瀬古 博子 2017年7月6日 木曜日 キーワード:添加物 農薬 食中毒 日本経済新聞の社説(6/25)で、めずらしく有機JASについて書いていた。(2017/6/25付「食の健康志向を脱・安売り競争に生かせ」) 米アマゾン・ドット・コムが約1兆5000億円で、自然食品に強い高級スーパーの米ホールフーズ・マーケットを買収することにふれ、日本の流通業者もこの分野の開拓に真剣に取り組んではどうかとの内容だ。 背景としては、健康志向の高まりから、付加価値が高い有機食品の購入者が増えていることがあるという。 読んでみて、いくつか気になった点があった。 ●有機=健康的か まず、有機食品が消費者にとって「健康によい」「安全性が高い」食品という、よくある思い込みである。 有機農産物等、いわゆる有機食品を定義するのはJAS(日本農林規格)制度の中の有機JAS規格だが、これは環境面の規格であり、安全性ではな