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2010年11月5日のブックマーク (8件)

  • “コンテンツの切れ目が縁の切れ目”――オタクは誰と会話している? - シロクマの屑籠

    かつての俺には、ゲームやアニメとオタク仲間さえいれば満足できる時期があった。オタク的なライフスタイルを軸にした幸福追求モデルが十分に機能し、ずっとこれからもやっていけると思いこめた時間が、確かにあったと思う。 そうした生き方に綻びが生じた理由は色々あるけれど、その理由のひとつに「オタクは(そして俺は)誰と会話しているのか」という疑問があった。この疑問について、書き残しておく。 「おたく、誰と会話しているの?」 「おたく」の語源が二人称だという説や、最近のライトオタク事情などを踏まえて、「オタクはコミュニケーション志向です」と主張する人もいるかもしれない。そういえばオタクの祭典・コミケも、オタク同士のコミュニケーションを一大理念として掲げていたような気がする。 ところが「オタク同士のコミュニケーション」というやつが、一時期の俺には引っかかりどころだった。 一般に、オタク同士の会話は、アニメな

    “コンテンツの切れ目が縁の切れ目”――オタクは誰と会話している? - シロクマの屑籠
  • 不良債権としての『文学』 大塚英志

  • 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』にみる、マルチロールな感情移入と、その洗練 - シロクマの屑籠

    俺の妹がこんなに可愛いわけがない 高坂桐乃 クッションカバー 出版社/メーカー: コスパ発売日: 2010/05/02メディア: おもちゃ&ホビー クリック: 57回この商品を含むブログ (1件) を見る 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』。 上手にアニメ化して欲しいと気を揉んでいたけど、どうやら杞憂だったみたいだ。三話まで見たが、俺はもう限界だ。典型的なオタクアニメであり、ストライクゾーンの狭い作品なんだろうけど、どうやら俺はそのど真ん中にいるらしく、どうしようもありませんね。ああ、「萌える」ってこういう感覚だったんだと思い出した。桐乃ー!桐乃ー! 妹こと桐乃の描かれ方は、古典的なツンデレ妹キャラクターの範疇に入る。そういう意味では手垢のついたキャラクタージャンルとも言えるが、桐乃の目の描き方や身体の動きの数々に、さりげなく可愛らしさが埋め込まれており、ハイレベルな造型となっている。エ

    『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』にみる、マルチロールな感情移入と、その洗練 - シロクマの屑籠
  • エクリチュールについて - 内田樹の研究室

    クリエイティブ・ライティングは考えてみると、私が大学の講壇で語る最後の講義科目である。 80人ほどが、私語もなく、しんと聴いてくれている。 書くとはどういうことか。語るとはどういうことか。総じて、他者と言葉をかわすというのは、どういうことかという根源的な問題を考察する。 授業というよりは、私ひとりがその場であれこれと思いつくまま語っていることを、学生たちが聴いているという感じである。 「落語が始まる前の、柳家小三治の長マクラ」が90分続く感じ・・・と言えば、お分かりになるだろうか。 昨日のクリエイティヴ・ライティングは「エクリチュール」について論じた。 ご存じのように、エクリチュールというのはロラン・バルトが提出した概念である。 バルトは人間の言語活動を三つの層にわけて考察した。 第一の層がラング(langue) これは国語あるいは母語のことである。 私たちはある言語集団の中に生まれおち、

  • 自分で考え始めた若者たち - Chikirinの日記

    最近の若い人は当に偉いよね。今回ドラフトで日ハムが交渉権を得た早大の斎藤佑樹投手。甲子園での駒大苫小牧高、田中将大投手(当時)との投げあいを覚えている人も多いはず。その相手の田中まーくんは既にWBCも経験し、プロとして着々と経験と実績を積みつつある。だからといって斉藤投手が大学進学を後悔したり、焦ったりしているわけではないでしょう。 ちきりんが偉いと思うのは、彼らが「自分で人生を選んでいる感」があることだ。 高校を卒業した時、直接プロに行くのか、大学を経てからプロに行くのか、ふたりには迷いがなかった(ように見えた)。まーくんは最初からプロに行くに決まってるだろ、的な闘志をみなぎらせていたし、斉藤選手(なんとか王子だっけ・・)は「学生生活も楽しみたい」という意思が明確だった。 既に着々と英語の勉強をしているまーくんに対し、日に残ると明言し続けるダルビッシュ投手にも同じことを感じる。将来

    自分で考え始めた若者たち - Chikirinの日記
    sizukanayoru
    sizukanayoru 2010/11/05
    "なんの才能もなくて道がひとつしかなければ、むしろそのほうが道の選択は楽でしょう。"
  • ラーメンは滅びんよ、何度でもよみがえるさ - Joe's Labo

    九州系ラーメンの伝道者とも言える桂花ラーメンが事実上倒産してしまった。 実は昨年、10年ぶりにべる機会があったのだが、ずいぶん淡白な味になったなと 感じたことをおぼえている。 いや、薄くなったとか不味くなったとかじゃなく、新鮮味がないというかなんというか。 社会全体がめまぐるしく変化する中で、90年代から止まっているような印象をもってしまった。 外全般が競争の激しい業種だとは思うが、中でも最激戦区はラーメンだろう。 誰でもべるし、誰でも通になって一家言もてる。そして、誰でもやれる。 何年も徒弟修行する必要もないし、難しい免許がいるわけでもない。 元ヤンだろうがサラリーマンだろうが、腕一で「自慢の一品」を出せてしまう。 と書くと、まるで秩序の無い百鬼夜行状態のように見えるが、実際にはバラエティに富んだ 魅力ある産業が生まれている。常に進化し続けるし、地方からも新たなブームが沸き起こ

    ラーメンは滅びんよ、何度でもよみがえるさ - Joe's Labo
  • 『アクセルワールド 6巻 浄火の神子』 川原礫著 トラウマの回復の物語 - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    読んでいてとっても安定感がある。が、巻末で作者自身も言っているように、「開いて終わる」系統の作品なので、どこまでもこの「熱」を維持できるかはわからないなー。とはおもうが、いまのところ飽きもせず面白いです。基的に物語を作るのがうまいんでしょうねー。こういう「数が作れる」というのは、才能だよなーと思う。 さて、この『アクセルワールド』って基的に、トラウマの回復の物語、なんだよね。ゲームのシステムから、キャラクターの動機、物語の基もすべてそこ。いっそ潔いほど。けど、たぶん「それ」が、物語としてはとても基的なモノだと僕は思う。「何かをする意欲・動機」ってのは、トラウマの反動による「憧れ」なんじゃないかな、と僕は思う。そこには、自分の持つ「トラウマという原初の衝動」という闇を直視しなければならない過酷さと、現実を無視した不可能な「憧れ」による劣等感との戦い。。。って、どっちも、シンドイ話だな

    『アクセルワールド 6巻 浄火の神子』 川原礫著 トラウマの回復の物語 - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
  • 「ゲーセンは終わった」と言われ続けた歴史 - ゲームミュージックなブログ

    ネット上を見ていると「ゲームセンターは終わった」という言葉をたまに見つけることがあります。これはおそらく  ただ、昔からゲーセン通いの人はわかるとは思いますが、この「ゲーセンは終わった」という台詞、今に始まったことではなく、昔から言われていたのですよね。それは10年やそこらではなく、おそらく30年はさかのぼれると思います。  というわけで、今日はゲームセンターがピンチと言われた歴史を辿ってみたいと思います。 ★スペースインベーダーブームの終演(1979年~1980年)  1978年、『スペースインベーダー』が大ブームを超える社会現象にまでなり、アーケードゲームが大発展したのは多くの人が知るところでしょう。  しかしブームは翌年には収束してゆきます。すると今までインベーダーブームに乗じて次々と出来ていたゲームセンターやインベーダーハウスの収益が一気に落ち込むことになります。  しかも当時、ゲ