――書店員をやっていて「面白い」と感じるときは? 佐藤 書店員になってよかったな、と思うのは、「出合える本が多い」ということがあります。僕は専門書を扱っている人間ですが、それでも1日に1回、新刊が到着して、仕分ける時間があります。そこでコミックや児童書、文庫など、すべてに目を通すので、「あ、これ面白そうだな」という書籍を見つけることができる。お客さんよりも早くいろんな本を見られる、というのは楽しいです。 ――そうやって「出合った本」を読む時間はとれてらっしゃいますか? 佐藤 「積ん読」は100冊以上……(笑)。もはやインテリアの一部ですね。 ――相当積んでますね(笑)。では、たくさんの本がある中で、ビジネス書の魅力ってどういうところにあると思われますか? 佐藤 ビジネス書の魅力って、2つあると思うんですよね。仕掛けてドーンと売れることと、棚でしっかり売れていくこと。他のジャンルだってそうじ