出前授業、地元へ恩返し 名取・閖上出身の弁理士石川さん 6年生の教室で発明工作などを通じて知的財産権の重要性を教える石川さん(中央) 宮城県名取市増田小(児童888人)で20日、日本弁理士会による知的財産権に関する出前授業があり、東日本大震災で両親を失った同市閖上地区出身の男性が教壇に立った。知的財産権や特許制度の理解を深めることが被災地の将来の発展に役立つとの思いから、今後も東北各地の学校に出向いて授業を続ける考えだ。 男性は大阪府の弁理士石川竜郎さん(38)。仲間の弁理士と3人で同校を訪れ、6年生計112人を対象に、特許や実用新案など知的財産権の意味と大切さを説いた。 スポーツ観戦時に紙コップとポップコーンを持つと両手がふさがって応援しにくい例を挙げ、子どもたちに新しい容器を開発する発明工作にも挑戦してもらった。 石川さんは震災時、閖上6丁目の実家に帰省中で、父邦男さん=当時(7