⇒差別よりも残酷な - 過ぎ去ろうとしない過去 ⇒それが、人に身銭を切らせる時の貴方の作法なんですか? - シロクマの屑籠 ■ 脳裏に浮かんだのは、文豪の著作の書題にして巻頭言としてあまりに有名な、ジョン・ダンの詩だった。 なんぴとも一島嶼にてはあらず なんぴともみずからにして全きはなし ひとはみな大陸の一塊 本土のひとひら そのひとひらの土塊を 波にきたりて洗いゆけば 洗われしだけ欧州の土の失せるは さながらに岬の失せるなり 汝が友どちや汝れみずからの荘園の失せるなり なんぴとのみまかりゆくもこれに似て みずからを殺ぐにひとし そはわれもまた人類の一部なれば ゆえに問うなかれ 誰が為に弔鐘は鳴るやと そは汝が為に鳴るなれば bewaadさんが以前、呉智英氏の著作でこの詩がジョン・ダンなる詩人のものであると知った、と書いていた。私もそうだった。 サルの正義 (双葉文庫) 作者: 呉智英出版