エクリチュールについて - 内田樹の研究室

クリエイティブ･ライティングは考えてみると、私が大学の講壇で語る最後の講義科目である。 ８０人ほどが、私語もなく、しんと聴いてくれている。 書くとはどういうことか。語るとはどういうことか。総じて、他者と言葉をかわすというのは、どういうことかという根源的な問題を考察する。 授業というよりは、私ひとりがその場であれこれと思いつくまま語っていることを、学生たちが聴いているという感じである。 「落語が始まる前の、柳家小三治の長マクラ」が９０分続く感じ・・・と言えば、お分かりになるだろうか。 昨日のクリエイティヴ・ライティングは「エクリチュール」について論じた。 ご存じのように、エクリチュールというのはロラン･バルトが提出した概念である。 バルトは人間の言語活動を三つの層にわけて考察した。 第一の層がラング（langue） これは国語あるいは母語のことである。 私たちはある言語集団の中に生まれおち、

[gurosu]

エクリチュール

[kurenai7]

エクリチュールってすごい発見だよなぁ

[kurechon]

エクリチュールってすごい発見だよなぁ

[fragilee]

階層社会で下位に位置づけられている人々は、そのような鳥瞰的な視座から言語について考察する機会から事実上隔離されているのである。

[royalwarrant]

ロランバルト

[bartleby0911]

私たちは「自分が選択したエクリチュール」の虜囚となるのである。

[tamai0911]

私たちは「自分が選択したエクリチュール」の虜囚となるのである。

[taiz-y]

「言語運用は階層社会を再生産するためのもっとも効率的な装置である」

[authority-site]

エクリチュールについて (内田樹の研究室)

[marutathu]

エクリチュードについて分かりやすく書いてある

[kazu64]

内田先生の本領発揮。彼は街場シリーズで、「知性の翻訳者」という役割の意義を明示的にしてくれている。

[holypp]

こういうことを知らないと読み方が変わってくるから困る。知らないことが間違いとは思わないけど。＞（ミシェル･フーコーは２０００人程度の読者を想定して『言葉と物』を書いたとはっきり言っている）。

[sato3cha]

↓全ての層に理解してもらう、ではなく。広い層が踏むことができる、手がかりとしてのアドレスリンクを提示してくれれば、って話だろうよ。

[toaruR]

バルトネタ、俳句でコメント書くべきか。

[tsuneaki02]

「〜だけれど〜」は、うまくやると、楽しかったり格好良かったり。『無難ではない選択肢』に過ぎないのだろうけど。「キャラ化する世界」も思い出す。

[simpleplay]

「私たちは「自分が選択したエクリチュール」の虜囚となるのである。」

[teni-totte]

「私たちは「自分が選択したエクリチュール」の虜囚となるのである。」