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reviewとヒストリーに関するsizukanayoruのブックマーク (97)

  • 「〈身売り〉の日本史: 人身売買から年季奉公へ」下重 清 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    中世・近世を中心に日において人身売買がいかにして無くならず生き残り続けたか、を通史として浮き彫りにした文字通り「身売り」の日史の概説。 古代から中世にかけて、人はものとして売り買いの対象だった。鎌倉・室町時代を通して時の政権も例えば無理やり誘拐や騙して売り飛ばしたりといったものは不正とされたが人身売買そのものは禁止されなかったし、戦国時代は文字通り「人取り」という奴隷売買が国内のみならず海外向けにも行われていた。江戸幕府になっても禁止されたのは人商い業と人をかどわかして売る行為であって人身売買そのものは禁止されなかった。ただ、譜代下人から年季奉公へと雇用形態が変化したことによって人身売買の対象は大きく縮小したが、男性の人身売買はほぼ無くなったものの、いわゆる遊女・売女など苦界に沈めるという行為を通しての女性の人身売買は残り続けることになった。 何故江戸時代に女性の身売りは無くならなか

    「〈身売り〉の日本史: 人身売買から年季奉公へ」下重 清 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
  • 【読書感想】歴史の「普通」ってなんですか? ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    歴史の「普通」ってなんですか? (ベスト新書) 作者: パオロ・マッツァリーノ出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2018/10/12メディア: 新書この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 歴史の「普通」ってなんですか? (ベスト新書) 作者: パオロ・マッツァリーノ出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2018/10/13メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 平成が終わりを迎えるのに、 今の社会問題は100年前と変わっちゃいない! 今の昔も変わらない日人の姿を、事件や新聞記事などの資料などから明らかにする。笑える戦後の庶民の伝統文化論。 「保育園がうるさい! 建設反対! 」(昭和51年) 「マニキュアしてるから、漬け物なんて作れなーい」(昭和13年) 「祝日に国旗を掲揚する慣例はありません」(警視庁・大正9年) 「生まれつきの茶髪

  • 【読書感想】悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    悪と全体主義―ハンナ・アーレントから考える (NHK出版新書 549) 作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2018/04/06メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る Kindle版もあります。 悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える (NHK出版新書) 作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2018/04/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 「安心したい」──その欲望がワナになる 世界を席巻する排外主義的思潮や強権的政治手法といかに向き合うべきか? ナチスによるユダヤ人大量虐殺の問題に取り組んだハンナ・アーレントの著作がヒントになる。トランプ政権下でベストセラーになった『全体主義の起原』、アーレント批判を巻き起こした問題の書『エルサレムのアイヒマン』を読み、疑似宗教的世界観に呑み込まれない思考法を解

    【読書感想】悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 『へうげもの』価値の相対化と「清然」の話 - ポンコツ山田.com

    最終巻が発売されてしばらく経ってしまった『へうげもの』。 衝撃的な古田織部の最期(?)に拙者の固き丹田も緩み候えば、何を書いていいものやらと思案していたのですが、全巻再読して、ようやくいくつかポイントが見えてきたので、それをまとめていこうと思います。 今回はタイトルのとおり、 戦国の世と『へうげもの』の価値観 作の主人公である古田織部の生き様を通して描かれていることとに、価値観の相対化、あるいは絶対的な価値観の否定、というものがあります。 そもそも作の舞台である戦国時代といえば、まさに戦国の名のとおり、戦で勝つことが武士の命題であり、そのためにどう生きるか、武士とはいかにあるべきかという「武」の価値観が幅を利かせている(少なくとも、創作物ではそう描かれる)ものですが、『へうげもの』では第1話から、主人公の織部が、武で成り上がり大大名を目指すと同時に、物(名物)に対し並々ならぬ価値を置い

    『へうげもの』価値の相対化と「清然」の話 - ポンコツ山田.com
  • 【読書感想】素顔の西郷隆盛 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    素顔の西郷隆盛 (新潮新書) 作者: 磯田道史出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/03/28メディア: 新書この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 素顔の西郷隆盛(新潮新書) 作者: 磯田道史出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/04/13メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 今から百五十年前、この国のかたちを一変させた西郷隆盛とは、いったい何者か。薩摩での生い立ちから、悩み多き青春と心中未遂、流謫の南島から幕末の渦中へと舞い戻り、策謀と戦闘の果てに倒幕を成し遂げ、ついには賊軍として西南戦争で自決するまで―後代の神格化と英雄視を離れて、「大西郷」の意外な素顔を活写、その人間像と維新史を浮き彫りにする。 西郷隆盛とは、どんな人だったのか。 最後は西南戦争で「賊将」として落命したにもかかわらず、西郷隆盛とい

    【読書感想】素顔の西郷隆盛 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】西郷隆盛 維新150年目の真実 ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    西郷隆盛 維新150年目の真実 (NHK出版新書 536) 作者: 家近良樹出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2017/11/08メディア: 新書この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 西郷隆盛 維新150年目の真実 (NHK出版新書) 作者: 家近良樹出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2017/11/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 最新の研究成果を盛り込んだ決定版 都会的、エレガント、手先が器用、涙もろい……。 無数の証言から浮かび上がる、史上最大のカリスマの素顔。 物腰が優雅でスマート、この上なく男前。計算が得意で経済に明るく実務能力も高い。人目をはばからず涙を流し、人の好き嫌いが激しく、神経がこまやかでストレスに悩まされる……。徳川将軍から園の芸妓まであらゆる人々の証言を読み込み、西郷をめぐる七つの謎を解きながら〝大西郷

    【読書感想】西郷隆盛 維新150年目の真実 ☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】闇に魅入られた科学者たち―人体実験は何を生んだのか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    闇に魅入られた科学者たち―人体実験は何を生んだのか 作者: NHK「フランケンシュタインの誘惑」制作班出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2018/03/08メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 カルト的人気を誇る、NHK「フランケンシュタインの誘惑」待望の出版化! 科学者の好奇心は、それが優秀な頭脳と結びつけばつくほど、制御不能なものとなって人々の眼前におぞましい姿を現す。ある者は湧き出る探究心の赴くままに、ある者は名誉欲に憑かれ、別のある者は国家権力とともに、暴走する。倫理にもとる戦慄の人体実験の歴史を紐解き、科学の闇に迫った驚愕のノンフィクション! ■もくじ 第1章 切り裂きハンター 死のコレクション 外科医・解剖学者 ジョン・ハンター 第2章 “いのち"の優劣 ナチス 知られざる科学者 人類遺伝学者 オトマール・フォン・フェアシュア

    【読書感想】闇に魅入られた科学者たち―人体実験は何を生んだのか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】ギリシア人の物語III 新しき力 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ギリシア人の物語III 新しき力 作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/12/15メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る Kindle版もあります(が、発売は2018年4月です) ギリシア人の物語III 新しき力 作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/04/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 夢見るように、炎のように―永遠の青春を駆け抜けたアレクサンダー大王。32年の短くも烈しい生涯に肉薄した、塩野七生最後の歴史長編。 fujipon.hatenadiary.com fujipon.hatenadiary.com 『I』ではペルシア戦争、『II』では、ペリクレス時代が主に描かれていた『ギリシア人の物語』。いずれも読みごたえ抜群だったのですが、この『III』で完結しま

    【読書感想】ギリシア人の物語III 新しき力 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 書評 「サピエンス全史」|深津 貴之 (fladdict)

    長らく積んであったサピエンス全史を、お正月休みを使って、ようやく読了。前評判通りの良作だった。一年最初のとして、かなりいいものを引き当てた感がある。書はホモ・サピエンスの出現から情報革命まで、あらゆる軌跡を1冊にまとめた超大作だ。タイトルに違わず、ホモ・サピエンスの歴史全てを俯瞰したである。 書は、ホモ・サピエンスとネアンデルタールの明暗を分けた、人類最初の革命、「認知革命」から語られる。 およそ7万年〜3万年の期間に、ホモ・サピエンスは高度な抽象思考の能力を獲得する。この瞬間、人類はDNAの奴隷から、後天的な学習により自らを大幅にリプログラミング可能な、特異な生物となった。抽象的な思考の獲得は、人類に「物語」(共同幻想)を与え、それはより巨大なコミュニティの運営を可能とすることとなる。 環境を改変しながら世界に拡散する人類は、1万年ほど前に農業という概念を発明する。しかし、古代人

    書評 「サピエンス全史」|深津 貴之 (fladdict)
  • 『土木と文明』はスゴ本

    土木から見た人類史。めちゃくちゃ面白い。 土木工学とその影響という切り口で世界史を概観する。テーマは、都市、道路、橋、堤防、上下水道、港湾、鉄道などに渡り、テーマごとに豊富な事例で紹介する。土木技術の発展なしには文明も発達せず、また文明の発展につれて土木技術も発達してきた。そうした土木工学と文明の関わりを歴史的に串刺しで見ることができる。 大きなものから小さなものまで、人が手がけてきた土木事業は、それこそ星の数ほどある。それをどうやって整理するか。書は、そのとき直面した問題(治水、防衛、流通、疫病対策等)と、利用できるリソース(人・技術・時間)、そして成し遂げられた結果(土木事業)という観点で整理しているのが素晴らしい。 面白いことに、問題と対策という視点で眺めると、時代や地域を超えた普遍性が現れてくる。異なる時代・地域の人々が、それぞれに知恵を絞り、そのときに手に入るリソースを駆使した

    『土木と文明』はスゴ本
  • 【読書感想】ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊 作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/01/27メディア: 単行この商品を含むブログを見る 内容紹介 アテネに栄光をもたらした民主政の最大の敵は〝ポピュリズム〟だった―― 国内の力を結集することで大国ペルシアを打破した民主政アテネ。不世出の指導者ペリクレスの手腕により、エーゲ海の盟主として君臨し、その栄光は絶頂をむかえた。しかし、デマゴーグが煽動するポピュリズムが台頭すると、アテネはスパルタとの不毛きわまる泥沼の戦争へと突き進んでしまうのだった――。なぜ、かつてできたことができなくなってしまうのか。なぜ、輝かしい栄光はまたたくまに霧散してしまったのか。民主主義の質をえぐりだす歴史大作。 fujipon.hatenadiary.com この巻のサブタイトル「民主制の成熟と崩壊」というのをみて、なんてタイムリーなんだろう、と

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  • 『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』はスゴ本

    「役に立たない人を安楽死させよう」という世の中になるなら、それはどんなプロセスを経るか? これが、嫌と言うほど書いてある。ヒトラーの秘密命令書から始まったT4作戦[Wikipedia]を中心に、医師が「生きるに値しない」と選別・抹殺していった歴史が緻密に書かれている。 対象となった人は多岐に渡る。うつ病、知的障害、小人症、てんかんに始まり、性的錯誤、アル中、反社会的行動も含まれていた。こうした人びとが何万人も、ガス室に送られ、効率的に殺されていった。ユダヤ人の迫害にばかり目が行っていて、書を読むまで、ほとんど知らなかった自分を恥じる。書は、不治の精神病者はガス室へ『夜と霧の隅で』で教えていただいた(hachiro86さん、ありがとうございます)。 問題は、ナチスに限らないところ。優生学をナチスに押し付け断罪することで、「消滅した」という図式にならない。社会システム化された「安楽死」(と

    『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』はスゴ本
  • 【読書感想】チェ・ゲバラ - 旅、キューバ革命、ボリビア ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    チェ・ゲバラ - 旅、キューバ革命、ボリビア (中公新書) 作者: 伊高 浩昭出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/07/24メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 1928年、アルゼンチンに生まれた革命家チェ・ゲバラ。医学生時代にラテンアメリカを旅し、貧富の格差や米国支配の問題に目覚める。カストロ兄弟と共にゲリラ戦で活躍し、59年のキューバ革命政権樹立に貢献。要職を歴任するものの、思いは全ラテンアメリカでの革命推進にあった。再び戦地に赴くチェ。だが前哨戦のコンゴ、続くボリビアで過酷な現実に直面し…。彼の遺した膨大な文章と関係者への取材から実像に迫る。 僕はずっと、チェ・ゲバラという人の「ファン」ではあるのです。 自分自身は、「革命」なんてことはできないけれど、世の中に、こういう鮮烈な生きかたをして、最期まで自分を曲げなか

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  • 【読書感想】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書) 作者: ヤマザキマリ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/12/17メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る Kindle版もあります。 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書) 作者: ヤマザキマリ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/02/19メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 大ヒット漫画『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリを、ただ古代ローマと風呂が好きなだけの漫画家だと思ったら大間違い。実は一七歳で単身イタリアに渡り国立美術学校で美術史と油絵を学んだ筋金入りの美術専門家なのだ。そんな彼女が初の美術論のテーマに選んだのは、偏愛する「ルネサンス」。しかしそこは漫画家。あの大巨匠も彼女にかかれば「好色坊主」「筋肉フェチ」「人嫌い」と

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  • 【読書感想】大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    大国の掟―「歴史×地理」で解きほぐす (NHK出版新書 502) 作者: 佐藤優出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2016/11/08メディア: 新書この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす (NHK出版新書) 作者: 佐藤優出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2016/11/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 大統領選後のアメリカはどうなるか?イギリス離脱後のEUのゆくえは?プーチンのユーラシア主義の質とは?英米からロシア、中東から中国まで。新旧政治家の比較考察から、各国に特有の論理を読み解く歴史的アプローチ。地理をふまえて各国の戦略に迫るアプローチ。双方の合わせ技で国際情勢の質を一気に把握する。「分析家・佐藤優」の集大成! 佐藤優さんが語る「大国を動かす掟」。

    【読書感想】大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす ☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】サピエンス全史 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/08メディア: 単行この商品を含むブログ (13件) を見るサピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/08メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る Kindle版もあります。 サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/16メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るサピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ出版社/メーカー:

    【読書感想】サピエンス全史 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】ギリシア人の物語I 民主政のはじまり ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ギリシア人の物語I 民主政のはじまり 作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/12/18メディア: 単行この商品を含むブログ (6件) を見る 内容紹介 あのローマ人の偉大なる先人たちを描く、鮮烈な新シリーズの幕開け! 古代ギリシアの民主政はいかにして生れ、いかに有効活用され、機能したのか。その背後には少ない兵力で強大なペルシア帝国と戦わねばならない、苛酷きわまる戦争があった――。不朽の名作『ローマ人の物語』の塩野七生が、それ以前の世界を描く驚異の新・三部作第一弾! 文より この作品の中では、民主主義はどうあるべきとか、民主政下のリーダーはどう行動すべきか、また有権者の側はそれにどう関与すべきか、についてはいっさい言及されない。その代わり、なぜ彼らは、それまでは誰一人考えつかなかった民主政を創り出す気になったのか。また、いつ誰が、どのようにしてそれを機能させ、また

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  • 『奴隷のしつけ方』のレビュー~現代にも、奴隷の人と、そうじゃない人がいる~ - 本で死ぬ ver2.0

    たいていの苦悩が、一晩寝ると収まる徒花です。ちなみに、今回も長い。 もくじ 古代ローマ人と現代人が協力! 「リーダー論」のにしようとした痕跡 結局サラリーマンは現代の奴隷なんじゃないか問題 自ら進んで奴隷になる人々 「奴隷」と「非奴隷」を分つもの 奴隷は高い! 奴隷は資産 ディオゲネスも奴隷を所持していた! 国が管理する奴隷もいた 奴隷は解放されても、すぐ自由になるわけではない。 キリスト教も奴隷を認めていた ユーモアを笑えるための大前提とは おわりに 今回紹介するのはこちら。 奴隷のしつけ方 作者: マルクスシドニウスファルクス,ジェリートナー,橘明美 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2015/05/28 メディア: 単行 この商品を含むブログ (12件) を見る 古代ローマ人と現代人が協力! 著者に「マルクス・シドニウス・ファルクス」という名前があるが、彼は奴隷たちを使うの

    『奴隷のしつけ方』のレビュー~現代にも、奴隷の人と、そうじゃない人がいる~ - 本で死ぬ ver2.0
  • 『邪馬台国はどこですか』を読んだら期待を裏切られた - 本で死ぬ ver2.0

    パクチーがべられない徒花です。 もくじ 鯨統一郎氏について 『邪馬台国はどこですか?』の概要 バーを舞台にひたすら語りだけで織りなされる 宮田の主張 ブッダは悟りなんて開いていなかった 邪馬台国は岩手県にあった 聖徳太子と推古天皇は同一人物である 織田信長は自殺した 明治維新の陰の首謀者は勝海舟 イエスの復活は仕組まれていた 松永の怪しいポイント ●ワインの怪 ●松永の熱意が異常 ●殺人事件の話題 ●やたらたくさん料理が出てくる 結局、なにも起きませんでした おわりに 今回紹介するのはこちら。 邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫) 作者: 鯨統一郎 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1998/05 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 114回 この商品を含むブログ (161件) を見る 鯨統一郎氏について 現在はミステリ作家として活動している鯨統一郎(くじら・とういち

    『邪馬台国はどこですか』を読んだら期待を裏切られた - 本で死ぬ ver2.0
  • 【読書感想】ヨーロッパ覇権史 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ヨーロッパ覇権史 (ちくま新書) 作者: 玉木俊明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/10/05メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る Kindle版もあります。 ヨーロッパ覇権史 (ちくま新書) 作者: 玉木俊明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/10/30メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) ヨーロッパは他地域に対し、ずっと優位にあり、覇権を握っていたように思われてきた。しかし、それはたかだか一九世紀に達成されたことにすぎない。書は、オランダ、ポルトガル、イギリスなど近代ヨーロッパ諸国が勢力を拡大し、世界を一変させた過程を追う一冊である。「軍事革命」で他の地域に優る軍事力を手にし、近代国家のシステムを発明。その後、大西洋貿易で力をつけ、アジアへ―。現在の世界は、どのように形成され

    【読書感想】ヨーロッパ覇権史 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言