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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (134)

  • クリプトン伊藤社長の「態度」: たけくまメモ

    またぞろ「初音ミク」界隈が騒がしくなってますね。この前もグーグル検索で初音ミク画像がいきなり表示されなくなったり、ウィキペディアの初音ミクの項目での著作権侵害疑惑で、ややこしい騒動が起きたりしたばかりですが、今度はニコニコ動画に絡んだ問題ですよ。 騒動は今月頭からみたいですけど、騒ぎが大きくなったのは昨日みたい。俺はこの件ではネット見てなかったので今日気がつきましたよ。とっくに2ちゃんねるのニュース速報+などではスレッドが乱立して祭り状態になってます。出遅れてすいません。 とりあえずわかっているのは、クリプトンの社長と「ニコニコ動画」を運営しているニワンゴの親会社であるドワンゴが、「契約した・しない」「オリジナル曲作者に使用許可をもらうのはどちらだ」「ドワンゴは、勝手に初音ミクをJASRACにアーティスト登録するな」みたいなことで揉めているということです。 この事件、論点が多岐にわたって結

  • 「少年サンデー」に『デスパッチン』みたいな: たけくまメモ

    ←これはサンデーのではなく、『デスパッチン』のために岡田芽茂さんがお送りくださったデスパッチン表紙絵。 ところでここのコメント掲示板に書いてくださった方がいて知ったのですが、「少年サンデー」で『デスパッチン』と似た連載が始まったそうですね。ネット情報を見た限りでは、なるほど、たしかに似ています。相原コージ君は、さっそく参考のためサンデー買って読んだそうです。 俺は、実はまだ読んでません。もし当に似ているのだとすると、うっかり読んでしまって、影響受けるのがイヤだからです。俺が『デスパッチン』を思いついたのは、入院するずっと前でしたから、たぶんサンデーの連載より構想は早かったはず。俺の構想の一部は、この夏にこのブログですでに発表してあります。 ▼デスパッチン構想 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/20_e29a.html http:

  • 【篦棒な人々 4】「ダダカン」糸井貫二・抜粋: たけくまメモ

    篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 [河出文庫] ※これを書いている現在、アマゾンの在庫が一時的に切れたのか発送予定が「3~5週間」と表示されています。別のネット書店に在庫がある場合がありますのでそちらをご覧ください。河出書房さんはなるたけ早くアマゾンに納入されますようお願い申し上げます。 ◎BK1→★ ◎紀伊国屋BOOKWEB→★ ◎ジュンク堂書店BOOKWEB→★ ◎セブンアンドワイ→★ ◎楽天ブックス→★ いよいよ日から『篦棒な人々』の発売であります。早い屋さんなら4日には並んでいたと思います。俺のはネット書店で売れることを特に期待しとりますので「立ち読み」代わりに掲載していたこの連載も、ついに最後となりました。今回は裸体行動芸術家・ダダカンこと糸井貫二師についてであります。 この章だけは他とは趣が違い、複数の人間に取材をしたルポルタージュ形式をとっております。なにしろマスコ

  • 【篦棒な人々 3】「正義の味方」川内康範・抜粋: たけくまメモ

    『独学に勝る勉強はない』がうっかりシリーズ化してしまいましたが、ここで12月5日発売『篦棒(ベラボー)な人々』[河出文庫 ](予約受付中)の告知もさせてください。康芳夫氏・石原豪人先生と来まして今回ご紹介するのは「月光仮面」「レインボーマン」そして今年になって弟子の森進一を破門して話題になりました「おふくろさん」の作詩家である川内康範先生インタビューからの抜粋であります。川内先生は、詩人・作家・脚家という文学者としての側面の他に、民族派運動家・自民党歴代総裁の私設政策顧問・政治評論家にして芸能界・裏社会にも通じるコワモテの人という側面があります。 今年の春先の「おふくろさん騒動」のとき、俺は先生の思い出についてエントリを立てました。そちらも併せてお読みください。 ▼川内康範先生の想い出(1~2) http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/03

  • 独学に勝る勉強はない(1): たけくまメモ

    ※追記:最初にアップしてから少し書き足してあります。 今回書こうと考えているのは、「学校の勉強」についてです。俺は、自分が高卒だから言うのではないですが、「学校の勉強」というのは、当は小学校の六年間で充分ではないかと考えてます。俺自身、胸に手を当ててみても、47年間の人生当に役に立った、と思えるのは小学校で習った「読み書きソロバン(算数)」だけで、これには感謝しています。 でも中学以降の勉強となると、因数分解なんてすっかりやり方を忘れてますし、英語も中二レベルくらいからだいぶあやしい。それ以外の学科の内容もほとんど忘れちゃってる。高校の授業も同様です。中学高校の勉強も、大学以降に気で学問しようと考えたら絶対必要なんだと思いますけど、すべての人間が学者になるわけではない。俺ばかりでなく、ほとんどの人には「受験勉強」以外の意味はあんまりないのではないでしょうか。 でも学校をさぼった記憶

  • たけくまメモ : まだ最悪ではない

    たぶん俺は楽天的性格なのだと思う。昨年暮れ、2度目の脳梗塞を発症して開頭手術を行い、意識を取り戻して、最初に思ったことが「まだ最悪ではない」という言葉だった。なぜかといえば、とりあえずはまず、生きているということ。これだけでもう最悪ではない。そして病気は俺から歩行の自由を奪い発語もやや不自由になったが、それでも他人と不都合なく話せるし、論理的思考にも問題はなさそうだ。目も見え、手先も一応動くので、ワープロを打つこともできる。つまり俺にとって、、仕事やブログに復帰するための障害は何一つないということである。 こうなると、俺のもともとの性格である楽天性が首をもたげる。その次にかんがえたことは、なんとかして「たけくまメモ」を再開できないかということと、自分の病気をギャグにできないかということだった。ブログで「脳梗塞のラブリーな言い替え方募集」をしてみようと思ったり。俺もちょっと考えたが、「脳づま

  • 【篦棒な人々 2】「元祖やおい」石原豪人・抜粋: たけくまメモ

    12月5日発売の河出文庫「篦棒な人々」二人目は、挿絵画家の石原豪人先生であります。俺の世代には、60年代の少年マガジン巻頭グラビア、特に大友昌司の「怪獣図鑑」のイラストレーターとして有名であります。しかし豪人先生、少年雑誌ばかりでなく少女雑誌・芸能雑誌・大衆小説誌を中心に絵を膨大に描きまくり、70年代以降はSM雑誌・ゲイ雑誌にも精力的に作品を発表されるなど、亡くなられる直前まで「生涯現役」でした。 俺も晩年の先生と何度か仕事させていただきましたが、絵に衰えがなく、感激したのを覚えています。それで高田馬場にあった仕事場にお邪魔すると、先生、台所から妖しげな強壮剤(豪人ドリンクと俺が命名)を出してきて、いきなりエロ話をされるのが常でした。エロ話を得意とする老人は多いですが、豪人先生のはエロ話と「超現実的な話」が混在しており、この世のものとは思えない面白さでした。この経験があったので、QJインタ

  • 【篦棒な人々 1】「虚業家」康芳夫・抜粋: たけくまメモ

    12月5日発売の拙著『篦棒(ベラボー)な人々』(河出文庫)の宣伝を兼ねた抜粋です。これを読んで「もっと読みたい」と思われましたら、なにとぞ文庫のほうもよろしくお願いいたします。アマゾンにて予約受付中です。 第一弾は興行師にして自称「虚業家」の康芳夫(こう・よしお)氏です。以下、QJ創刊準備号に載せたプロフィールとともに、インタビューの一部を抜粋します。康氏に続きまして来月頭までに、石原豪人・川内康範・糸井貫二氏のインタビューを順次抜粋紹介していきます。 ●康芳夫・プロフィール 西暦千九百参拾七年東京西神田に中国人医師の子として生まる母は日人 八歳太平洋戦争終了 拾五歳海城高校入学番長のマネージャーとして辣腕揮う 弐拾歳横浜国大入学壱年で中退翌年東京大学入学 五月祭で各種イベント企画石原慎太郎呼ぶ 弐拾五歳不世出の興行師神彰と出会う東大卒業と同時にアート・フレンド・アソシエーション入社初仕

  • http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_0d8a.html

  • 許される模倣・許されない模倣: たけくまメモ

    前エントリで、「竹熊はトレースと模写の違いを混同して議論している」というような疑問が寄せられました。具体的にはおがたさん、fineさん、ニュー速+住人さんなどからの書き込みです。まずおがたさんが、 《どうも竹熊さんの論旨に違和感を覚えるのですが、 A) 元絵を下に敷いてトレースして描く B) 元絵を隣において描く C) 元絵を思い出しながら描く の3つは分けて考えるべきではないでしょうか? 今回の事件はAですよね。竹熊さんが論じているのは主にC、ひょっとすればBも入る程度で、Aは入っているのかな? もちろん、じつはこの3つ、境界線は曖昧であったりするのですが、 すくなくともBとCの地点から見れば、これらとAとの距離は非常に遠いものがあるように思います。》 と書き込まれ、ついでfineさんが、 《 同感です。 私もたけくまさんはBとCについて書かれていると受け取りましたし、それであればたけく

  • たけくまメモ : 【著作権】平沢進インタビューが面白い

    ITmediaで小寺信良氏が執筆している平沢進インタビューが面白い。平沢氏はテクノユニットP-MODELのリーダーとして、もうかれこれ四半世紀も活動している大ベテランのミュージシャン。彼はまた、音楽出版社とJASRACに「支配」されている音楽業界のありかたに疑問を持ち、自分の曲は自分で管理したうえで、自分のサイトでの音楽配信を1999年から続けていることでも有名です。 http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005.html ↑「保証金もDRMも必要ない」音楽家・平沢進氏の提言(聞き手・小寺信良) 俺もつねづね出版界のシステムには疑問を持っているわけですが、音楽界の著作権管理のことは正直いってよくわかりませんでした。JASRACが著作権管理を「代行」していることは知ってましたが、実際にはミュージシャンとJASRAC

  • なぜ結末も決めずに文章(物語)が書けるのか?(1): たけくまメモ

    昨日からコメント掲示板で、◆ OZCI/VVVB2さんと「文章術」をめぐる問答が始まりました。最初は梅棹忠夫の『知的生産の技術』で紹介された「こざね法」という文章作成法をめぐっての議論で、それが「創作」についての話にまで発展して面白いことになっているのですが、俺は今、『サルまん』の締め切りで当はそれどころではありません。とりあえず展開だけ下にアップします。ログをそのまま載せますので、俺の書き込みには勘違いがあるかもしれません。 当は資料に当たってきちんと論じたい内容なんですが、そのヒマがありません。中に登場するわからない言葉は、すみませんが各自ググって調べてみてください。◆ OZCI/VVVB2さん、そんなわけで申し訳ないですが、連休明けまでしばらく突っ込んだ相手ができないと思います。ただしこのエントリのコメントスレを作りますので、◆ OZCI/VVVB2さんだけでなく、何か発言したい

  • 川内康範先生の想い出(1): たけくまメモ

    ←ダンディな川内康範先生 齢87になって、再びマスコミをにぎわせておられる川内康範先生ですが、愛弟子であったにもかかわらず礼儀を失した森進一を破門したり、押しかけた無礼なテレビクルーに向かってステッキを振り回して一喝するなど、お元気そうでなによりです。ステッキの翌日はマスコミ各社にお菓子をふるまわれるなど、怒っても気配りを忘れないところもさすがといえます。 俺が川内先生に最初にお目にかかったのは1994年8月のことでした。当時仕事をしていた雑誌『クイック・ジャパン』(太田出版)で、俺は「QJ名物老人インタビュー」と呼ばれた連載をしていました。オリバー君を日に呼んだプロモーター康芳夫氏・「怪獣図鑑」の挿絵画家・石原豪人先生に続いて、川内先生は三人目でしたが、なにしろあの『月光仮面』『レインボーマン』の原作者であり、お元気なうちにぜひお話を伺いたいと思っていたのです。 ←川内インタビューが載

  • たけくまメモ : ダダカン再訪記―藝術仏の近況

    ←「少年サンデー」1971年3月21日号「へんな芸術」特集に掲載されたダダカン師の写真。撮影/羽永光利、「Quick Japan」96年2月vol.6に再掲。 昨日、日帰りで仙台に行き、ほぼ9年ぶりにダダカンこと糸井貫二師にお会いしてきました。96年に俺が「クイック・ジャパン」でダダカン師を取材し、98年の拙著『篦棒(ベラボー)な人々』に収録したのですが、それがこの12月に河出書房新社から文庫化されるため、挨拶に伺ったのです(文庫発売は10月と告知してましたが、諸事情で12月初旬になりました)。 ダダカン師は日におけるハプニング・アート、全裸行動芸術の開祖的存在であり、1964年の東京オリンピックに刺激を受け銀座の路上で丸めた新聞紙で赤フンドシをくるんだものを聖火に見立ててて全裸で走り、お巡りさんに捕まったり、1970年の大阪万博で太陽の塔を赤軍派が占拠した事件のときには、数百人の機動隊