僕の友人で、二人姉妹なのに、生まれてから一度も親に、「お姉ちゃん」と言われたことがないという人がいる。二人とも「何々ちゃん」と名前を呼ばれるだけで、そうなると妹の方も、「お姉ちゃん」とは呼ばなくて、名前で呼び合うことになる。そう言えば彼女にはいわゆる「お姉さんらしい感じ」はない。「お姉さん」「お兄ちゃん」と呼ばれ続ける事は、その人の性格に影響するらしい。「兄」とか「弟」とか言うのは、人が持って生まれた資質ではなくて、社会的に規制された結果、というか周囲がそれを強要してるのである。 人は分ける。上と下。右と左。陰と陽。善と悪。とにかく分けたがる。自分自身さえも分けてしまう。不良か優等生か。運動神経がいいか悪いか。人間嫌いか社交家か。完全にどちらかである人なんて絶対にいなくて、僕らは混然とした存在なのに、混然を受け入れるってのは難しいから、面倒くさがりの脳は、あるいは機能は、それ自体をあるがま
「eclectic」のちゃんとしたレビューへの要望を、いくつか頂いた。 自分としては、別項できちんとカタをつけたつもりだったのだが、どうやらごまかしきれなかったようだ。(当たり前だ。) 正直に言うが、とても、書きづらい…。 まず、歌詞が頭の中に残っていない。断片しか残っていない。「ジャコ・オノ」、「ウーゴコ・ウー」、「ア・アールー」、「カーガミ」とかそんなのだ。もう呪文のようだ。まず歌詞を把握しなくてはいけない。だが、あの読みにくい歌詞カードだ。非常に面倒である。 また、「eclectic」の背景となる情報を、僕は小沢健二と全く共有していない。過去の作品の頃、少なくとも僕は小沢健二と同じ時代の東京、あるいは東京近郊の風景を共有していた。しかし、「Eclectic」はニューヨークで書かれている。そんな所には行ったこともない。 さらに、今回は小沢健二のメディアへの露出が極めて少ない。だから、小
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