元外資系証券のイギリス人有名アナリストが、370年続く伝統工芸を守る老舗企業の社長になる。映画のようなストーリーですが、本当の話です。そして、ここから学ぶべきことがたくさんあります。 私たちは、「日本の伝統は守るべきもの」とか、「職人さんは伝統工芸を守るために、皆、必死になっている」という固定観念を持っていませんか? もちろん、日本の伝統文化にも伝統工芸にも、次世代に残していくべき素晴らしいものはたくさんあります。しかしながら、すべてを正しいものとしてひとくくりに語るのは、とても危険です。当たり前ですが、伝統工芸であっても、社会に必要とされていなければ消えていきますし、やるべきことをやらずにただ作るだけでは価値はなくなっていきます。 今日ご紹介するのは、元ゴールドマンサックス証券のトップ銀行アナリストから、神社・寺院などの文化財修復・施工業の漆塗りや彩色、錺金具の業界最大手である小西美術工
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