文・村岡 元司(NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティング本部 パートナー) グリーンITという言葉には、辞書的に明確な定義が存在するわけではありませんが、言葉の発祥の地ともされる米国のEPA(環境保護庁)では、“グリーンITとは、環境配慮の原則をITにも適用したものであり、IT製品製造時の有害物質含有量の最小化、データセンターのエネルギーや環境面での影響への配慮、さらには、リサイクルへの配慮等も含めた包括的な考え方である”としています。この考え方からも分かる通り、グリーンITは、温暖化防止への配慮はもちろんのこと、IT製品に含まれる有害な化学物質の管理や廃棄されるIT機器のリサイクル等も含めた環境全般をカバーする範囲の広い概念です。 ところで、ITの代表的な製品であるパソコンについては、既に多くのメーカーが、環境配慮設計のためのガイドラインを準備済みです。ガイドラインには、欧
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