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書評に関するsphynxのブックマーク (34)

  • 呪われたナターシャ―現代ロシアにおける呪術の民族誌 - 情報考学 Passion For The Future

    ・呪われたナターシャ―現代ロシアにおける呪術の民族誌 ソ連崩壊以降のロシアでは呪術や超能力、オカルトへの興味が高まっているらしい。 その理由がなかなか込み入っているのだ。 「呪術「体験」の「リアリティ」が支持されるにあたっては、ポスト社会主義という時代性も深く関わっている。ロシアでは、教育、医療、農業などにおける近代化は、科学を標榜した無神論の名の下に推し進められた。それが崩壊したことにより、ソ連時代の近代化のあり方への疑問や科学概念へのゆらぎが生じ、結果としてふたたび呪術が入りこむ余地が生じているのである。」 ロシアではかつて社会主義が宗教と呪術を弾圧していた。その体制が崩壊して以降、呪術は蒙昧な迷信ではなく科学的根拠を持つ実践だったのに不当に禁じられていた、祖先の教えは正しかったのだ、という言説が、反動として現れたということらしい。呪術の見かけ上の科学的体裁も整えられた。現代医学のイデ

  • 翳りゆく楽園 - ならなしとり

    「翳りゆく楽園」アラン・バーデック著 伊藤和子訳 養老孟司解説 ランダムハウス講談社 すでに三中氏や向井氏に取り上げられていますが、こちらでも。400ページ越のですが、嵐のような忙しいこの一週間でなんとか読み終えました。一言でいえば「良書。ただし人を選び、その人間の知性が試される」といったところです。非常に良質なドキュメンタリーを見ているかのようでした。このは大きく2部にわかれています。1部が陸における外来生物問題、主にハワイでのミナミオオガシラというヘビについての保全の話です。これだけでも十二分に面白いですが、2部の海洋の外来生物はさらに示唆に富んでいます。あまり書くとネタばれになりますが、とても重い保全生態学、進化生物学のテーマを扱いそれを上手くまとめている手腕には感心します。というわけで2部から先は買ってお楽しみください。 非常に示唆に富む内容で出てくる科学者達の扱うテーマも面白

    翳りゆく楽園 - ならなしとり
  • 俺たちこそが力なんだよ――はるかアラスカ最底辺から - そこにいるか

    子供のころのある日、家に帰りつくと大いびきが聞こえてきた。もっとも、父がフリーランスだった僕にとっては普通のこと。なるべく邪魔しないように、一人でおとなしくおやつをべていた。 しかし、しばらくすると玄関ドアの開く音がする。なんと父が帰ってきたではないか。じゃ、じゃあ、さっきのいびき声は、ま、ま、ま、まさか泥棒――? 血の気の多い父と鉢合わせしたら(泥棒が)殺されてしまう! ど、どうすれば穏便にことが済むだろう!? とり――とりあえず包丁を隠さないと!! …… 動揺のあまり我ながら発想がかなり飛躍しているが、なにしろ子供だから仕方ない。包丁を隠しながら、「1 しょうたいふめいのそんざい*1 (0)」を父にどう説明すればいいか考えあぐねる僕の苦労など知るよしもなく、彫りの深い顔立ちの若い男性がひょっこり出てきて、父と普通に言葉を交わした。その人は泥棒ではなかった。そのころちょうど住むところが

    俺たちこそが力なんだよ――はるかアラスカ最底辺から - そこにいるか
  • [書評]マーケティングとPRの実践ネット戦略(デビッド・マーマン・スコット): 極東ブログ

    「マーケティングとPRの実践ネット戦略(デビッド・マーマン・スコット)」(参照)は、2007年6月に出版された「The New Rules of Marketing and PR: How to Use News Releases, Blogs, Podcasting, Viral Marketing and Online Media to Reach Buyers Directly(David Meerman Scott)」(参照)の翻訳で、米国アマゾンでの読者評(参照)を見ても伺えるように、マーケティング部門で高い評価を得ているようだ。 内容は、「新ルール」が強調されている、オリジナルタイトルがわかりやすいかもしれない。つまり「マーケティングとPRの新ルール:書い手に直接届くオンラインメディアとして、ニュースリリース、ブログ、ポッドキャスティング、バイラル・マーケティングの利用方法」と

  • [書評]出社が楽しい経済学(吉本佳生, NHK「出社が楽しい経済学」制作班): 極東ブログ

    この、「出社が楽しい経済学(吉佳生, NHK「出社が楽しい経済学」制作班)」(参照)なんだけど、この手の経済学をわかりやすく説明しますよの類型としても、よく出来ているんじゃないかと思う。 ただ印象だけど、たぶん執筆者や編集側が想定しているよりこのの内容はレベルが高いので、昨今の乱造的なビジネス向けの新書より読みづらいかもしれないなという感じもする。もう一ついうと、コンセプトの「出社が楽しい」を意識して、現実に応用できそうなノウハウにフォーカスしているので、経済学的な思考の応用にはなるのだけど、発想のコアの部分は逆に理解しづらいかもしれない。このあたりは微妙。 で、エントリ起こしたのは書評的な話というよりも、この、現在放送中の同番組のテキスト的な意味合いがあり、その番組はどうよ、なのだが、これが、よいです。ワタシ的にはかなりグーな番組。そして、いよいよ次回、1月24日(土曜日)23

  • [書評]人生は負けたほうが勝っている(山﨑武也): 極東ブログ

    あまりブログを書く気がしない。なら書かなくてもいいのだろうが、思うことがないわけでもない。またあまりストレートなことを書くのもなんだしと逡巡して時は過ぎる。そんなことを思いながら雑多に読んだの山を見ていると、「人生は負けたほうが勝っている 格差社会をスマートに生きる処世術 (山﨑武也)」(参照)を見つけた。 今年の年頭に出たもので書店で表題を見て惹かれて読んだ。私も、人生っていうのは負けたがほうが勝ちだよな、と思っているくちなので、同意見だなとそれだけの理由で読んだものの、いろいろ啓発されることがあった。ただ、こういうのは若い人にはわからないことが多いだろうしとこれもまた時が過ぎ去った。が、さらりと再読してやはりこれは良書というか、30代くらいのビジネスマンなら今読んでおくとおかないとで20年後に違いがでるかもしれない大人の知恵が詰まっているなと思った。ので、ちょっとエントリに書いてみる

  • 岩月先生の新刊書があった - finalventの日記

    ひねくれた人に振り回されない88の方法: 岩月 謙司 と思ったら。改装かな。 ひねくれた人に振り回されない88の方法―誠実で親切な人ほど傷つけられて悩む: 岩月 謙司 同じかな。 こっちは新装。 新装版 ずっと彼氏がいないあなたへ: 岩月謙司 ベストセラーの同書に、超効果的なダイアリー「三日後日記」が付いて新装化しました。 さらに実用的になったのかな。 いろいろあったけど、として評価すべきかなとも思った。

  • [書評]鷹は昼狩りをしない(スコット・オデール): 極東ブログ

    なんとなく積ん読にしてあった「鷹は昼狩りをしない(スコット・オデール)」(参照)をこの正月に読んだ。もっと早く読んでもよかったのだろうが、好きな物は最後まで残すといった心理がついにここまで引っ張ったことになった。25年以上か。読んで、とても面白かった。深く感銘した。 話は、結果として欽定訳聖書の元になった聖書を翻訳をしたウィリアム・ティンダルのエキザイル(国外逃亡・流浪)と船乗りのトム・バートン少年がその間青年になる物語だ。ティンダルについてはウィキペディアの日語にはごく簡素な説明しかない(参照)。 ウィリアム・ティンダル (William Tyndale, 1494年あるいは1495年 - 1536年10月6日) は、聖書をギリシャ語・ヘブライ語原典から初めて英語に翻訳した人物。宗教改革への弾圧によりヨーロッパを逃亡しながら聖書翻訳を続けるも、1536年逮捕され焚刑に処された。 邦訳書

  • 年始に読んでいた本 - finalventの日記

    安心社会から信頼社会へ―日型システムの行方 (中公新書): 山岸 俊男 標題や、糸井重里自筆の帯で誤解していたけど、これは、いわゆるイデオロギー的とか、糸井的な説教めいたではなく、システム工学的なで、なんというか、理系な感じのでした。ゲーム理論というか経済学に近い。 つうか、非常に面白かった。勧められて購入したときにざっと速読していたのだけど、結論より、その方法論が面白いではあった。もちろん、出てくる常識をやぶる結論も面白い。 最終章に書いてあるけど、こういうと語弊があるがいわゆる三流大学と一流大学の学生の差異が、入学後に社会システムを想定されて出てくるというあたりは、驚いた。私は、大学間の差異は、個人の知的努力でなんとかなるでしょ、というか、日の大学ってわからんなとか、あまり関心を持っていなかったのだが。そして、書でいうヘッドライト型知性をどのように、大学生時代に補うか、

  • 年末読んでいた本 - finalventの日記

    今朝読了。いちおう以前にもざっと読んでいたが、仮説の要点を知りたいだけだったので腰を据えての読書ではなかった。 今回も多少退屈な古典議論は速読したが、でも大半はじっくり読んだ。注もよく見返した。 読んでいてなんどもくらくらした。聖書についても読み込んでいるなと思った。はっとさせらるところはあった。たぶん、聖書学者でも苦笑4回につき驚愕1回くらいはあるのではないか。 神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡: ジュリアン ジェインズ, Julian Jaynes, 柴田 裕之 概ね、トンデモと言っていいのだろうと思うが、そう言うにはなんとも苦い思いがする。シンプルな主張のようでいて、仮説が複数分野に渡っており方法論にロジカルエラーが多すぎるのだが、が、というのは、それでもこの仮説群の魅力には抗しがたいものがある。若い人は読まないほうがいいように思う。あるいは、単にトンデモじゃね、で、否定するだ

  • 筒井康隆を継ぐもの? - 書評 - ΑΩ : 404 Blog Not Found

    2008年12月14日03:30 カテゴリ書評/画評/品評Lightweight Languages 筒井康隆を継ぐもの? - 書評 - ΑΩ SF欠乏症は、「ハイペリオン/没落/エンディミオン/覚醒」をもってしても癒せないので読了。 ΑΩ 小林泰三 もしかして、この人こそ筒井康隆 、それも神戸に引っ越しする前の、ドシャでメシャな筒井康隆の後継者ではなかろうか。 内容(「BOOK」データベースより) 旅客機の墜落事故。乗客全員が死亡と思われた壮絶な事故現場から、諸星隼人は腕一の状態から蘇った。一方、真空と磁場と電離体からなる世界で「影」を追い求める生命体“ガ”は、城壁測量士を失い地球へと到来した。“ガ”は隼人と接近遭遇し、冒険を重ねる…。人類が破滅しようとしていた。新興宗教、「人間もどき」。血肉が世界を覆う―。日SF大賞の候補作となった、超SFハード・アクション。 「宇宙人に憑依される

    筒井康隆を継ぐもの? - 書評 - ΑΩ : 404 Blog Not Found
  • [書評]すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠(ダミアン・トンプソン): 極東ブログ

    先日サイプロダクションを辞めたという大槻義彦早稲田大学名誉教授が解説を書かれているので、「ムペンバ効果」は非科学的とかいう、その手のあっさりした内容のかなとも思ったけど、「ネットに潜むカウンターナレッジ」というあたりが面白いかな、著者は宗教社会学者でもあるらしいからこの手の話の単調さはないかもしれないなと、ちょっと期待して、「すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠(ダミアン・トンプソン)」(参照)読んだのだけど、低く見積もった期待以上に、存外に面白かった。 日のネットやマスメディアの状況からズレた部分がそれなりに描かれていて、ああ、海外だとそうなんだよね、日だとそのあたりあまり通じないんだけどね、と思った部分がいくつかあった。というか、偽科学とかいう文脈で読まなくても普通に面白いですよ。オリジナルは"Counterknowledge: How We Su

  • 幻の写本に隠された、とてつもない数学「解読!アルキメデス写本」

    古文書解読の緊張感とアルキメデスの解法のカタルシスを味わう一冊。 ボロボロの祈祷書に、アルキメデスの「C写」が隠されていた、という話。最新の画像解析技術により、幻の写の全貌が現れる。 この写、かなり数奇な運命をたどっている。970年ごろ羊皮紙に書かれ、1229年ごろリサイクルとして消され上書きされ、さらに削られた上に絵が描かれている。保存状態は劣悪でカビまみれ。言及されてないものの、「におい」も相当だろうね。 これを解読するんだ。X線画像化技術、古文書学、文献学、数学などの知識を総動員したチームが組まれる。あらゆるコネとツテをたどって、粒子加速器シンクロトロンを使ったスキャニングまで成し遂げている。 そのプロジェクト進捗が笑ってしまうほどリアルなんだ。つまり、カネと時間をいまくりで遅々として壁にぶつかって急展開で、不謹慎だが面白すぎる。また、プロジェクトマネジメントの真髄(専門家

    幻の写本に隠された、とてつもない数学「解読!アルキメデス写本」
  • [書評]おまえが若者を語るな!(後藤和智): 極東ブログ

    ちょっと前のことになるが「おまえが若者を語るな!(後藤和智)」(参照)がネットで少し話題になっていたので読んでみた。よくわからないだった。賛否以前に、この書籍で何が問題なのかという部分でまったく共感できなかった。というか率直に言うとつまらなかった。ただ、このつまらさは著者の論のつまらなさというより、批判対象とされる部分のつまらなさということだ。巻末に参考書がずらっとリストされているのだが、いくつかの社会学的な分析を除けば、よくここまでつまんないをきちんと読んで論が書けるものだなという敬服感すらあった。 なんなんだろうこの感じはと思って、あとがきに達して少し得心した。 多くの読者は、なぜ今更宮台真司などという、ほととんど忘れ去られた論者を批判するのか、と思われるかもしれない。 まさにその通りで、宮台真司の90年代の議論というのは忘却していいだけのものなのではないか。と、思いながらふと思い

  • 深町秋生の序二段日記

    でもベストセラーのコーマック・マッカーシー「ザ・ロード」を読んだ。 ピュリッツァー賞受賞作であり、アメリカではすでに180万部の大ヒット。今年の冬には「イースタン・プロミス」で全裸バトルをしては婦女子たちのハートを泥棒したヴィゴ・モーテンセンを主役に据えて映画も公開される予定となっている。(シャーリーズ・セロンやぼくらのキルゴア中佐も出るのだそうな。すごいキャストだ) C・マッカーシーといえば、前作の「血と暴力の国」も「ノーカントリー」として映画化されるアメリカ文学界の重鎮。今回も「血と暴力の国」で見せた幻想的とも現実的とも、どちらともとれる独特の世界観が確立されている。それにしても、作品をかわいい息子に捧げているわりにはむごたらしく、描かれているのは荒廃と絶望の終末世界である。「お前はなにを考えてるんだ」とツッコミを入れたくなるほどヤヴァイ。 明確に書かれてはいないが核戦争後とおぼし

    深町秋生の序二段日記
  • ちょっと違うと思う - finalventの日記

    ⇒わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる: 正しい死に方「死ぬことと見つけたり」 この、私も実は私の愛読書⇒極東ブログ なので、ちょっと異論を言いたい気があって、ちょっとだけ。 この質は、生きることとか武士道とかいうことじゃなくて、人間が闊達に生きている様の面白さ・豪快さにあると思うのですよ。 「葉隠」というのは武士道の思想のように読まれてきたし、そう読んでもいいのだけど、隆慶一郎がこので表現したのは、むちゃくちゃに自由に生きる人間の姿。 いかに生きるか、というより、なんで、こんなに自由な人間というのは面白いんだという感触。 それとなんどか読むとわかるけど、女へのある優しいとでもいうべきか奇妙な感触がある。ここは中年になるとじんとわかるよ。あと、斉藤杢之助の娘が面白い。 このは読まなきゃ損みたいなだし、以前これにも入れといた。 ⇒自殺する前に読みたい10冊 -

  • 『ナショナリズムの狭間から――「慰安婦」問題へのもう一つの視座』 - Arisanのノート

    ナショナリズムの狭間から 作者: 山下英愛出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2008/07/10メディア: 単行 クリック: 15回この商品を含むブログ (8件) を見る著者の山下英愛(ヤマシタ・ヨンエ)さんは、在日朝鮮人のお父さんと日人のお母さんの間に生まれた女性だが、両親が法的結婚をしていなかったため、母親の戸籍に登録され「日国籍」を持つことになった(書より)。 80年代の終わりごろ韓国に留学し、女性学の研究を行ううち、おりから湧き起こった「慰安婦」問題の運動に関わることになり、いわゆる「挺対協」の活動に深くコミットすることになるが、そのなかで、韓国における「慰安婦」問題の取り扱われ方、運動のあり方(その過度に民族主義的な性格)に疑問を持ち、批判を向けていくことになる。 その考えをまとめたものが書である。 著者によれば、韓国で「慰安婦」問題の解決運動が広く沸き起こった当初

    『ナショナリズムの狭間から――「慰安婦」問題へのもう一つの視座』 - Arisanのノート
  • 日経春秋 春秋(7/24) - finalventの日記

    茂太夫人美智子さんの回想を目にしたとき、これは茂吉流の気遣いかとふと思った。ひとの残したものをべることで家族に迎え入れたのかと。しかし、茂吉のうなぎ好きは天下に有名である。ただもう、目の端に入るかば焼きが気になってしょうがない、べたくてたまらないというのが、真相に違いなかろう。 読むのは難儀かもしれないけど、傑作だよ。 楡家の人びと (上巻) (新潮文庫): 北 杜夫 楡家の人びと (下巻) (新潮文庫): 北 杜夫 ここからしか見えない日近代史というものがあるよ。

  • [書評]あなたがあたえる 大富豪ピンダーの夢をかなえる5つの秘密(ボブ・バーグ、ジョン・デイビッド・マン): 極東ブログ

    [書評]あなたがあたえる 大富豪ピンダーの夢をかなえる5つの秘密(ボブ・バーグ、ジョン・デイビッド・マン) どういう話の文脈だったか忘れたが、「夢をかなえるゾウ」(参照)をきみは読んだほうがいいよ、みたいに言われた。そのは読んだことがないが、先日、人に用事を頼まれて薬局に行ったおり待合室の女性雑誌にこのの要点があって、ふーんと思った。要点のなかで覚えているのは「は磨け」だけだ。いや、違ったかな。記憶があやふやだが、お話は、たしかダメ人間がガネーシャ神の指導で夢を叶えるサクセスストーリーではなかったか。 そういえば、関係ない余談だが、私は以前コルカタを旅して、現地の寺院で売られている小さいガネーシャ神像がかわいいなと思い、こういうの好きそうな女友達プレゼントしようとして買おうとしたら、現地の親切な人に、あなたはこの神様を尊敬していますか、と問われた。インドの人たちはこの神様を大切にし

  • [書評]母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き(信田さよ子): 極東ブログ

    4月に出ただけど暑苦しい夏向けのホラー物、とちゃかしたい気もするが、というかカバーを外した書の装丁のように、少しはそんなアソビっ気もないとやってらんないよなというすごい話がテンコモリでしたよ、「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き(信田さよ子)」(参照)は。 表題を見て、何かピンと来た人、とくに女性は、場合によってはこのは劇薬級のインパクトがあると思う。でも、率直に言えば、「鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール」(参照)とか読んで人生をさらにこじらせてしまった人には、そうしたインパクトが必要なのかもしれない。 釣書的にはこう。 母との名状しがたい関係に苦しみながら、それでも罪悪感にとらわれている女性たちが数多く存在している。書では、カウンセリングの経験に基づいて、墓守娘たちの苦しみを具体的に取り上げた。進学、就職、結婚、介護…。どこまでもついてくる母から、どう逃げおおせる