「ゲーミフィケーションとは、料理のようなもの」 最後に登壇した国際大学GLOCOM客員研究員の井上明人氏は、これまでのパネリストの発言を補足する形で、ある研究者による「ゲーミフィケーション批判」について取り上げた。井上氏は「節電ゲーム #denkimeter」プロジェクトの提唱者であり、「ゲーミフィケーション-<ゲーム>がビジネスを変える」(NHK出版)の著者としても知られる。 井上氏は、ジョージア工科大学のイアン・ボゴストによるゲーミフィケーション批判を取り上げ、その主旨について「“バッジ”や“レベル”といったゲームの断片的な機能を取り入れただけで、それが『ゲーム』になるというのはおかしい。ゲームとは、もっと複合的な現象である」というものだと説明した。 井上氏個人としては、この論に「半分同意」であるとする。同氏は「ゲーミフィケーション」と「バッジやレベルといったゲーム的な機能」との関係を