【問・論争】言語によって思考が決まってしまうのか? 言語が異なれば私たちの見てる世界も違うのでしょうか? 言語によって私たちの思考は決まってしまうのでしょうか? そのような疑問から論争を巻き起こしたアカデミックワード、それが「言語相対論」、または「言語決定論」、「サピア・ウォーフ仮説」です。 【関連する分野】言語学・心理学・人類学 これらの専門用語は主に言語学や人類学といった分野から始まり、心理学でも取り上げられるようになりました。 言語相対論とはなにか 言語相対論も言語決定論もサピア・ウォーフの仮説も共通しているのは「言語によって少なからず思考や認識に影響が与えられる」ということです。 提唱者であるサピアの弟子であるウォーフがアメリカ先住民ホピ族の言語であるホピ語を分析したところ、ホピ語と英語をはじめとした標準西洋語の間には「埋めることのできない、翻訳不可能なほどの溝がある」と言って物議