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ブックマーク / pencroft.hatenablog.com (43)

  • 宇宙世紀の悶々 「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」 - 挑戦者ストロング

    悶々とするハサウェイ 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 【Blu-ray通常版】 バンダイナムコアーツAmazon ロボットアニメに平気で今村昌平を持ち込む男・富野由悠季原作の、たぶん忠実な映像化(原作未読)。宇宙世紀の童貞あるある。 (★4) 男どもを虜にするギギという娘のエロさはいわゆる「遊郭の囲われもの」のエロさであって不健全で不健康、それゆえに惹きつけられる類のものだ。ギギを見てオレが連想したのは都市伝説の「桃娘」だ。古代中国で桃だけを与えられ育てられた少女は、書記長クラスの偉いさんしか抱けない超高級娼婦。肢体は柔らかく肌からは桃の芳香がするという(モチ先生のエロマンガで読んだ)。メシが桃だけじゃー死ぬだろというツッコミはさておき、スケベ妄想のひとつのすぐれたパターンであろう。『閃光のハサウェイ』はギギを当代最高レベルの作画と演技で描き、エロいだけの小娘を唯一無二のファム・ファタ

    宇宙世紀の悶々 「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」 - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2021/06/23
    完璧な見解だと思います~
  • 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にモヤモヤ - 挑戦者ストロング

    「シン・エヴァンゲリオン劇場版」、観てきました。エバー終わるんですって。イヤですね。めんどくさいですね。憂ですね。観たくないですね。しかしまあしょうがないので観てきました。 シン・エヴァンゲリオン劇場版 緒方恵美Amazon DVヒモ野郎が更生したからって褒めちぎるのかという問題 (★3) 白状するとエバンゲリヨンでわたくしが何より好きなのは、自動ドアから巨大兵器に至るまでありとあらゆる無機物の美しい機構がキビキビと動く、刹那の快楽の積み重ねである。このフェティシズムだけはテレビ版から今作に至る四半世紀、世界チャンピオンとして防衛戦を重ね、長期政権を築いてきたと思っている。後のアカデミー賞監督が撮った「パシフィック・リム」の、イェーガー操縦システムのどんくささを思い出してください。あれが普通の人が思いつくやつです。庵野秀明は全然普通じゃない。エントリープラグが軸回転しながら挿入される動き

    「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にモヤモヤ - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2021/03/13
    “DVヒモ野郎にボコボコ殴られた直後に「でも愛してるんやで…」と抱きしめられてコロッとイカレる女の心理と、完全に無関係なんでしょうかね”
  • 「天気の子」を観た - 挑戦者ストロング

    天気の子Blu-rayスタンダード・エディション 発売日: 2020/05/27メディア: Blu-ray 新海先生はいつも新しいプレイを我々に教えてくれる ★3 確かなところから言うならば、新海先生は「君の名は。」でとった万馬券をオール全額すべて換金して「天気の子」に張り、長い製作期間中(アニメ作りは手間暇かかって大変そうです)にも張ったコマをいっさい下げなかったとお見受けする。批判を恐れるような手堅い表現は、この映画にはなかったように思う。なんなら「君の名は。」より遥かに自由気ままに、心の赴くままに作っているようにも見えた。ホンマにおそろしい男やで。 今作には現実の企業、店舗、webサービス、広告看板、CM、流行歌などなどが実名で数多く登場する。いい使われ方とは言い難いものも少なからずあるが、それでも許諾を得られるのは前作大ヒットの神通力なのだろう。「君の名は。」の大ヒットは新海先

    「天気の子」を観た - 挑戦者ストロング
    soylent_green
    soylent_green 2019/07/24
    主要作画スタッフが抜けたせいもあるのかもしれないが、君の名は。にあったハイブロウな感じが抜けてより漫画的・深夜アニメ的な画面になってたな
  • 「リズと青い鳥」 若い若いね 若いねー - 挑戦者ストロング

    料理のブツ撮りなみに被写界深度が浅い 吹奏楽地獄道行(すいそうがくじごくのみちゆき) (★3) 冒頭からオーボエがフルートへ向ける思慕、ドキドキの息遣い、のぼせあがった眼差し、むせかえる情欲、重い、重いって! なんというクソめんどくさいメンヘラ女。これが世に言うクレイジーサイコレズか。フルートが表面上はあっけらかんとしたフラットな子なのに対してオーボエの極端な思い詰めっぷりは凄まじい緊張感を生み、だんだん一種のホラーのように見えてくる。あとポルノのようにも見える。 極端にコミュニケーション下手のオーボエは、フルートに依存する以外の生き方を知らない。学校に入ることで映画は始まり、その後もずっと学校で、最後に学校を出ることで映画は終わる。狭い世界の中で狭い視野しかまだ持たず(被写界深度の浅いルックは彼女たちの世界の狭さの表現)、しかし形容しがたい巨大な衝動に突き動かされ、人間関係は容易く煮詰ま

    「リズと青い鳥」 若い若いね 若いねー - 挑戦者ストロング
  • ポニキャン垂れ幕の記憶 - 挑戦者ストロング

    あれは何年前だったかよく覚えてないんだけど、虎ノ門にポニーキャニオンの社があるんですよ。当時オレはそのあたりを通ることが時々あった。立派なビルの側面に、細長い垂れ幕がよくかかっていた。アニメ「けいおん!」一期のDVDの広告垂れ幕なんかを見てアーあずにゃんはかわええのう、なんてニヤニヤしたこともある。ああいう垂れ幕はビルに合わせた一点ものだろうからさすがは天下の一流企業ポニキャン、まあ景気のいい話である。 ある日、垂れ幕がアニメ「進撃の巨人」一期のDVD広告だったことがあった。オレはそれを眺めながら突然、なんともしれぬ奇妙な、違和感のような感覚に襲われたのだ。これは何かと、当時のオレはつらつら考えたものだ。 誰からも相手にされなかった、絵がド下手な漫画家志望の若者のただの妄想が「進撃の巨人」だった。編集者も若く、時間をかけて若者の成長を待ったうえでデビューさせ、結果大ヒットとなった。いまや

    ポニキャン垂れ幕の記憶 - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2017/10/11
    ポニーキャニオンなんだかとばっちりである
  • 舐めてた「RWBY」が大傑作 - 挑戦者ストロング

    「RWBY」は数年前から制作されているアメリカのwebアニメで、日産アニメの影響を受けたアメリカオタクが日産アニメを真似して作った一種のまがい物… の、ようなものだろうと勝手に思い込んでいた。3DCGに貼りつけられたアニメ風の顔は奇妙な感じに見えたし、めまぐるしい動きの擬斗も不自然に思えたからだ。つまり、観てもいないのに軽んじていたのである。以下、とりとめもなく反省の弁。 今年の7月から「RWBY」の再編集版が東京MXTVで放送され、観てみると面白いので驚いた。さらにamazonで「RWBY Volume 1」から「3」までを観て、オレの認識は完全にひっくり返った。物語はまだまだ続くので傑作だとはまだ言いきれないが、ズバリ言ってほぼ間違いなく傑作になりそうな調子だ。こんなこと言いたくないのだが、この作品を観ずして舐めていた自分がつくづく愚かしく、当に恥ずかしい。やはり観るしかないの

    舐めてた「RWBY」が大傑作 - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2017/09/10
    RWBYについて
  • 「ズートピア」 正体見たり 八百長野郎 - 挑戦者ストロング

    ズートピア MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray] ディズニーAmazon レンタルブルーレイで、昨年話題になった「ズートピア」。たいへん支持されている作品なのでアレなんだけど、以下感想。少しネタバレあり。 ウォルト・ディズニー・カンパニーは子供向けアニメーションや愚民向け遊園地を通して、長年にわたり差別的偏見やステレオタイプを世界に浸透拡散させてきた悪の秘密結社である。 (★3) だからピクサーが乗っとろうがジョン・ラセターが仕切ろうが、オレは信用しないんだ。 「ズートピア」は作り手が決めたルールの中では、異常に完成度の高い映画だ。オレだって観てる間はすげー楽しかった。感心もしたよ。しかし観終えてから、様々な疑問が噴出する。その疑問に、「ズートピア」は答えてくれないんだよな。 この映画は主人公ウサギの「肉

    「ズートピア」 正体見たり 八百長野郎 - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2017/06/04
    「結局、より異質な他者を排除した上での「博愛」なのさ。要するに、実にディズニーらしい作品」
  • 地獄はすぐそこ 「孤高の遠吠」 - 挑戦者ストロング

    レンタルDVDで「孤高の遠吠」を観る。 孤高の遠吠 [DVD] (早期購入特典あり) 出版社/メーカー: ディファレンス発売日: 2017/06/23メディア: DVDこの商品を含むブログを見る これは凄かった。これ作った監督が24、5才の若者だそうですよ。機材や編集ソフトが高品質で安くなったこの時代、アニメも実写もやる奴はやる、やらない奴はやらないという言い訳無用のやったもん勝ち時代になってしまったなあ。この才能とやる気は凄いわ。これ傑作だろう。まーでも、何度もは観たくないなあ。だってオレがいちばん目をそむけていたい、こわい内容の映画だからなあ。 心底恐ろしい「田舎は地獄」映画。(★4) 「田舎は地獄」映画というジャンルがあるわけではなくて自分が勝手にそう呼んでいる作品群があるだけなんだけど、それはたとえば「脱出」(ジョン・ブアマン)、「悪魔のいけにえ」、「サザン・コンフォート」、「わら

    地獄はすぐそこ 「孤高の遠吠」 - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2017/05/19
    『孤高の遠吠』レビュー。“この映画はなんと我々を締めつける「社会」の構造を描いているのである…この社会は現代のこの国の至るところに存在し、自分に近しい恐怖として受け取らざるをえない”
  • 柳澤健「1984年のUWF」と、オレの「U」 - 挑戦者ストロング

    「1976年のアントニオ猪木」ほか、クッソ面白い数々の著作で知られる柳澤健さんの新作「1984年のUWF」を読んだ。 1984年のUWF 作者:健, 柳澤文藝春秋Amazon 自分は雑誌「Number」での連載は断片的に数えるほどしか読めておらず、今回の単行でまとめて読んだ。寺田克也画伯の装画がメッチャカッコいい。だがズバリ言って、「ああ、いいを読んだなあ」という満足感は皆無だ。これはそんなに単純な、簡単な話ではないのである。読み終えた時の自分の表情は険しかったと思う。様々な感情が去来してウーン、ウーンと唸りをあげるばかりだった。要するに動揺し、狼狽したのだ。 2年ほど前、柳澤さんの次回作のネタがUWFであると聞いた時、オレはギクリとしたのだ。実は早くもイヤなイヤあな予感があったのだ。UWFという現象、思想、共同体、運動体、道場、興行、報道、文学、あれやこれやそれらには様々な「史観」が

    柳澤健「1984年のUWF」と、オレの「U」 - 挑戦者ストロング
  • 「映画 聲の形」 きみたちはテリーマンか - 挑戦者ストロング

    現在、短い夏休みを過ごしております。台風や雨ばっかりだけど。 映画『聲の形』Blu-ray 通常版 入野自由Amazon映画 聲の形」を観てきた。映画を観ながら連想したのは原恵一の映画「カラフル」と、現在webで連載中の「キン肉マン」におけるテリーマンだった。近年のテリーマンは「わかりあうために闘う」ことをテーマに掲げており、ジャスティスマンとのイデオロギー闘争においてボロボロの体になりながらも生還を果たした。なぜ「左足を奪われ両腕をもがれても戦うテキサス・ブロンコ」テリーマンを連想したかは、以下の感想に書いた。原作と映画のネタバレがあるので、未見の方は読まないように。とっととブラウザを閉じて、劇場に観に行ってください。 コミュニケーションの失敗を正すため、たとえ傷ついてもノーガードで何度もぶつかりあう青少年たち。その姿は痛々しくも眩しく、尊いものに見える。(★3) 重力に魂を惹かれ、

    「映画 聲の形」 きみたちはテリーマンか - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2016/09/22
    “「映画 聲の形」 きみたちはテリーマンか ”
  • ボーキャクとは忘れ去ることなり 「君の名は。」 - 挑戦者ストロング

    「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション 発売日: 2017/07/26メディア: Blu-ray新海誠監督の最新作「君の名は。」を観てきましたよ。観客には若い子が多くて、総じて好評ムード。泣いちゃってる女の子もたくさんいましたよ。 万人向けとまではいかずとも、若い世代の支持を得るエンターテインメントを新海先生がモノにした一方、劇場に貼られていた「好きになるその瞬間を。 告白実行委員会 劇場版第2弾」のポスターを見て、いま当にヤバいアニメの最先端はたぶんこっちなんだろうなと思ったりしました。 以下感想、例によってネタバレありなので観てない人は読んじゃダメですぜ。 2人が出会うことを、観客が望んでいた。それがもう答えだろう。 (★4) 瀧くんも三葉ちゃんも、どこに出しても恥ずかしくない、健やかで美しい青少年だ。きっとみんな好きになる。象徴的だと思ったのが、入れ替わりがあってま

    ボーキャクとは忘れ去ることなり 「君の名は。」 - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2016/08/28
    全てがそのとおりであるとしか言いようのない感想
  • 「心が叫びたがってるんだ。」にイライラ - 挑戦者ストロング

    心が叫びたがってるんだ。 [Blu-ray] 発売日: 2016/03/30メディア: Blu-ray 一見よさげな悩める青春群像が、問題の核心にまったく触れぬままウヤムヤに解決。トラウマやアイデン&ティティの問題が結局は色恋沙汰に収束する。作り手の青少年への侮りは許しがたく、大問題と思う。(★2) ダンマリの女の子は最後まで両親と対決しないが、こんなのはありえないんだ。闘わなきゃダメだ。激突しなきゃダメだ! この映画に出てくる連中は総じて大人の思うツボすぎてイライラさせられる。お前らそれでいいのかと思う。そもそも、地域交流会なるしょうもない催しそのものを拒否したっていいのである。映画「桐島、部活やめるってよ」の公開から3年も経ってこのザマでは、アニメは遅れてますねーと言われても反論できない。

    「心が叫びたがってるんだ。」にイライラ - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2016/05/03
    「「桐島、部活やめるってよ」の公開から3年も経ってこのザマでは、アニメは遅れてますねーと言われても反論できない」
  • 更新され続けるジャンル映画 - 挑戦者ストロング

    日夜メディアで報道される世の中のあれやこれやに対しては「お前らはまだそんなことをやっているのか」(「未来少年コナン」のオジイより引用)などと思うことの多い意識の高すぎるわたくしではありますが、その逆っぽいことがあったので書きとめておきたいのです。 先日、DVDで「ズーランダー」と「ジム・キャリーはMr.ダマー」を久しぶりに観た。「ズーランダー」は公開時に劇場で、「Mr.ダマー」はソフト化された時にVHSで観ており、どちらもたいへん面白く、大いに笑った記憶がある。だからまあ安心してもう一度観てみようと思ったわけなんだけど、これがですね、思いのほかなんちゅうか、あんまり面白くなかったのですね。ギャグの手数が少なく、笑えない時間が意外なほど長かった。 一方で現代のアメリカ産コメディ映画、多くはDVDスルーではあるけどオレはサムタイムときどき観ていて、これらは普通に面白く、笑えるものが多いと感じる

    更新され続けるジャンル映画 - 挑戦者ストロング
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    soylent_green 2016/02/10
    「今どきのヤングはエンタツアチャコの早慶戦では笑わないという話である」
  • 実写「進撃の巨人」後編の前半を観て思ったこと - 挑戦者ストロング

    進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド Blu-ray 通常版 出版社/メーカー: 東宝発売日: 2016/03/23メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (2件) を見る前編からの因縁もあって、「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」を観に行った。正直言って「ジュラシック・ワールド」みたいにそこそこ楽しいに決まってる映画をわざわざ観るなんてめんどくさいなーというやさぐれ気分であったのは確かだ。 さて後編だが、後半寝ちまったので感想もクソもない。きっと面白い映画だったんだろう。ジュークボックスの凄まじい場違い感とか、エレンの前にシキシマ先輩がシャンパン持って登場とか、いつの間にか2人とも部屋着に着替えてたりとか(なぜだ。事後か)、前半だけでもおもしろ要素はいっぱいだ。しかし、壁に着くともういけない。穴を塞ごうが塞ぐ

    実写「進撃の巨人」後編の前半を観て思ったこと - 挑戦者ストロング
    soylent_green
    soylent_green 2015/09/23
    特撮映画はともかく、映画だけならたけしのほうがたくさん見ている可能性は高い。
  • 愛せる小品「カリフォルニア・ドールス」に感じた苛立ち - 挑戦者ストロング

    カリフォルニア・ドールズ [DVD] ピーター・フォークAmazonDVDで「カリフォルニア・ドールス」を観た。はじめて観たのは小学生だった1982年、「ロッキー3」との二立てだったから33年ぶりということになるか。2012年のリバイバルでは「カリフォルニア・ドールズ」という邦題になっていたようだが、ここでは「ドールス」にしておきます。 愛すべき牧歌的な小品ながら、小さくない不満もあるのだ。(★3) 王者タッグ「トレドの虎」とのタイトルマッチ、30分時間切れギリギリの試合をおよそたっぷり20分かけて見せるクライマックスはたいへん素晴らしい。ここでは「カリフォルニア・ドールス」は映画であることに執着せず、プロレスそのものの豊かさが物語を十全に伝えている。試合なんて面白いんだから、ただ見せてりゃあいいんだよというロバート・アルドリッチの迷いなきオヤジ感覚は正しい。 冒頭にミミ萩原とジャンボ堀

    愛せる小品「カリフォルニア・ドールス」に感じた苛立ち - 挑戦者ストロング
  • 2014年の「GODZILLA ゴジラ」 - 挑戦者ストロング

    いまだに3Dに慣れないもんで、2D字幕版を観てきました。当はIMAXで2Dを観たかったんだけど、IMAXは3Dしかやってないようで、まあ仕方ない。ちなみに邦題をつける配給会社(今回なら東宝)に聞きたいんだけど、なあ「GODZILLA ゴジラ」ってどう発話すればええの? 「ゴジラ ゴジラ」と口に出して言えばいいの? 「ゴリラの学名はゴリラゴリラ」みたいなことになるけどええの? 発音が「ゴジラ」でいいんだったら、タイトル表記も「ゴジラ」或いは「GODZILLA」でいいんじゃないの?*1 以下感想、ネタバレありますのでご注意を。 画作りに秀でたゴジラ映画で、これに文句言ってたらバチが当たりますよ。オレ以外の全ての皆さんに、是非楽しんでいただきたい作品。 (★3) 1954年に公開された破格の映画「ゴジラ」、そこから生じた「ゴジラ映画」というジャンルはかつて若人の胸を焦がしたり、東宝のドル箱とし

    2014年の「GODZILLA ゴジラ」 - 挑戦者ストロング
  • 大人のやさしさが子供の地獄となる悲劇 「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」 - 挑戦者ストロング

    先日、開始以来20年近く聴いているラジオ番組「伊集院光 深夜の馬鹿力」で「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」(1969)の話が出まして、懐かしいなと思ってDVDで再見した次第。 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 [DVD] 出版社/メーカー: 東宝発売日: 2008/02/22メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る Wikipedia - 「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」 Wikipediaを見ていただくと判るように子供が主人公であり、怪獣は子供の夢の中に登場するだけの存在である。つまり厳密に言えば怪獣映画でさえない。円谷英二の不在や予算の減額といった様々な制約の中で無理やりでっち上げられた作品で、過去作品のフィルムをバンバン流用している。おっさんになってから観てみると(伊集院のトークの影響も多少あるものの)、自分の中にガキの

    大人のやさしさが子供の地獄となる悲劇 「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」 - 挑戦者ストロング
  • 「かぐや姫の物語」 追記 - 挑戦者ストロング

    「かぐや姫の物語」を自分は大いに気に入ったものの、友人や世間の反応は案外そうでもなく、平均的には「いいんだけどそれほど好きでもない」といったところだろうか。あの水彩画・スケッチ的なビジュアルに関しても、ああいうアニメを作るのは大変なのかもしれんけど、それが特に嬉しいかといえばそうでもないという反応。まーデジタル技術を駆使してアナログ風ルックを獲得するというのは一種の酔狂で、マイケル・チミノが巨額の予算を投じてわざわざ貧乏臭い風景を完全再現した「天国の門」にも似た壮大なる愚挙なのかもしれない。高畑監督にとってはセルアニメのシステムは絵を動かすための妥協の方便だったのかもしれないが、こちとらガキの頃からのセルアニメ育ち。背景から浮き出した、クリアな描線でパキパキに塗り分けられた美麗なキャラクターこそがアニメにおけるゴージャスであると見做す文化的コードが脳髄に染みこんでいるのも事実である。 「か

    「かぐや姫の物語」 追記 - 挑戦者ストロング
    soylent_green
    soylent_green 2013/12/05
    #かぐや姫の物語
  • 観たぜ「かぐや姫の物語」 - 挑戦者ストロング

    高畑勲の新作「かぐや姫の物語」、正直言ってあんまりテンション上がってなかったのだけど、観てビックリ聞いて仰天の大傑作でしたよ。皆さん劇場で観たほうがいいです。大丈夫、いくらヒットしても赤字です。でも、時間さえかければ回収できなくもないと思う。そう思うほどの、これはひとつの国民的な古典、スタンダード、定番、教科書、マスターピース、唐揚げ定となり得る作品だった。以下、CinemaScapeに投稿した感想。ネタバレあるので、未見の方々は決して読んではなりませぬぞ。 「竹取物語」の映像化を夢見ていた、亡き円谷英二に観せてあげたい。 (★5) よくよく考えれば、「竹取物語」なんて高畑勲の必勝パターンそのものだ。評価の定まった古典を綿密なリサーチと考証で甦らせて、なおかつ現代的な解釈を加えて映像化するのは彼のお家芸である。「アルプスの少女ハイジ」、「母をたずねて三千里」、「赤毛のアン」、そして「セロ

    観たぜ「かぐや姫の物語」 - 挑戦者ストロング
  • あまりにもひどい「夢と狂気の王国」 - 挑戦者ストロング

    夢と狂気の王国 [Blu-ray] 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社発売日: 2014/05/21メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (5件) を見る高畑勲の新作「かぐや姫の物語」も観たのだけど、これが思いのほか素晴らしく、感想を書くのがちょっとたいへんなので、とりあえずハシゴして観たこちらの感想を先に。どこぞのクソ女が撮った、スタジオジブリのドキュメンタリー。日テレやNHKが取材したジブリ関連のドキュメンタリー、或いはメイキング番組がいかに普通にちゃんと作られていることか、これを観れば誰にでも判るだろう。なにしろ、まるでお話にならない。できることなら、金を返してほしい。その金でもう一度「かぐや姫の物語」観てえよ。 ナマの狂気見せたろか (★1) この自称監督のチャンネーは一歩も踏み込めてない。何も発見できてない。目の前で起こっていることを、何ひとつ理

    あまりにもひどい「夢と狂気の王国」 - 挑戦者ストロング
    soylent_green
    soylent_green 2013/11/28
    ははは。