不正を指摘された教授たちはどうなったか 2016年には、東京大学や文部科学省などに研究データ改竄を訴える告発文が届いた。その中には小室一成教授の論文もあったが、もっとも多かったのは、門脇孝・糖尿病代謝内科教授の研究室から発表されたものだった。2003~13年に発表された7つの論文で18カ所の不正の可能性が指摘された。その中には、「データ本体の長方形に、あたかも釘を打ち込むように不自然に下に伸びるエラーバーが隠されていた」、「700日、710日、720日などとキリの良い数字の日に死亡するマウスが不自然に多い」などが含まれていた。 では、このような不正を指摘された教授はどうなったのだろう。驚くべく事だが、諭旨解雇された眼科教授を除き、誰も責任をとっていない。いずれも第三者委員会が設けられたが、黒川教授が文書による厳重注意を受けた以外、不問に付された。定年退職した門脇孝教授を除き、いずれも東大教
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