招聘するため、1895年に新設された「帰納科学の歴史と哲学」講座から始まるといわれま

    「中3冬の体験」から確信…!「哲学に向いている人」と「科学に向いている人」のわかりやすい特徴(立花 希一)
    shinchi
    shinchi 2024/08/18
  • 人類究極のナゾ、「言葉」とはなにか…日本の哲学者が出した「驚きの答え」(藤田正勝)

    明治維新以降、日の哲学者たちは悩み続けてきた。「言葉」や「身体」、「自然」、「社会・国家」とは何かを考え続けてきた。そんな先人たちの知的格闘の延長線上に、今日の私たちは立っている。『日哲学入門』では、日人が何を考えてきたのか、その質を紹介している。 ※記事は藤田正勝『日哲学入門』から抜粋、編集したものです。 不可思議な「言葉」 一般に「言葉とは何か」ということを考えてみると、二通りの理解が成り立つように思われる。 第一に考えられるのは、言葉は、考えるための、あるいは考えたものを表現するための道具である、という理解である。つまり言葉は、あらかじめ存在している思考の内容──それは日語とか英語といった具体的な言語、自然言語以前のものと言わざるをえないであろう──に形を与えるものであるという考えである。 それに対して、第二に、思考は言葉を通してはじめて成立するのであり、言葉は思考の単

    人類究極のナゾ、「言葉」とはなにか…日本の哲学者が出した「驚きの答え」(藤田正勝)
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    shinchi 2024/08/15
  • 「メンタルの強い人」ほど「良い服装」をしている…その「納得の理由」(小川 清史) @gendai_biz

    自衛隊ではどのように精神力を鍛えているのですか?」 これはよく聞かれる質問です。 「過酷な現場で活動する自衛隊なら、隊員たちの精神を効率よく鍛える特別なプログラム(秘密のトレーニング法)が一つや二つくらいあるのではないか」と期待されての質問かもしれませんが、実は自衛隊の精神鍛錬は意外とシンプルです。 自衛隊はまずは“形”から入ります。 形を整えることで、心も整えていくのです。 ※記事は、小川清史:著『どんな逆境でも、最高のパフォーマンスを発揮する 心を「道具化」する技術』より一部を抜粋編集したものです。 “形”が整えば心も整う 防衛大学校、自衛隊では、整理整頓を徹底的に叩きこまれ、服装や生活態度についても厳しく指導されます。 衣服はプレスを毎日しっかりと行う。はジャンルに関係なく、見た目がきれいにみえるように背の高いから順に棚に並べていく等々いろいろありますが、整理整頓された空間

    「メンタルの強い人」ほど「良い服装」をしている…その「納得の理由」(小川 清史) @gendai_biz
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    shinchi 2024/08/13
  • 苦しすぎる人生に救いはないのか…根源的な苦悩に効く「哲学のヒント」(藤田正勝)

    明治維新以降、日の哲学者たちは悩み続けてきた。「言葉」や「身体」、「自然」、「社会・国家」とは何かを考え続けてきた。そんな先人たちの知的格闘の延長線上に、今日の私たちは立っている。『日哲学入門』では、日人が何を考えてきたのか、その質を紹介している。 ※記事は藤田正勝『日哲学入門』から抜粋、編集したものです。 「他者」とは何か 書『日哲学入門』の第5講では、「自己と他者」について考える。私たちはほんとうに「自己」について知っているのであろうか。むしろ自己自身を見つめるのを避けて生きているのではないだろうか。あるいは、相手の表情の背後にある「他者」そのものを私たちは知っているだろうか。私たちはそもそも「他者そのもの」に迫りうるのであろうか。「他者」と言ったとき、それはすでにかなたに逃れ去ってしまっているのではないだろうか。そうした問題を、井筒俊彦や西谷啓治、森有正、坂部恵、西田

    苦しすぎる人生に救いはないのか…根源的な苦悩に効く「哲学のヒント」(藤田正勝)
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    shinchi 2024/08/12
  • 生きるのはなぜこんなに不安なのか…どこにいっても居場所がない「人間の本質」(藤田正勝)

    明治維新以降、日の哲学者たちは悩み続けてきた。「言葉」や「身体」、「自然」、「社会・国家」とは何かを考え続けてきた。そんな先人たちの知的格闘の延長線上に、今日の私たちは立っている。『日哲学入門』では、日人が何を考えてきたのか、その質を紹介している。 ※記事は藤田正勝『日哲学入門』から抜粋、編集したものです。 「学の哲学」から「生の哲学」へ 日の哲学の基礎が踏み固められるうえで西田幾多郎が果たした役割は大きいが、それを踏まえ、あるいはその影響を受け、日の哲学は大正から昭和に入った頃にさらに多様な展開を遂げ、豊かな成果を生みだしていった。ちょうどこの時期に多くの研究者がヨーロッパに留学し、新しい哲学の潮流に触れたこともその要因となった。 たとえば九鬼周造や田辺元、阿部次郎、三木清、高橋里美、務台理作、和辻哲郎らが大正の後半から昭和の初めにかけてドイツ、フランスに留学し、帰国後、

    生きるのはなぜこんなに不安なのか…どこにいっても居場所がない「人間の本質」(藤田正勝)
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    shinchi 2024/08/08
  • なぜキーエンスは成功したのか…「合理的な意思決定ができない」日本企業に足りないものとは(河本 薫)

    自動制御機器、計測機器、情報機器などの開発および販売を手掛ける、株式会社キーエンス。圧倒的な生産性で知られており、2022年度には、10%を超えれば優良企業だとされる営業利益率で驚異の54.1%という数値を叩き出した。また、数年前から販売を始めたデータ分析ソフトウェア「KI」の導入企業数は数百社にも上り、その勢いは留まるところを知らない。 ビジネスの最前線を走る同社は、社内外に何重にもそびえる壁をどのように乗り越え、あるいは壊して進んでいくのか? 「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」の初代受賞者である著者が、実際に変革を進めるキーパーソンたちに話を聞くことでその謎を明らかにする一冊『データドリブン・カンパニーへの道』(河 薫著)より、一部抜粋してお届けする。 『データドリブン・カンパニーへの道』連載第15回 『日企業は「海外型ソリューションの輸入」だから上手くいかない...キー

    なぜキーエンスは成功したのか…「合理的な意思決定ができない」日本企業に足りないものとは(河本 薫)
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    shinchi 2024/08/03