日本のIT(情報技術)エンジニア人材が逼迫し大きな問題となるなか、IT業界は賃上げのニュースに沸いている。日経クロステックが複数のシステムインテグレーター(SIer)に2024年春の賃上げ状況を聞き取ったところ、妥結済みまたは交渉中の賃上げ率(総額)は、5%を超えている。改善の兆しは明白だ。だが、本当にITエンジニアは、自身が生む価値に見合う給与を手にしているのだろうか。安月給に甘んじ、実は「
昨年末に人生ではじめて面接を担当したので、考えたことを書いていきます。 大前提 面接をやるにあたって、個人的に心がけたのは「勘違いしない」ということです。 ネット上で流れてくる人事みたいな人間にはなりたくないな、と。 ただ採用する側になってみて、確かにこれは担当者を勘違いさせる魔力があるなと感じました。 良くないですね。 ただやっぱ採用って組織やチームとしてはめちゃくちゃ重要な活動なので、そこにコミットするのは大切。 特に小さな会社であればあるほど。 前提 今回の採用に関しては、iOSエンジニアの中途採用でした。 新卒採用だったらまた基準は違うと思います。 やるべきこと 面接に臨む前に、履歴書・職務経歴書は熟読しました。 SNSアカウント/Github/ポートフォリオサイトがあれば、それもサラッと見て。 面接そのものは実際そんな大事じゃないのかなと改めて思ったりもしました。 書類からある程
はじめに みなさん、『世界一流エンジニアの思考法』読みましたか?(唐突) 結構 X(Twitter)で話題になっていたり、周りに読んでいる人も多かったので 年末年始のお休みに読もうと思ったら、あっという間に読了しました。 (電車の中で読んでいたら、同僚から「課題図書です」と連絡がきました。すごいタイミング) 知識の定着という意味でも、読んだことを書き出しておきたいと思います。 ※本の要約ではなく、私自身気になった点をピックアップしています。 偉大な習慣を身につけたプログラマになる 本書の「はじめに」にて 彼らはなにも全員が常人と比べて著しく頭の回転が速いわけでも、天才的記憶力を持つわけでもない。 主に「思考法」(マインドセット)が高い生産性を形づくっているのだ。 小手先のテクニックでもなければ Tips でもなく、その圧倒的なパフォーマンスは思考法から生まれているという事実。 いわゆる「一
株式会社はてなでテックリードとして仕事をしている id:stefafafan です。今回は自分が個人的に考えてきたことを記事としてまとめてみます。 エンジニアリングマネージャーの4領域とは EMでなくとも4領域を意識する必要がある テックリードの場合 スクラムマスターの場合 Individual Contributor (IC) の場合 ロールを持たないソフトウェアエンジニアの場合 結局エンジニアリングマネージャーの役割とは 終わりに エンジニアリングマネージャーの4領域とは ここで私がEMの4領域と呼んでいるのは以下の4つの領域のことです。 テクノロジーマネジメント アーキテクチャやテストなど プロジェクトマネジメント 見積もりやアジャイル開発など プロダクトマネジメント ビジョンや仮説検証など ピープルマネジメント メンバーの成長やメンタリングなど これらの4つの領域は @hiroki
最近、毎日のようにEMのいくおさん( @dora_e_m )とTwitterXでわちゃわちゃしてる。彼のポストを見ていると、ガンプラをつくるかビールを飲むかしかしていないように見えるが、それで合っている。 という冗談はおいといて真面目な話をすると、エンジニアとしての僕は彼と仕事ができている今の時間のことを本当に貴重な時間だと思っている。とにかく仕事がしやすいし、いろいろな気づきを与えてくれるおかげで、自分自身の成長も感じている。 エンジニアリングマネージャとしての知識が豊富でスキルが高いというのはもちろん、人との接し方や日常的なふるまいもとても尊敬できるものなのだ。 そこで今日は、僕が彼とこの3ヶ月間仕事をしていて、やりやすい・尊敬していると感じていることの中から10個だけ簡単に紹介しようと思う。僕からいくおさんへの日頃の感謝の気持ちをあらためて書いておこうと思っただけとも言う(ふだんから
はじめに 私は、さくらインターネットというクラウドサーバの会社の社長をしていて、よく経営者の方からのメンタリングのリクエストをいただくことがあります。 その中で多くの割合を占めるのが、ITエンジニア(以降、エンジニア)のマネジメントと、エンジニア組織の構築をどのようにすればいいのかというテーマです。 確かに、どんなビジネスをするにしても、単にSaaSやノーコードツールを活用するだけでは足りなくて、自分たちでシステム開発しないといけないケースが増えてきているのは、間違いないなと思います。 外注をしてシステム構築をするケースももちろん多いですが、基幹システムのような使いにくくても自社の社員が我慢すればいいものと違って、自社のお客様向けのシステムだと使いやすくないとお客様が離脱してしまいますし、常にアップデートをし続けて、最良のUI/UXを作ることが業績に直結します。 要は、今のデジタルシステム
はてブの人気エントリーに日本のエンジニア達は海外に出なければいけないという記事があった。 カナダ在住で経験年数4年のソフトウェアエンジニアで年収1600万円の方らしく、 日本より海外の方がソフトウェアエンジニアの給料が一般に高いので海外に行くべきという話が書かれている。 実際僕も居住地域による給与差を利用すべく渡米し、先月の記事 では新卒から数えて8年で年収が12倍になっていた話も紹介した。 一方、年収1600万円であれば海外に出なくても稼げると思っているので、 国内にいてもできそうなものも含め、ソフトウェアエンジニアとして給料を上げる上で過去に活用したハックを紹介していきたい。 昇給履歴 新卒入社 僕が新卒で入社した会社の当時の初年度給与は450万円だった (公開情報)。 大学の4年間はずっとアルバイトとしてソフトウェアエンジニアをやっていて、 3社を渡り歩いて時給は800〜1350円と
昨日、ゆのんさん( https://twitter.com/yunon_phys )が社内の勉強会で「エンジニアリングマネージャとは?」って話をしてくれて、面白いなぁって思いながら聞いてた。 今日は @yunon_phys が社内勉強会で、エンジニアリングマネージャについてお話をしてくれてとてもよかった。こんな話が社内で聞けるのって福利厚生だなぁと思いながら聞いてた。— SHIIBA Mitsuyuki (@bufferings) October 13, 2023 その中で「エンジニアリングマネージャが見ることのできる範囲はめちゃ広いから、すべてを完璧にしようとするんじゃなくて、その場に応じてスキマを埋めるような動きができるといい。組織の成長とともにその動きも変わっていく」ってことを言っていて、これって自分のソフトウェアエンジニアとしての動きにも似たところがあるなぁと思ったので雑にメモ。
1. はじめに 1年前の入社4年目の私は、開発チームのリーダーの経験はなく、また、スプリントの計画も立てたことが無いような状態でした。 そんな状態で、突然リーダーとしてプロジェクトの意思決定をすることになりました。 自分に務まるかとても不安で、恐怖すら感じていました。 実際にやってみると、これまでいかに作業者視点で物事を考えていたか、プロジェクト全体が見えていなかったのかを痛感しました。 現在では、マネージャーが休みや出張で不在の場合でも、私がいればうまくチームメンバと協力して開発を進めてくれると言っていただけるまでになりました。 それと同時に、より楽しく開発できるようになりました。 本記事では、私がリーダーとして振舞うことになった経緯と、その振る舞いの具体例を紹介します。 同じような開発者の方の参考や励みになればと思います。 2. チームの背景 1年前当時の私が所属しているチームは以下の
フリーランスのWebエンジニアとして仕事をする上で、いつも気をつけていたことをつらつらと書いてみます。 フリーランスやっている人、興味ある人の参考になれば。 ※情報商材みたいなタイトルになったけど中身は真面目(多分) ※(一行だけ宣伝)今はSALESCOREでCTOやってます!積極採用中です!自分に興味もっていただけた方、お気軽にご連絡ください! 自分についての情報フリーランスのWebエンジニアを2年半 当時はRails, Vue.js, Reactがメイン(2018-2020) 情報系の大学院 → メガベンチャー2年 → スタートアップ2年からの独立 今はSALESCOREのCTO 単価は相場の最高額くらい お金の話あんまりしたくないが、みんな興味あると思うので一応 一度お世話になったFindy Freelanceさんの募集を数年ウォッチして、自分がFindyさんで受けた案件が頭を抜けて
及川卓也氏に聞く必要な“エンジニア力”の身につけ方 「自分の付加価値は何なのか」を考え続けていく必要がある 及川卓也氏が思う「エンジニア」と「生成AI」の関係性 米国OpenAI社が公開した「ChatGPT」が盛り上がりを見せている中、議論されがちなのは“AIの脅威”。それではエンジニアやプログラマーにとって、AIは脅威なのでしょうか?それとも新たな相棒なのでしょうか? 今まで多くのエンジニア組織をまとめてきた及川卓也氏に、エンジニアとChatGPTの関係についてうかがいしました。 ChatGPTに対してプログラマーができること ーー最近の話でいうと、ChatGPTのような生成AIが出てきて、なんか「エンジニアの仕事も取られるんじゃないの?」とか、エンジニアもプログラミングをやっていて、ChatGPTももちろんプログラミングをするというのはあるとは思うんですけど、そういう意見も一部はあるの
こんにちは。モロと申します。 実は数年前警察のお世話になり、数年裁判等をやって、昨年晴れて無罪放免となったのですが、そういえばその後どこにも情報をまとめていなかったことに気が付きました。 正直にいうとまったく気の進まない作業ですし、数年間これにかかりきりだったこともあり「わざわざまとめなくても誰でも知ってることでは……?」みたいな気持ちもあります。 とはいえ冷静に考えると大抵の人は一生関わり合いになることのない知識で、お世話になった界隈に対して何も残さないのも不義理という感じがしたため遅ればせながら筆を執らせていただきます。 はじめに 当記事は、実際に警察のお世話になり、数年間弁護士の方にご指導いただきはしたものの、あくまで法律の専門家でも何でもない一エンジニア(というか多少エンジニアリングをかじったデザイナー)によるもので、第三者による監修等もなされていません。 実体験に基づいて少しでも
今回はエンジニアバブルの背景を整理することで、また大なり小なり起きるであろうバブルに備えることを目的としてまとめます。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 エンジニアバブルとは何かIT業界では新興の業界ということもあり、大小のバブルが発生しやすい特徴があります。この20数年の日本国内を振り返っても下記のようなものがありました。 ITバブル(1999-2000年) クラウドバブル(2010年前後) ソーシャルゲームバブル(2010年代前半) AIバブル(現在) このコンテンツで言うエンジニアバブルとは、プログラマを中心としたエンジニアが売り手市場となり、待遇が右肩上がりで提示されやすい状況を指します。エンジニアバブルでは求人倍率が上昇し、即戦力採用が活発化しました。提示年収が現年収比 1.25倍を超えたりすることも多々ありま
有望なスタートアップに入社して、事業を伸ばして、上場したい。ストックオプションを使ってお金持ちになりたい。 そんな考えはもう古い。 今アツいのは、勢いのないスタートアップに入社することだ。 勢いのないスタートアップとは、資金調達のニュースが結構前に出たきりあまり露出がなく、社員数も増えていない、停滞していそうなスタートアップのことである。 私は歴10年ちょっとの中堅もとい中年エンジニアなのだが、エンジニアとしての実力は贔屓目に見ても中の下程度だ。 しかし、勢いのないスタートアップでは私のような凡庸な人間であってもとても重宝される。 勢いのないスタートアップの経営陣は能力が高くなく、すごい社員もあんまりいない。 みんなすごくないから、黙々とほどほどに仕事をしているだけで貢献を認めてもらえる。 つよつよエンジニアがすごいスピードで開発しているのを見て劣等感を感じることはないし、よくわからないエ
久しぶりに転職をした。 理由は「上司がクソ・年収も上がらない」という至極単純なもの。 自分は人手不足と言われているエンジニア業界でも、人が居ないと嘆かれている言語のエンジニアである。 正直に言って、今までは求人に乗っかればそれなりに内定を取れたので、そんな感じでいくだろうとタカをくくっていた。 ところが、今回の転職はめちゃくちゃ難航した。 受けたカジュアル面談は20社近く。 約半数の選考に進み、スキルチェックで落とされたのが3社、面接で落ちたのが2社、内定獲得したが辞退したところが3社。 打率3割は高いと思うかもしれないが、経験者なら誰でもOKのSESなので自慢にならないんだ。すまんな。 最終的には良さげなところを見つけ転職は幕を閉じたが、かけた期間はおよそ6ヶ月。 それをぼちぼち忙しい業務の合間と土日に行っていたので、もう身も心もすっかり摩耗した。 ようやく落ち着いて新しい環境にも慣れた
ChatGPT 4がリリースされてから、近い将来プログラマという職業はどうなってしまうのだろうと、と不安になったのですが、ようやく考え方が整理できたので書いてみたいと思います。 AIと過去のテクノロジーの違い今までもディスラプティブなテクノロジーは自分の人生で何回か登場しています。そもそもパーソナルコンピュータが衝撃的でしたし、自分が大学生の時に体験したインターネットもそうでした。スマートフォンもかなりのものでした。 しかし、私はそれのどれも「脅威」は感じたことがありませんでした。なぜかというと、やりたいなら、それを自分がそれをやればよいので、そんなには困りません。ところが、今回のAIの場合は、たとえAIを自分がやったとしても、そんなに遠くないうちに自分はいらなくなるでしょう。モデルをトレインする人は必要かもしれませんが、たぶんそんなに多くの人は必要ありません。 そうでなければ、AIをイン
GPT-4時代のエンジニアの生存戦略 ※ この記事の内容の一部はこちらのイベントでお話したことと重複します。 はじめに 2023年3月1日にOpenAI社よりChatGPTのAPIが公開されました。 さらに14日にはGPT-4が登場し、その翌々日にはMicrosoft 365 CopilotでGPT-4をOffice製品に搭載することが発表されるなど、AI領域で大きな変化が起きています。 変化の速度の速さと変化量の大きさにより、私自身も追いつくのが精一杯な状態です。 個人的には、iPhoneの登場時以上の衝撃を受けています。 人類の歴史上、過去3回AIブームがありました。Generative AIが4回目のブームになります。 そして、特に日本においては顕著なのですが、AIへの過度な期待とそれへの失望の繰り返しがここ数十年にわたって繰り返されてきました。 直近だと数年前のDeep Learn
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