まず空気の流れを制御する サーバーの熱対策としてまず思い付く手段は空調である。では,部分的に温度が際立って高い場所が生じた場合はどうするか。ここで,空調の温度を下げてサーバー・ルームをもっと冷やせばいいと考えていないだろうか。 これは正しい熱対策とは言えない。「局所的な熱なのに,部屋全体を冷やすことは電気代の無駄」(日本ヒューレット・パッカードの高原明彦インフラソリューションマーケティング本部プログラムマネージャ)。空調を強めるより,まずは熱を逃がす方法を考えたい。 熱対策を考える上で重要なのは,サーバー・ルーム全体の効率的な冷却である。その基本になるのは,エアフロー(空気の流れ)を考慮したラックや空調設備のレイアウトだ。冷気の通り道「コールド・アイル」と暖気の通り道「ホット・アイル」を分けて作るように,ラックの向きや列をそろえる(図1)。 一般に,サーバーは前面から冷気を取り込み,背面か
皆さんの中にも、その昔ベッコアメにお世話になった人たちはたくさんいるだろう。日本の個人向けインターネット接続サービスの元祖、ベッコアメ。その設立者であり、現在、ダンボネット・システムズを経営している尾崎憲一さんの仕事術とは──。 「インターネットは楽しい」。その思いで、個人向けインターネット接続サービス国内第1号となる「ベッコアメ・インターネット」を作り上げた尾崎憲一さん。当時、法人向けのインターネット接続サービスはいくつかあったが、値段が高く、個人ではとても手が出ない時代だった。「個人でインターネットをやる時代が来る」と信じ、個人接続サービスをやってほしいと大手に申し込んだが笑い飛ばされた。「日本ではありえない」といわれたのが、約13年前、1994年のことだ。ほとんど使命感のみで作り上げたベッコアメは、瞬く間に個人ユーザーの間に広まっていった。 そんな日本のインターネットユーザーの父的存
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