故郷や応援したい自治体への寄付を促す「ふるさと納税」制度で、長野県安曇野市が今年度、地元に本社と工場があるパソコンメーカー「VAIO(バイオ)」の製品を返礼品に採用したところ、寄付金が昨年度の75倍以上も集まっていることがわかった。 返礼品の人気で申し込みが殺到し、今月1日にはパソコン100台を追加投入したが、わずか2分で予定数に達した。 ふるさと納税による同市への寄付は、今年度、約3億9000万円(2125件)で、昨年度の年間516万2000円(211件)から飛躍的に増えている。 この制度には、寄付額から2000円を差し引いた額の住民税や所得税が減額される利点がある。 市は6月、市制施行10周年を記念し、ソニーのパソコン事業を引き継いだバイオ社の高性能ノートパソコン「VAIO Z」の2機種を返礼品に採用。寄付金が40万円以上なら市場価格約25万円、30万円以上なら同約20万円の機種を選べ