ブラック企業には働き過ぎで精神を病む社員がいますが、社員のことを思って「短い時間で仕事をしろ」というのは、トップとして当然。社長になるときに決めました。経営者の強い気持ちがあればできます。 戦略を練って効率を上げ、残業をなくさないと日本は世界で負けます。工場や生産技術などは世界的にも競争できるレベルですが、物事の判断を速くしないと国際競争に追いついていけなくなります。中国や韓国も品質のいい物を作れるようになり、似た品質の商品で勝負するなら、マネジメント層の判断力やスピードが問われます。残業がなくならず、優秀な女性社員が出産後に仕事を辞めてしまうのも、日本にとって損失です。長期的に見れば労働力人口も減っていきます。 ノー残業デーを導入し、時間になると各部屋の電気を消して回りました。違反部署に再発防止の反省会を義務付け、「二度と残業したくない」という気持ちになってもらいました。社員は朝、その日