副題は『双極性障がいの正しい理解を求めて』。「障害」の「害」の字を開いているのは編著者の意志あってのことらしいが、おれは面倒だし、なんか変だと思う(だったら「障」の字に悪い意味はないのか、とか)ので「障害」を使う。この本は現場のお医者さんから研究者、当事者までいろいろの人の文章で成立しているが、人によって「害」の使い方はまちまちである。 おれは一応というか、一応といったら問題があるか、医者から「双極性障害」と診断を受けている身であって、双極性障害に関する本などはできるだけ読みたいと思っている。思っているが、「リチウムが有効だとわかっているが、その機序がわからない」というあたりから新発見は今のところないように見える。ちなみにおれはリチウムでもバルプロ酸でもなくオランザピンを飲んでいるんだけれども。それにしたって、機序がわかっていないのはかわらない。 まあ、とはいえ、自分自身がこの障害に付き合