小惑星「リュウグウ」に向けて飛行中の探査機「はやぶさ2」は10日、6月の到着に向けて最後のイオンエンジン連続運転を始めた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。 イオンエンジンは休ませながら、6月上旬まで約2700時間噴射し、リュウグウから数千キロまで近づく。その後は化学エンジンを使い、約20キロまで接近するという。 はやぶさ2はこれまでに約28億キロを飛行。軌道を変える際などにイオンエンジンを噴射してきた。JAXAの吉川真准教授は「計画通りに噴射できないと小惑星に到着できないか、到着が大幅に遅れるため、この噴射は非常に重要になる」と話している。