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中里一日記に関するsphynxのブックマーク (33)

  • 中里一日記: ヤクザと業者とCGM

    ヤクザと業者とCGM CGM(Consumer Generated Media)を「電子メールよりもアホだなー」と思い続けて早十数年、読者諸氏はいかがお過ごしだろうか。 今を去ること10年以上も前、私は未来のインターネットのことを「嫌がらせが猛威を振るう世界になる」と知人に予言した(ミスはたお元気?)。私の予想はそれなりに的中し、各種のヤクザが街宣車を乗り回すかわりに今日もアマゾンや知恵袋や2chで暴れている。 私の予想から抜け落ちていた点もある。業者だ。 当時は今よりも電子メールのスパム対策が甘く、スパムメールは誰にとっても悩みの種だった。電子メールの惨状を見たあとのCGMが、業者対策を怠るわけがない、と思っていた。私は馬鹿だった。「ビジネス」や「現実」なるものが底抜けの馬鹿の塊で、なにひとつ学ばないものだということを知らなかった。 つーかなんで記事一発目がハテブで1位になってんの?おか

  • 中里一日記: Mobile SafariのJavascriptで約物のアキ調整

  • 中里一日記: ハシェク『兵士シュヴェイクの冒険』(岩波文庫)

    ハシェク『兵士シュヴェイクの冒険』(岩波文庫) ハシェク『兵士シュヴェイクの冒険』(岩波文庫)を読んだら、あまりの面白さに打ちのめされた。 第一次大戦中のチェコという舞台は、卑怯なまでに素晴らしい。主人公のシュヴェイクは、チェコ人なのにどういうわけかオーストリア・ハンガリー帝国(当時チェコはこの帝国の一部だった)に忠誠心を抱いていて、開戦の報を聞くなり街頭に飛び出して「聖戦貫徹!」と叫び、ひとりでデモのようなことを始める。シュヴェイクのまわりに野次馬が集まり、やがて官憲がやってきてシュヴェイクは逮捕される。罪状は、「心にもない当てこすり(=聖戦貫徹)を叫んで群衆を扇動した」である。戦争に熱心なチェコ人などありえない、というわけだ。 逮捕後、シュヴェイクは精神鑑定にかけられる。鑑定する医師たちの集まった部屋に皇帝の肖像画があったので、シュヴェイクは「皇帝万歳!」と唱える。それを見た医師たちは

  • 中里一日記: クランク長、ペダリングテクニック、そして万物についての(究極の疑問の)答え

    クランク長、ペダリングテクニック、そして万物についての(究極の疑問の)答え 生命、宇宙、そして万物についての(究極の疑問の)答えは42だが、クランク長、ペダリング技術、そして万物についての(究極の疑問の)答えは「構うな」だった。 Myth and Science in Cycling: Crank Length and Pedalling Technique 結論: ・TTやトライアスロン(=登りでのスタンディングがない)で長いクランクを使う奴は馬鹿 ・ペダリング技術を鍛える奴は馬鹿

  • 中里一日記: 卑しい

    卑しい 浜岡原発を停めて「対策しました」というアリバイを作ろうと励む現政権について。 ・東電の発送電分離 ・もんじゅ廃炉 ・地震予知と縁を切る 現政権はどれひとつとしてやろうとしない。どれも難しいからだ。 地震予知と縁を切るのがなぜ難しいか。「対策しました」というアリバイを作れなくなるからだ。地震予知が不可能という前提のもとでアリバイを作ろうとすると、全原発を停める(=不可能)か、10年がかりの改修計画を立案実行する(=終わった頃には誰も覚えていない)か、という話になる。「アリバイがあれば大丈夫」なのは安全ではなく保身だ。 もんじゅ廃炉がなぜ難しいのか。核燃料サイクルという夢をあきらめることになるからだ。もし核燃料サイクルが実現すれば、輸入への依存度が下がり、外交上の選択肢が広がる。端的に言えば、強い国になる。だが、もんじゅをこの先いじくりまわして得られるものといったら、関係者のメンツと雇

  • 中里一日記: 詩

    詩 スタッズ・ターケル『死について!』(原書房)394ページから、ジュディス・クーチェンの詩をご紹介する。 不埒な老婆になりたい 間違っても「老婦人」だなんて呼ばれたくない 七十年の恋多き生涯に 一万人の男と恋をしたい だけど、もうひとりのわたしは どんどんやせてけちになって、辛らつな口をきく、土気色の老婆になって ついには喜びとは無縁な存在になりたい

  • 中里一日記: モテる芸術家

    モテる芸術家 TVドラマ『TAROの塔』を見たら、岡太郎という存在について少し書きたくなった。 「芸術は爆発だ」と人は言っていたが、その伝でいえば、岡太郎は衝突だ。作品が単独でぽつんと置かれていると、あまり面白くない。太陽の塔にしても、大屋根を貫いて「衝突」していればこそ、また万博と「衝突」していればこその作品だ。『TAROの塔』は、意識してのことか図らずもなのか、見事に岡太郎を衝突として描き出していた。 岡太郎の芸術論も、やはり衝突だ。彼は「いわゆる芸術」を否定し、「いわゆる」のつかない、カギカッコもつかない芸術を対置した。 「いわゆる芸術」とは、 ・世間から芸術家と認められている人々が作る ・美術館に展示してある ・サザビーズなどで売買される ・大学で教えられている ・権威ある ・お馴染みの ・人を元気づけたり慰めたり喜ばせたり泣かせたり挑発したりする ものである。 「いわゆ

  • 中里一日記: TVドラマ『TAROの塔』

  • 中里一日記: 2度目の正直

    2度目の正直 今のどさくさにまぎれて政府がやっておくべきこと: ・東電の発送電分離 ・もんじゅ廃炉 ・地震予知と縁を切る これくらいできないようでは、既存原発の耐災害性強化さえもおぼつかない。 人間はなんにでも慣れる。人間はどれだけ煮え湯を飲まされても、「世の中はそういうもの」にしてしまえる。レベル7の事故も10回目になれば、「世の中はそういうもの」ということになって、一匹動かせなくなるだろう。だから、まだ2回目のうちに色々やっておかなければならない。

  • 中里一日記: パチンコ屋の店員

    パチンコ屋の店員 毎日ミリシーベルトだのマイクロシーベルトだのと聞かされる今日このごろ、読者諸氏はいかがお過ごしだろうか。 私はパチンコ屋のトイレを使うことがあるので、パチンコ屋のことはあまり憎んでいないが、店員はかわいそうだと常々思う。彼らが毎日の受動喫煙によって受ける健康被害をもし放射線に換算したら、何mSv/hになるのだろう。 受動喫煙がこうまで野放しにされており、放射線がμSv単位で問題にされてきたのは、「世の中がそういうものだから」、つまり習慣にすぎない。 人間の脳は確率論的な価値判断を下せない。確率論的な価値判断で人が吠えているのを見ても、「ああ犬が吠えている」くらいに思っておけばいい。もちろん私自身も犬のうちなので、自分の無駄吠えをこうして戒めている。

  • 中里一日記: 集団ヒステリー

    集団ヒステリー 2つの海外旅行保険を比べてみよう。保険料はどちらも2000円とする。 ・旅行中に自殺以外のなんらかの原因で死亡した場合に1000万円 ・旅行中に空港で無差別テロに遭って死亡した場合に1000万円 この2つをそれぞれ別の場所(空港ロビーなど)で売ったら、どちらがよく売れるか? 後者だという。 人間の脳は確率論的な価値判断を下せない。「空港」で「無差別テロ」という具体的な物語のきらきらした光にあてられて、まるで誘蛾灯に吸い寄せられる蛾のように、ふらふらと後者を買ってしまう。 では人間の脳の得意分野はなにかというと、インチキを見抜くことだ。 放射線への集団ヒステリーを鎮めたい? なら、放射線への恐怖を煽るインチキ商法を蔓延させればいい。無償で放射線への恐怖を煽ってくれる悪意のボランティアに大きな顔をさせてはいけない。ステータスの低い安価な広告枠を大量に買って、インチキ商法にひっか

  • 中里一日記: 修辞学

     中里一日記 2011年03月19日 修辞学 ロシア的倒置法に次ぐ新しい倒置法が誕生した。 カダフィ的倒置法 Share on Tumblr Posted by hajime at 2011年03月19日 19:29 Comments Post a comment Name: Email Address: Remember personal info? YesNo Comments:

  • 中里一日記: 実習

    実習 ミラン・クンデラ『不滅』(集英社)280~281ページより。 それはチェコのある地方都市の思い出で、あるひとりの女性がパリにしばらく滞在したのち、その町に一九六九年に帰ってきて腰を落着けることになった。一九六七年にフランスへ勉強しにいったのだが、それから二年経って、彼女はロシア軍に占領されている祖国を眼のあたりにした。ひとびとはなにごとによらず恐れていて、彼らのたったひとつの望みは他のどこかへ、自由であり、ヨーロッパであるどこかへ行くことだった。パリでの二年間、この若いチェコの女性は、その当時、知的生活の中心に入りこむつもりであったら、ぜひとも勤勉に通わなければならなかったゼミナールに、勤勉に通っていた。彼女はそこで、ひとはごく幼いころ、エディプス的段階より前に、著名な精神分析学者が鏡像段階と呼んだものを通過するということを学んだが、その考えとはつまり、母親および父親の身体と向かいあ

  • 中里一日記: 23対40000

     中里一日記 2011年03月02日 23対40000 23人 約4万人 日から逃げ出したくなった。 Share on Tumblr Posted by hajime at 2011年03月02日 00:12 Comments Post a comment Name: Email Address: Remember personal info? YesNo Comments:

  • 中里一日記: 『魔法少女まどか☆マギカ』の最終回を予想する

    『魔法少女まどか☆マギカ』の最終回を予想する キュウべぇが「素質がある」として目をつけるターゲットは、人は自覚していないが実は契約なしで魔法を使える。この魔法はキュウべぇの魔女―魔法少女システムを脅かすことができる。キュウべぇは契約によってシステムへの脅威を取り除くと同時に魔女候補を獲得していた。ほむほむは自分が契約なしで魔法を使えることに気付き、キュウべぇの魔女―魔法少女システムを脅かしていた。まどかの大きな魔力は脅威どころかシステムを廃止することさえできるので、まどかとの契約はキュウべぇの最優先事項だった。 まどかはほむほむの真実の愛に触れ、自分が実は契約なしで魔法を使えることを愛の力で理解して、魔法でシステムを廃止し、死んだ魔法少女を全員生き返らせて集めてサバトを開き、キュウべぇをバーベキューにする。最後は魔法少女みんなでキュウべぇをおいしくいただきながら「魔法少女にゃ学校も~試験

  • 中里一日記: 萌え萌え☆かえさる

    萌え萌え☆かえさる 屋で薄い文庫を見かけると、少々うらやましい。薄いほうが一般に、ページ数あたりの印税が多いからだ。 その薄い文庫が全3巻や4巻だったりすると、さらにうらやましい。全2巻でなんの問題もなさそうなのに3巻や4巻に仕立てて、なんの苦労もなく印税を数割増しで稼いでいる。 そういうは、ベストセラーとはいかなくても、かなりの売れ線と相場が決まっている。でなければ普通は全2巻や1巻にされるからだ。うらやましい。 そんな屋の棚にずらりと並んでいた日には、これはもう、絵にも描けないうらやましさだ。 私も人間なので、そんなうらやましい著者のことは厳しい目で見る。 さて、例の人である。 この人のには一度、痛い目にあわされたことがある。ミケランジェロが『ピエタ』を作ったとき、注文主との報酬額交渉で、相手に「高いな」と言われて「得をするのはあなたです」と言い返した――というエピソー

  • 中里一日記: テキストエディタの時代

    テキストエディタの時代 テキストファイルをテキストエディタで編集する――そんな時代は終わったのかもしれない。 まず、「ファイル」という概念が没落しつつある。 ・iTunes ・iOS ・Android ・たいていのWebアプリ(ブログ、Gmailなど)やクラウドサービス(Evernoteなど) これらのUIには、「ファイル」という概念がない。たとえあっても、「ファイルの編集」という操作は存在しない。 「テキスト」という概念も、どうやら愛されていない。 ・蛇蝎のごとく嫌われていたはずのHTMLメールが消えるどころか今も主流 ・Evernoteには書式なしのノートがない 「ファイル」という概念には容量の上限がない。だから「テキストファイル」の長さには上限がなく、「テキスト」もやはり無限に長くなりうるのが当然、という常識があった。しかし、 ・ポメラは28000字が上限 ・NEC N-08Bのテキ

  • 中里一日記: 風洞なしで

  • 中里一日記: 『ボヴァリー夫人』

    『ボヴァリー夫人』 中学の国語の副読に載っている「文学史年表」的なものを見て、そこに挙げられている作品を片っ端から読んでいく――などというエクストリームな読書を試みる人は少ないだろう。文学史年表は都道府県名のリストのようなものだ。47都道府県を、ただリストに名前が挙がっているからという理由だけで踏破する人は稀だろう。固有名詞としては当然知っているが、実際に読むのは、必要や興味があるか、よほど面白そうだと説得されたときだけだ。 たとえばソルジェニーツィン。私はソ連マニアなので読んだが、作品というよりは症例である。 「〈ソヴィエトの〉という言葉は共産主義大ロシアの攻撃的ナショナリズムのみならず、反体制派の民族的郷愁にもうってつけのものである。この言葉によって反体制派はこう信じることができるのだ。つまり、ある魔術的行為によって、ロシア(真のロシア)はいわゆるソヴィエト国家から姿を消し、一切の糾

  • 中里一日記: 人生って厳しいわ

    人生って厳しいわ App Storeでは、村上春樹さん、東野圭吾さんらの人気作や漫画を無断で電子書籍化したと見られるアプリの販売が相次ぎ発覚している 「働きマン」(安野モヨコ作の女性編集者が主人公のコミック、もちろんエロ系にあらず)は、主人公が疲れを癒す目的でマッサージを受けているとき、伸びをしたところ誤って胸が露出したシーンが引っかかりました(どうでもいいがこの記事、仮にも出版業界の法務関係者が当に「確信犯」を誤用したのだろうか) おそらくAppleは、インドやベトナムや中国で、「乳首や性器や流血やハーケンクロイツを探すだけの簡単なお仕事です」「外国文化に詳しい人歓迎」という募集をかけているのだと思う。それ以外の問題を問題にしないのは、経営理念やサービスデザインゆえではおそらくなく、「外国文化に詳しい人」の雇用コストが高すぎるから、に尽きるだろう。 ・解決できない問題は目に見えない ・