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kuraideに関するsphynxのブックマーク (26)

  • 化学物質過敏症家族の記録 - 蔵出し心理学

    化学物質過敏症家族の記録 (健康双書)小峰 奈智子 農山漁村文化協会 2000-08 売り上げランキング : 446727 Amazonで詳しく見る by G-Tools朝、学校に行くとなると、決まって子どもが頭痛・腹痛を訴える。学校に来なくなる。けれど休みの日は、友達と楽しそうに外で遊んでいる。担任が家庭訪問してみると、目も虚ろな母親が出てくる。台所にはゴミ袋の山。担任の前で、たわいもないことでカッとなった母親が子どもを殴る。「親の育て方が不登校の原因だ」。そう教師は直感する。スクール・カウンセラーに相談の依頼が来る。 こういうパターンの「不登校」では、見落としてはならないことが一つある。化学物質過敏症だ。現代社会は日用品の中に多量の化学物質が使われている。もし花粉に反応する花粉症のように、化学物質に反応する疾患があるとしたら、この社会がどれだけ住みづらいか想像できるだろうか。そして、実

    化学物質過敏症家族の記録 - 蔵出し心理学
  • ハイデガ−入門 - 蔵出し心理学

    ハイデガ−入門 (講談社選書メチエ)竹田 青嗣 講談社 1995-11-06 売り上げランキング : 28943 Amazonで詳しく見る by G-Toolsまあ、竹田青嗣は現象学者だから、ハイデガーに関しては部外者である。アマゾンのレビューにあるとおり、このは「ハイデガーを実存主義者として誤読している」。でもそれは確信犯だろう。なぜなら、木田元先生の研究にも言及し、存在論として読むのが「正しい」と分かった上で、実存主義的側面に触れているから。ハイデガー人の意向とは別に、当時「存在と時間」は実存主義哲学として流行した。サルトルやメルロ=ポンティを輩出するわけだ。当の「ハイデガー思想」と、語られた「ハイデガー思想」。その二つを混同してはいけない。 と、以上のような「当」と「当ではない」の区別。実はそれがハイデガー思想の根幹である。面白いね。メタ・レベルに謎掛けがある。「それは

    ハイデガ−入門 - 蔵出し心理学
  • 生きるとは、自分の物語をつくること - 蔵出し心理学

    生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫)小川 洋子 河合 隼雄 新潮社 2011-02 売り上げランキング : 67483 Amazonで詳しく見る by G-Tools小川洋子さんと言えば河合先生のもあった、ということで読んでみた。こちらも小川さんの聴き方がうまいです。相手が用意してなかった話を引き出している。あのヘラヘラしてる河合先生を、ぐっと黙らせた瞬間があるのが凄まじい。良い言葉を交わし合っている。ただ対談としては、これから面白くなりそうなところで終わってます。河合先生が死んでしまったからです。 ある意味、河合先生の人生行路を浮き上がらせる対談ですね。たった一つのテーマが形を変え、反復しながらこの人は生きてきた。 西洋的近代的な考え方と、東洋の古来の考え方は、こう違うけど、でもこの両方をなんとか生きなあかんのちゃうかって、黒板にそういう絵を描いたことがあるんです。するとドイ

    生きるとは、自分の物語をつくること - 蔵出し心理学
  • 言葉の誕生を科学する - 蔵出し心理学

    言葉の誕生を科学する (河出ブックス)小川 洋子 岡ノ谷 一夫 河出書房新社 2011-04-13 売り上げランキング : 10766 Amazonで詳しく見る by G-Tools「博士の愛した数式」の小川洋子さんが、東大教授の岡ノ谷先生と「愛」について語る対談。聞き上手とはこのことだな。岡ノ谷先生がその場で思いついたような仮説をポンポン述べて、それがどれも面白く、先生自身、自分の発想に驚く場面が何度もある。小川さんの質問が絶妙で、相手の持ち味を上手に引き出してる。その対話のリズムを読むだけでも楽しい。 発声を学ぶ動物ってきわめてまれで、鳥とクジラとわれわれ人間しかいないわけです。鳥は空を飛ぶし、クジラは水の中にもぐるから、呼吸の仕方を意図的に制御する必要がありますからね。それに対してわれわれは、呼吸の仕方を意図的に制御する必要があるのかというと、特にないでしょう。ではなぜ、われわれは発

    言葉の誕生を科学する - 蔵出し心理学
  • ホワイトヘッドの哲学 - 蔵出し心理学

    ホワイトヘッドの哲学 (講談社選書メチエ)中村 昇 講談社 2007-06-08 売り上げランキング : 170167 Amazonで詳しく見る by G-Toolsあ、前回の「渦中の心理学」の分を「状況論っぽい」と言われてしまうと、ちょっと違うかなあ。「状況ごとに人間の心理状態が変わる」って話のつもりではありません。巷には役割論やらモード論やら出てきてるけど、そこまで人間が受け身な存在とは思わない。もう少し人間って主体的な生き物だと思う。簡単には変化しない。ピアジェの「同化と調節」やサリヴァンの「観察と関与」のように、状況から影響を受けつつも、状況に対して働きかける存在としてある。自分に合うように状況を変えようとする頑固さがある。そういう相互性を描き出したいのだけれど、まあ、僕自身の表現がまだ練れてないから誤解を与えてるようで、すみません。 今イメージしてるのは、ホワイトヘッドが描写した

    ホワイトヘッドの哲学 - 蔵出し心理学
  • 心理主義化する社会 - 蔵出し心理学

    心理主義化する社会 (シリーズ「社会臨床の視界」)日社会臨床学会 現代書館 2008-03 売り上げランキング : 140242 Amazonで詳しく見る by G-Toolsアメリカで「学習障害」の概念がどう成立してきたか詳しいのはこのかな。日社会臨床学会ということで、初めから臨床心理学に敵意丸出しです(笑)。でも押さえているデータについては真摯に受けとめざるを得ない。 大筋としては、60年代の公民権運動が絡んでいます。アフロ・アメリカンの人たちが自分たちの人権を主張し、やっと公教育において白人と黒人の子どもたちが、同じ学校の同じ教室において授業を受けることが出来るようになった。すると、白人の富裕層は自分たちの子どもを公立学校に通わせず、私立の小学校や中学校を受験させるようになる。露骨なほどに。笑えますね。 ところが知的障害を持つ子どもたちには、こうした「逃げ道」が使えない。公立学

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  • 自閉症論再考 - 蔵出し心理学

    自閉症論再考 (サイコ・クリティーク)小澤 勲 批評社 2010-04 売り上げランキング : 282879 Amazonで詳しく見る by G-Tools発達障害について考える場合、外してはいけないのはこの一冊。一昨年亡くなられた小澤勲先生の講演録です。小澤先生は京大から追放され、民間病院の老人医療に当たり認知症治療の先達となった方ですが、そもそもなぜ京大から追放されたか。それはやっぱり、この自閉症論にあったのだろうと思います。80年代、自閉症児の親の会に招かれての講演。日での自閉症論がどういう歴史を辿って展開してきたかを分かりやすく解説し、その問題点の整理と医療のあるべき姿が素描されています。関西弁で捲し立ててるので、読みにくいですが(笑)。 まず、アメリカと違い、日の精神科医療はドイツ医学の流れを汲むため「アスペルガー」のほうが知られていました。その後アメリカに留学していた牧田清

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  • 『臨済録』―禅の語録のことばと思想 - 蔵出し心理学

    『臨済録』―禅の語録のことばと思想 (書物誕生―あたらしい古典入門)小川 隆 岩波書店 2008-11-18 売り上げランキング : 504857 Amazonで詳しく見る by G-Tools禅師は皆、大ボラ吹き。「如何なるか仏、乾屎厥、ハハッ!ありがとうございます、と、こうでなければ禅は分からん。直感でいかなければ、心眼は開けんであろう」。山田無文や柴山全慶などなど、歴代の日の禅師たちの理解はこの程度です。こうした直感やら心眼やらに固執した日禅のあり方が、どれほどまでに禅思想において異質であるかを、禅籍を中国語として読むことで暴き出した。北京大に留学し、駒沢大で教鞭をとる小川先生の論文集です。第一部の「柏樹子の思想史」が面白かったですね。第二部の「臨済録導読」はそれほどでもなかったです。エピローグの鈴木大拙論は、中途半端な遠慮が入っていて切れ味が悪く思いました。 さて、乾屎厥。「

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  • 「社会的うつ病」の治し方 - 蔵出し心理学

    「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか (新潮選書)斎藤 環 新潮社 2011-03 売り上げランキング : 5618 Amazonで詳しく見る by G-Tools最近「ニュータイプ」だとか「未熟性」だとか、新しいタイプのうつ病が発表されて一見複雑になってきてるようだけど、当はどうなんだろう? そういう論者の書くはどこか「いまどきの若いもんは」的な論調なんだよなあ。「仕事はサボるくせに、遊びだと元気」というのが、この頃のうつ病の特徴。でもそれって、昔は無かったのかなあ。「ひきこもり」も「ニート」もそうだけど、挙げられている特徴は笠原先生が80年代に書いてた「退却神経症」となんら変わらない。違いとしたら、やたら長期化してしまうこと。そこあたり、どうなんだろう? というわけで、環先生のでも読んでみたらまとまるかと思ったけど、かえってまとまりませんでした。大筋は同意見です。DS

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  • 「渦中」の心理学へ - 蔵出し心理学

    「渦中」の心理学へ―往復書簡心理学を語りなおす浜田 寿美男 伊藤 哲司 新曜社 2010-12-01 売り上げランキング : 484669 Amazonで詳しく見る by G-Tools発達心理学の大御所浜田寿美男先生に、東南アジアのフィールドワーカー伊藤哲司先生が「心理学」について尋ねていく往復書簡。エンジンが掛かるまでに時間が掛かりますが、掛かってからは面白いですね。今ある「心理学」の問題点が浮き彫りにされてくる。 まるで周囲の状況とは別に「心」というものがあって、その「心」をなんとかすれば状況も切り開かれていくかのように思ってしまう。だけど問題はそんな簡単なものじゃないし、むしろ話は逆で、状況に合わせ「心」を矯めていけばいくほど、問題は放置され、状況は厳しくなる。そこのところがなかなか見えないんですよね。 全くそうですね。心理学はその「心理」という言葉に騙され「心」ばかり見つめてしま

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  • 精神分析臨床家の流儀 - 蔵出し心理学

    精神分析臨床家の流儀松木 邦裕 金剛出版 2010-08 売り上げランキング : 121093 Amazonで詳しく見る by G-Tools読んでて痛々しくなってきた。松木先生、エッセイが下手だなあ。オーソドックスな対象関係論の。理論というより、実践家の心構えが書かれているので、それはそれで参考になる。 でも可哀想と言うか、これって、医療の現場から転職して、京都大学に来てみたら唖然とした、って話ですよね。「精神分析」として学問の場で教えられていることが、精神分析でもなんでもなく、ただのカウンセリングにカビが生えたような話だった。あるいは、神話や昔話をこねくり回すママゴトだった。それは違うだろう、何やってるんだ。と思って、そのことを雑誌に連載しようとしてみたけれど、松木先生は根が紳士だから、とても遠回しにしか表現できない。イライラだけが伝わってきて、全然すっきりしません。便秘になりそうで

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  • マクルーハンの光景 - 蔵出し心理学

    マクルーハンの光景 メディア論がみえる [理想の教室]宮澤 淳一 みすず書房 2008-02-19 売り上げランキング : 133602 Amazonで詳しく見る by G-Toolsマクルーハンが1963年に書いたメディア論「外心の呵責」を読み解く入門書。たった9ページの小論文なのに「未来」がクリアに予見されている。まあ、マクルーハンは単に1963年の「今」を描いてるだけに過ぎないけど、凡人である僕たちは「今」を見てるつもりで実は「過去」、それも1960年代に萌芽したものが何かが、やっと見えただけのこと。こんなふうにインターネットを使う時代が来るのも、1960年代の延長に過ぎない。インターネットというメディアが、どういうメッセージを担っているかも。 「人間は頭蓋骨を内側に入れ、脳みそを外側に出して耐えている」。グロテスクなイメージ。電子時代に入るまでの「道具」は、人間の身体のうち、出力を

    マクルーハンの光景 - 蔵出し心理学
  • 絶叫委員会 - 蔵出し心理学

    絶叫委員会穂村 弘 筑摩書房 2010-05 売り上げランキング : 61434 Amazonで詳しく見る by G-Toolsほむほむ。魔法少女ではなく詩人の穂村弘。どう読んでも、デビルマンネタやプロレスネタが出てしまうあたり、昭和時代の生き残りな匂いに親しみが湧いてしまう。同類よ。 まず「マツダのちんこはまるっこい」に捕まった。立ち読みしたのがここじゃなかったら、このは買わなかったかも知れない。日常の、普通の生活をしている普通の人たち。その普通の中に突如裂け目が生じ「詩」が飛び出してくる。そこを捕まえてるんです、穂村先生。きっと、その「詩」を口にした小学生は、自分がいかほどの幸運に恵まれたか気づかぬまま、歳を取り平凡な会社に勤め、何も取り柄のないまま老い果てていく。だから、素敵な「詩」を穂村先生はスナップショットに収める。この「まるっこい」は当に良い。輝いてる。きっとその少年は、マ

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  • 時代が締め出すこころ - 蔵出し心理学

    時代が締め出すこころ――精神科外来から見えること青木 省三 岩波書店 2011-02-25 売り上げランキング : 38405 Amazonで詳しく見る by G-Tools川崎医大の青木省三先生。思春期外来の第一人者だからずっとお若いイメージを持っていたけれど、もうすぐ還暦ですか。個人的には、ミルトン・エリクソンを紹介してくれた人としてカウントされています。技法ではなく、とても人間的なミルトン・エリクソンを。感謝してます。 そんな青木先生でさえ、昨今のテーマは「発達障害」。でも、診断して終わりのお医者さんではない。診断してからが「セラピスト」の勝負所です。どこまでもクライエントの生活に密着して、彼らの「生きづらさ」に共感しながら「生きることが楽になる道」を探していく。青木先生のアプローチはミルトン・エリクソンの「ユーティライズ」ですね。活用。魚に逢えば、魚を水に帰し、鳥に逢えば、鳥を空に

    時代が締め出すこころ - 蔵出し心理学
  • 魔法少女まどか☆マギカ - 蔵出し心理学

    詐欺OP(笑)。しかし、やっちゃったなあ、って感じです。第10話で、歴史に残る神アニメになりました。こんなの見てたら「ロリコンか?」て思いますよね。でも、うめてんてーのキャラ・デザに惑わされてはいけません。「ホームベースの擬人化」なんて笑っておれたのは過去のこと。「魔法少女」の世界を深めてます。まあ、悪と闘うんだから、マミさんが死のうが、そのあと青が死のうが赤が死のうが、「やってくれたなあ>虚淵」で済みました。主人公のまどかが変身しない、って設定もまだ耐えました。そこあたりまでは、ついて行けた。 でも、「そうした闘い自体がムダなこと」まで描き切られると、揺さぶられます。そして、オープニングをエンディングに使う演出に至っては、人間技とは思えません。こんな可愛い歌が、絶望のように響く。この「未来の無さ」が現代の「少女たち」の状況を映し出してる。「少女たち」と言っても、それはこのアニメを見てる「

    魔法少女まどか☆マギカ - 蔵出し心理学
  • 自分の仕事をつくる - 蔵出し心理学

    自分の仕事をつくる (ちくま文庫)西村 佳哲 筑摩書房 2009-02 売り上げランキング : 1743 Amazonで詳しく見る by G-Tools順番を間違えた。昨日のより先にこちらを紹介するべきだった。 家具屋の店頭に並ぶ、カラーボックスのような棚。仕上げは側面までで、裏面はベニア貼りの彼らは、「裏は見えないからいいでしょ?」というメッセージを、語るともなく語っている。 始まりの文章から心が惹かれました。世の中に溢れる品物のデザイン。きしむ職場のとびらやテレビから流れるニュース、政治家の答弁やすぐに壊れるパソコン・ソフト。どれもが「あんたたちには、これくらいでいいでしょ?」というメッセージを投げかけ合っている。お互いの価値を軽んじるメッセージ。呪いですね。気づかずに投げかけ合って、自分自身もその渦に呑み込まれ、日々の仕事を「これくらいでいいでしょ?」と閉じる。だって、それくらい

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  • かかわり方のまなび方 - 蔵出し心理学

    かかわり方のまなび方西村佳哲 筑摩書房 2011-02-12 売り上げランキング : 1951 Amazonで詳しく見る by G-Tools自称「働き方研究家」の西村先生。多摩美大で講師をされているデザイナーの方ですが、まあ、何のか分かりませんね。これは「ファシリテーターのための対談集」です。ファシリテーター。ロジャーズが始めたエンカウンター・グループを思い浮かべてもらったら、まず間違いありません。そのグループの場を預かるファシリテーター。ワークショップのリーダー。環境教育、演劇、トランスパーソナル心理学。何でもありです。あらゆる分野の一流のファシリテーターを訪ね歩き、西村先生の抱えている疑問「教えるとは何か。学ぶとは何か」をぶつけていく武者修行。答が出ない。どこまでも疑問が膨らんでいく。そして、深く深く、自らのあり方について考察を押し進めていく。読者も一緒にその旅のお付き合いをさせて

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  • 対人援助職のための認知・行動療法 - 蔵出し心理学

    対人援助職のための認知・行動療法―マニュアルから抜けだしたい臨床家の道具箱原井 宏明 金剛出版 2010-12 売り上げランキング : 29239 Amazonで詳しく見る by G-Tools山上敏子先生の直弟子、原井宏明先生。行動療法のポイントを実践的に書き留めてくれている。これを読むと、世の中で「行動療法」と呼ばれるものとの違いに驚くんじゃないかな。少なくとも僕は驚きました。ここまで明確に「行動療法」を描き出せる人は珍しい。 個人的に好きなポイントは3点。一つめは「死体のテスト」。うん、これ初めて知ったときは硬直しましたよ。うまい定義だ。行動療法では、外から見ることの出来ない、感情や思考も「行動(behavior)」として扱います。日語の「行動」とニュアンスが違うのです。でもなかなか、他の人にこの違いを説明できない。それを「行動とは、死体には出来ないこと」と一行で済ましてる。そのと

    対人援助職のための認知・行動療法 - 蔵出し心理学
  • 「心」はからだの外にある - 蔵出し心理学

    「心」はからだの外にある―「エコロジカルな私」の哲学 (NHKブックス)河野 哲也 日放送出版協会 2006-02 売り上げランキング : 27256 Amazonで詳しく見る by G-Tools根が大きくなると花になるのではなく、子どもが大きくなると大人になるのではない。根はどこまでも根であり、そこから茎が伸び、葉が茂り、花が咲く。人もまた、子どもの部分は子どものままで成熟し、それとは別に社会で学習を繰り返し、青年の部分が伸び、大人の部分が開けてくる。それぞれのレベルを混同してはいけない。 書は玉川大学の河野先生。「心とは、身体と環境との関係性のことである」というエコロジカル・アプローチを推進する哲学者。根は地中深くもぐり、水分や養分のやり取りをし、入り混じることで「根」としての機能を果たしている。この相互作用が「生命活動」である。同様に人間の場合は、その相互作用を「心」と呼ぶ。こ

    「心」はからだの外にある - 蔵出し心理学
  • 自分探しと楽しさについて - 蔵出し心理学

    自分探しと楽しさについて (集英社新書)森 博嗣 集英社 2011-02-17 売り上げランキング : 297 Amazonで詳しく見る by G-Tools最近「自分探し」がマイ・ブームなので、ちょっと読みあさってます。そこでまず、森博嗣。工学部の助教授でミステリー作家。とてもへそ曲がりな発想をする先生なので、下手な「専門家」のよりインスピレーションが貰えるんじゃないかな。そう思って読んで、ビンゴでした。 学生や読者から相談を受け、それにどう答えてるかの話なんですが、全然「答」なんて出してない。うまく悩ませている、って印象ですね。「自分探し」なんてテーマを立てると、「さて、その自分とは何か」と議論が転じ、「何が自分か。自分とはあるのか」のお決まりコースを進むのですが、森先生は早めにここを抜け出している。問いの立て方が違う。「自分探し」という言葉が隠しているものへと入る。「自分」という言

    自分探しと楽しさについて - 蔵出し心理学