「風が吹いても痛い」と書いて痛風です。 痛風(つうふう)は本来おしっこから捨てなければならない尿酸という物質が体内に多く溜まってしまう「高尿酸血症」がもとで発生します。高尿酸血症が続いていると、血液中に溶けていた尿酸が関節の周囲に結晶として沈着していきます。これがもとで急性の炎症発作を起こすのが痛風です。関節周囲が赤く腫れ強い痛みを生じます。発作の場所は足の親指やアキレス腱の周囲、手に多いですが、膝や肘にも起きることがあります。尿酸の結晶化は体温が低いと生じやすいため、手足の先のほうに発作が起きやすいと言われています。 高尿酸血症は、痛風発作をおこさなければ無症状ですが、心疾患、脳血管疾患、腎疾患、脂質代謝異常症、メタボリックシンドロームなどと関係が深く放置すると多くの合併症を引き起こす原因になります。 原因と病態 痛風は高尿酸血症に起因する病気です。尿酸は、プリン体(プリン環の構造を持つ
澤村選手のトレーナーのミスによる長胸神経麻痺報道 選手をサポートし競技能力向上のお手伝いをする我々の立場からすると 非常に残念な報道が出てしまいました。 このニュースについての開業鍼灸師として意見を述べさしていただきます。 ①通常の針治療で神経損傷の起こる確率は極めて低いです。 我々の使う日本の鍼灸針は注射針と違い通常0.16〜0.20mmほどの太さで 神経損傷は起こりえないとされています。 参考までに太い髪の毛は0.15mm位らしいです。 中国式の針はやや太いものを使うことが多いです。それでも0.3mm程です。 ②特にこの澤村選手の麻痺を起こした長胸神経ですが‥ この場所に針をすることは、あまり一般的ではありません。 なぜなら長胸神経は 前鋸筋という肩甲骨から肋骨に付着する筋肉の上を通っており 肋骨のすぐ上にあります。 我々鍼灸師が1番避けたい医療事故は、 気胸という肺に穴が開く事故です
リュックサックを背負っている時や、電車でつり革をつかんでいる時、腕を上げるなど特定の動作をした際に、腕や手などに痛みやしびれを伴う、力が入りにくい、といったことが起きていないでしょうか?その首と肩のしびれの原因は、首から手にかけて伸びる神経が圧迫されて起こる「胸郭出口症候群」の症状かもしれません。 胸郭出口症候群とは 胸郭出口症候群とは、首が長く、なで肩の女性や筋肉をよく鍛えている男性などに起こりやすい、首から手にかけてのしびれや痛み、熱感・冷感などの感覚異常、脱力感・握力低下などで手指を動かしにくいといった症状の総称です。腕神経叢(わんしんけいそう)と呼ばれる、脊髄神経のうち首の部分から出た神経が網状に束になった部分が、そばを通る鎖骨下動静脈とともに圧迫されて神経・血管障害が起こることで発生します。先天的に首・肩部分で狭窄があったり、頸肋などの骨や筋肉・腱の異常による圧迫が起こりやすい場
この疾患は珍しいです。なる人は2、30代の男性に多く、登山やハイキングなどで重いリュックサックを長時間背負う方に多発します。
腕を上げると肩甲骨が背骨の辺りで浮き出る翼状肩甲は、見た目が“天使の翼”のようであることからその名が付いた。比較的まれな病気だが、肩甲骨に負担がかかる運動などを続けていると、気付かないうちに翼状肩甲になることもあるので注意が必要だ。 ▽神経まひと筋力低下 あさひ病院(愛知県春日井市)整形外科の伊藤岳史部長によると、肩関節の痛みで受診した1万人のうち2、3人に翼状肩甲が見られると報告されているという。 翼状肩甲は、肩甲骨と肋骨(ろっこつ)をつなぐ前鋸筋(ぜんきょきん)の働きが悪くなることで起こる。前鋸筋は、肩甲骨を安定させるために使う筋肉だ。 片肘を曲げて枕代わりにする肘枕の姿勢で長時間過ごしたり、重いリュックサックを背負ったりして肩甲骨周辺に負荷がかかると、前鋸筋に近い長胸神経が障害を受けやすくなる。他には、腕を頭上に上げて行うバレーボールやテニスなどのオーバーヘッドスポーツや、ウエートト
今回は「立甲(肩甲骨はがし)」について、「肩甲骨はがし」や「立甲」の危険性について、柔道整復師の目線で解説します。 最近のYou Tubeでは、 「肩こり改善には肩甲骨はがし!」 「スポーツのパフォーマンスを上げるには立甲をやれ!」 などのサムネやタイトルを見ますが、全員が出来る(やる)必要は無いと考えています。 立甲(左)と肩甲骨はがし(右) イメージ画像 画像引用:ドラゴンへの道 https://g.co/kgs/iENzMR 逆にこれらを繰り返し行うことが、肩の不安定性を招いたり、怪我の原因になる可能性があります。 その理由を ①立甲の矛盾と肩関節の構造 ②肩の安定性に本当に必要なこと ③肩の怪我を減らすためにやるべきこと などのテーマから見ていきます。 立甲とゼロポジションの関係 立甲の矛盾と肩関節の構造 立甲(肩甲骨はがし) まとめ 立甲とゼロポジションの関係 立甲は「四足歩行の
高血圧の根本療法:無塩 - 無塩に高血圧、夜間頻尿なし - 無塩無糖20年 「調理加工美味」から「食材自然美味」へ 中尾 正一郎 循環器内科専門医 1. 病気の治療:「原因療法」と「対症療法」 病気の治療に二通りあります。それは、病気の原因を根本的に治す「原因療法」と原因を治すのではなく症状や病気の状態を良くする「対症療法」です。病気の治療に原因療法があればまず「原因療法」がお勧めです。原因療法がない場合は仕方なく「対症療法」に頼ります。病気の治療は根本的に治す「原因療法」が良いです。 全ての病気に「原因療法」があるのでしょうか?「原因療法」のない病気がたくさんあります。たとえば風邪です。原因の風邪ウイルスを撃退する「原因療法」はなく、治療は風邪による症状(熱、痛み、咳、頭痛など)を軽くする薬(解熱、鎮痛、咳止め、頭痛薬など)を飲む「対症療法」です。 2. 高血圧の治療:原因療法「減塩」と
尿の観察ポイントについて 泌尿器科 方波見 有貴 こんにちは、東京逓信病院泌尿器科医師の方波見有貴です。 今回は「尿」の観察ポイントについてご説明させて頂きます。 皆さん、「尿」にはどのようなイメージをお持ちでしょう。「くさい、汚い、(黄色?)」の3Kでしょうか?尿は腎臓で作られる液状の排泄物であり、血液が腎臓の糸球体濾過装置で濾過されて作られています。血液が濾過されて最初に作られた原尿は、糸球体から尿細管を通って水分や電解質などが再吸収されて尿になります(原尿の99%は再吸収されます)。その後、尿は腎臓→尿管→膀胱へと流れ、最終的に尿道を通じて体外に排泄されます。1日の尿量は体重の2~3%程度と言われていますので、体重60kgの方であれば1,200~1,800ml程度ということになります。尿を出すということは体内で発生した不要な代謝物を捨てるということと、体内の水分調節という意味がありま
「人的資本」の理解に欠かせないISO30414を分かりやすく解説。 全58指標の日本語訳付き資料で、難しかった人的資本の要点をパッと把握! ⇒ 【公式】https://www.kaonavi.jp にアクセスしてPDFを無料ダウンロード 現代社会では、少子高齢化などによって人材不足が生じており、それは企業の大きな問題点となっています。企業は、採用した人材の流出を防ぐために、リテンションという考え方を用いることが増えているのです。 リテンションとはどのような意味か リテンションの目的 リテンションのメリット リテンションの種類や施策 企業事例 などを説明しましょう。 1.リテンションとは? リテンションとは人材の流出を防止するための施策のこと。既存の社員のうち特に優秀な社員を、企業内にとどめておくための施策全般と解釈できます。 リテンションという言葉の意味は、 維持 保持 人事の領域では元の
「人的資本」の理解に欠かせないISO30414を分かりやすく解説。 全58指標の日本語訳付き資料で、難しかった人的資本の要点をパッと把握! ⇒ 【公式】https://www.kaonavi.jp にアクセスしてPDFを無料ダウンロード 少子高齢化に伴う労働力不足を目前とする今、ワークライフバランスの実現に多くの企業が積極的に取り組み始めています。一体、ワークライフバランスとは何でしょうか? ワークライフバランスの意味 ワークライフバランスの重要性やメリット ワークライフバランスの実例や現状 ワークライフバランスとワークライフインテグレーションとの違い などについて説明しましょう。 1.ワークライフバランスとは? ワークライフバランスは、「仕事と生活の調和」と訳される言葉です。 内閣府のサイトによると「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地
ヨガでは「バンダ」と呼ばれる身体の各部位を締める動作があります。のどを締める「ジャーランダラバンダ」、お腹を締める「ウディヤーナバンダ」、お尻を締める「ムーラバンダ」があり、目的としては身体の中のプラーナが抜けないようにするためです。 このバンダは、解剖学的に見ても、身体にとって有効な働きをすることがわかります。今回はお尻を締める「ムーラバンダ」に焦点を当て、身体にとってどのように作用するのか、解剖学的に見ていきたいと思います。 ムーラバンダの動作を理解 ムーラバンダの動作を理解 まずは、このムーラバンダを実践してみてください。最初は慣れていないと思いますので、次のステップを参考に、ラクに始めてみてください。 ラクな姿勢で座ります。 左右の坐骨にしっかり体重が乗るように骨盤のポジションを整えます。 息を吐いて、深く息を吸います。左右の坐骨を中心に近づけるように骨盤底筋群を締め付けます。 骨
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