巣穴から出てくる出てくる、その数13匹。北海道旭川市に近い里山で、キタキツネの子どもたちが母ギツネの帰りを並んで待つ姿を、同市の動物写真家神田博さん(65)がカメラに収めた。 「顔はキツネ色だが、体はまだ産毛。母ギツネの授乳の順番待ちで巣穴から出て来た時がシャッターチャンス。でも、10匹以上を一度に撮れたのは初めて」と神田さん。 キツネの出産は一般的に3~5匹といわれるが、神田さんは毎年10匹前後を産む巣があるという農家の知人からの情報で、5年前から毎年この巣穴の観察を続け、今年は最高の13匹(写真には11匹)を数えたという。「多産系なのか、周囲にエサが豊富なためなのか定かではないが、この巣穴の子ギツネの多さは驚くばかり」と話していた。(深沢博)