(CNN) 米各地の病院で最近、男性避妊手術の希望者が増加の傾向を示している。専門医らによれば、経済的な不安から少子志向を強める夫婦が目立っているという。 オハイオ州にあるクリーブランド・クリニックの泌尿器科医、スティーブン・ジョーンズ博士は最近、男性避妊手術を希望する患者への対応に追われている。「スタッフが不思議がるほどの急増ぶり」に、あらためて振り返ってみると、増加の兆候が現れたのは、金融危機が深刻化した直後の昨年11月だったという。以来、患者の数は例年の1・5倍に上っている。「ある日の株価表を見て、突然思い立ったというわけではないだろう。だが失業などで将来の見通しが立たず、家族を増やすわけにはいかない、と話す夫婦は多い」と、同博士は話す。 精子の通る精管を切除する男性避妊手術は、通常数十分の外来手術。女性の卵管をふさぐ手術に比べて費用が安く、体への負担も軽いとされる。ただし将来元に戻