元内閣安全保障室長の佐々淳行氏が会長を務めるNPO法人(特定非営利活動法人)「総合危機マネジメント協会」が設立され、さまざまな危機に対応できる専門家「危機管理士」の育成に乗り出した。危機管理のスペシャリスト養成のほか、自治体や企業の危機管理体制の格付け、アンケート調査、研究活動にも取り組む。 危機管理士は「防衛」「防災」「防犯」「防疫」の「4つの『防』」への対応や、「ITなどの情報管理」「不祥事や内部告発に対する企業防衛」などを手掛ける。 現在は首都大学東京と連携して「総合危機管理講座」を開設しており、将来的には危機管理専門の大学院創設を目指す。佐々会長は「本来、危機管理は国の役割であり、将来的に『危機管理士』を国家資格として認めてもらえるよう関係機関に働きかけたい」としている。 現在、週1回のペースで開かれている危機管理講座の講師は、佐々会長のほか、帝京大教授の志方俊之氏▽拓殖大学大学院